
公開日:
最終更新日:
フランス人の週末の過ごし方

<TOP画像:散歩ルートは町のあちこちに ©Kanmuri Yuki>
今日は観光とは少し離れて、フランス人の日常生活、特に休日の過ごし方に焦点を当ててみたいと思います。
職種によりますが、フランスは週休二日がスタンダード。それが土日の週末である割合が圧倒的多数ですので、ここでも休日=土日祝と仮定することにします。
目次
買い出しに芝刈りに...忙しい土曜日
![]()
<スーパーの売り場©Kanmuri Yuki>
ここ数年で、日曜に営業する店がちらほらと増えては来ましたが、基本的に、フランスのお店は日曜は休業日です。
パリのような観光都市は別ですが、地方ではレストランやカフェも日曜はお休みのことが多々あります。
そのため、働くフランス人の多くにとって、土曜は買い出しの日です。どこのショッピングセンターも土曜日は一週間分の食料品や日用雑貨を買い求める人で溢れます。
スポーツクラブに属する子どもがいる家庭では、土日に練習や試合があることも多く、送迎などに大わらわという話も良く聞きます。
庭つきの家に住んでいれば、これからの季節は、毎週のように芝刈りやなんやと庭仕事も山積みに。ところが、実は芝刈り機を使える時間には規制があるのです。
自治体によって異なりますが、多くの場合土曜より日曜のほうが規制が厳しいので、土曜は庭仕事にも励まなければなりません。
招き招かれの週末ご飯
![]()
<招待客を待つテーブル ©Kanmuri Yuki>
誰かと知り合って、もっとこの人と話がしたいなぁ、プライベートでも友人になりたいなぁと思った時、日本なら今度お茶でも、とか、飲みに行こうか、となるのではないでしょうか。
フランスの場合は、ほとんど必ず、「うちにご飯を食べにおいで!」となります。そうして、それはほぼ必ずカップル単位。結婚していようと、未婚の恋人同士であろうと、ステディな相手がいる人をひとりだけ招くようなことは絶対にしません。
「ご飯を一緒に食べること」は、フランス人にとって重要なポイントです。言うなれば、ただの「知り合い」から「友達」に関係性がランクアップする指標なのです。
この食事の招き合いは、多くの場合、金曜夜か、土曜夜、もしくは日曜お昼の食事です。ホストはメニューを決めて食事の準備をし、飲み物を選び、パンは必ず当日買いに行きます。
一方、招待客は持参する花を選びに花屋へ行きます。ですので、パン屋と花屋は通常日曜でも午前中は営業しています。
日曜のミサに行くフランス人は5%未満
![]()
<教会の中 ©Kanmuri Yuki>
伝統的にカトリックが浸透しているフランスですが、すべての信者が教会に通うほど熱心な信徒なわけではありません。
統計によれば、1961年には毎週日曜ミサに行くフランス人は35%を占めていましたが、2025年には5%にまで減っています。私の周りにも、毎週日曜のミサに行くという人は数えるほどしかいません。
ではミサに行かない日曜の朝、フランス人は何をしているのか?スポーツ好きな友人の中には日曜も朝早くからジョギングをしたり、サイクリングを欠かさない人がいます。
子どもがサッカーやバスケなどのクラブに属している家では毎週のように日曜は遠征試合に付き合っているそうです。
そういった例外はあるものの、大抵のフランス人は、土曜以上に日曜は朝寝坊なことが多いようです。前日の夜友人たちと招き招かれのディナーがあった人なら、なおのことです。
のんびりランチの後のお出かけ先は?
![]()
<日曜の午後公園で日向ぼっこをする人々 ©Kanmuri Yuki>
日曜のランチは、お客様を招いた時はもちろんのこと、家族だけの時も週日よりは時間も遅めで、のんびりなことが多いようです。
そのため、午後からのお出かけは大抵15時過ぎになります。
あれ?日曜午後はショッピングセンターでさえ閉まっているのでは?と思った方、その通りです。
ほとんどの店が軒並み閉まっている日曜午後ですが、実は、必ず開いている施設があります。それは、美術館、博物館の類。特に冬の間は、天気を気にせず豊かな気持ちで過ごすことができる場所として人気です。
これからの季節はなんといっても散歩
![]()
<LaM美術館入り口にも日向ぼっこをする人々 ©Kanmuri Yuki>
美術館・博物館以上にこれからの季節、人気の娯楽は「散歩」です。森、林、自然公園など緑の多い場所や旧市街など趣のある建物がある場所をそぞろ歩く「散歩」は、お店が閉まっている日曜午後に最も好まれる過ごし方のひとつに思えます。
おそらくフランスだけでないと思いますが、ヨーロッパの人は散歩が大好きです。
週末は家族そろっての散歩ですが、週日でも天気の良い日は夕方ともなれば、老若男女がどこに行くというのでもなく、思い思いに歩みを進めているのをよく目にします。
![]()
<LaM現代美術館の周辺にはこんな美しい花畑広がる林も ©Kanmuri Yuki>
ここのところ一気に春めいてきたフランス北部。我が家もここのところ毎週日曜は散歩に出かけています。
例えば、先週の日曜は、ヴィルヌーヴダスクのLaM現代美術館が開催中のカンディンスキー展を見に行きましたが、その前後に、LaM現代美術館が隣接しているエロン公園の散歩を楽しみました。
エロン公園は110ヘクタールある広大な自然公園です。カンディンスキー展も興味深いものでしたが、晴天だったこともあり、美術館ついでの散歩というより、散歩ついでの美術館を楽しんだ感じです。
![]()
<エロン公園の一角>
大きな行事がなければこんな風に過ぎるフランス人の週末。皆さんの週末と比べていかがでしょうか。
(冠ゆき)
関連記事
Related postこの記事に関連する記事
Rankingフランス記事ランキング
-

冠ゆき
- 山田流箏曲名取。1994年より海外在住。多様な文化に囲まれることで培った視点を生かして、フランスと世界のあれこれを日本に紹介中。



























