イタリア・ローマの地下鉄を乗りこなそう!乗り方や注意点は?

イタリア旅行をする際、なるべく現地の街並みを見たいというときや、交通費を抑えたいときはバスやトラムを利用される方もいるでしょう。ですが、ローマをじっくり観光するのであれば、地下鉄を活用することをおすすめします!

交通渋滞がひどいローマではバス移動に時間がかかってしまったり、バス内が混雑しすぎていたりと、やや使いにくいのです。しかし地下鉄であれば、短時間で一気にさまざまな観光地を移動できるはずですよ。

本記事では、ローマで地下鉄を使って観光したい人向けに、乗り方、ローマならではの地下鉄事情、ちょっとした面白いエピソードなどを紹介したいと思います。

※編集部注:駅の閉鎖状況やシステムなどは、今後変更される可能性があります。

目次

1. 初心者必見!ローマの地下鉄はこうやって乗る

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<ローマ・テルミニ駅構内。ここを下っていくと地下鉄です。出典:BUONO!ITALIA>

まずは、ローマにおける地下鉄の乗り方について、順を追ってご説明します。

1. 切符を買う

まずは乗車に必要な切符を購入しましょう。購入方法は、改札付近の券売機を使うかタバッキで買うかの2種類があります。

基本的には券売機で購入すればOKです。小銭やお札を入れて、必要な枚数を選択します。これは日本と同じですね。機械によっては、何度お札を入れても認識しないことがあるので、なるべく多くの小銭を持っておくと良いでしょう。

テルミニ駅メトロの券売機では、「切符購入を手伝うことでお金を要求する人」がいます。切符を購入しているときに「買いたいのか?」「何人だ?」などと言いながら、強引に購入ボタンを押そうとしたり、手を出したりしてくる人がいたら、警戒するようにしてください。

券売機が無かったり、壊れていたり(よくあります!)、もしくは大きい金額のお札しかない人は、タバッキで切符を購入しなければなりません。実際に人と顔を合わせてチケットを購入しなければならないので少し緊張するかもしれませんが、「スリー・チケッツ・フォー・メトロ・プリーズ」などの英語でも十分通じるはずです。機会があればトライしてみてください。慣れてくると案外楽しいものですよ。

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2. ホームで電車を待つ

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<ホームで待っていると、ときどき落書きだらけの車両がやってきます。出典:BUONO!ITALIA>

切符を買ったら、改札に通してホームに入場します。ローマの地下鉄は、主にA線とB線の2つで、日本の地下鉄に比べればずっと分かりやすいのですが、一応行き先はしっかり確認しておきましょう。

ホームは比較的薄暗い雰囲気であるため治安が悪そうに見えるかもしれませんが、実際に「ホームで」スリやひったくりが起こったというケースには、ほとんど触れたことがありません。心配な方は、イスなどに座って電車を待ちましょう。

3. 電車に乗る

座席が空いていたら、なるべく座るようにしましょう。荷物を常に肌身離さず持つことは、イタリア旅行の常識です。後述しますが、イタリア人の車内マナーや雰囲気などは日本とかなり異なっているので、そういった部分を観察すると少し面白いかもしれません。

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2. 日本とは違う!イタリアの地下鉄事情

さて、日本とイタリアでは地下鉄事情(というよりは電車事情?)がやや異なっているので、そのあたりのポイントを紹介しましょう。

料金は一定

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<切符はここに挿入します。出典:BUONO!ITALIA>

日本の電車や地下鉄では、走行距離が長くなればなるほど料金が高くなりますよね。ですがイタリアの地下鉄では、一律で 1.5ユーロ(約200円)となっています。また地下鉄の切符はローマ市内のバスにも利用できます。そのため「バス用に買った切符だけど、やっぱり地下鉄に使いたい」という場合もOKです。

※編集部注:こちらは1回券の価格です。料金、ユーロの換算金額は変動する可能性があります。

マナーが悪い?いやいや、むしろこれが普通!

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<駅構内の様子。出典:BUONO!ITALIA>

日本では、地下鉄など電車のマナーについては厳格な方だと思います。車内ではなるべく静かに、電話はもちろん厳禁ですよね?

一方イタリアでは、電車内ではおしゃべりし放題、また電話もし放題です。イタリアに1週間もいれば、車内でこうした人をほぼ必ず見かけるかと思いますが、イタリアにおいてこの行為は一切マナー違反にはなりません。

ちなみに、イタリア人に「日本では車内で電話しちゃいけないんだ」と言うと、非常に驚かれます。文化的背景が違うと、こういった違いもあるんだなとつくづく面白く感じますね。また、イヤホンをせずにYouTubeの動画を大音量で流している若者にもよく遭遇します。

3. ローマでの地下鉄エピソードいろいろ

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<メトロB線 エウル・パラスポルト(Eur Palasport)の出口。出典:BUONO!ITALIA>

ローマに一年間留学していた筆者は、市の郊外でホームステイしていたので、大学に通うために毎日のように地下鉄を利用していました。その中で出会ったいくつかの出来事を紹介します。

地下鉄エピソードその1. B線には要注意

ローマにはA~C線まで3本の地下鉄があります。観光目的であれば、ローマ市街地を通っているA線とB線を使うことになる方が多いでしょう。

B線は、途中で枝分かれして2方向に分岐します。そのためローマ市内北部方向へは、レビッビア(Rebibbia)駅 とヨニオ(Jonio)駅行の2種類があり、ボローニャ(Bologna)駅がその分岐点となっています。

ある日、ティブルティーナ(Tiburtina)駅で電車に乗る予定だった私は、最寄り駅であったラウレンティーナ(Laurentina)駅からB線で目的地を目指したのですが、「適当に乗れば着くだろう」とタカをくくって、いつも通り地下鉄に乗っていました。

ですが、気づけば乗っていた地下鉄は、ボローニャ駅を分岐して本来行かなければならないレビッビア方面ではなく、ヨニオ方面へ。気づいた時にはすでに遅く、何とか次の駅で降りたものの、逆方向への地下鉄はなかなか来ません。

結局、10分ほど待って来た地下鉄に飛び乗り、乗り換えと猛ダッシュを経てどうにか予定通りの電車に乗ることができました。日本に比べると入り組んでおらず分わかりやすく感じる路線ですが、分岐は思わぬ落とし穴。もしティブルティーナ駅へ行く場合は、注意してくださいね。

地下鉄エピソードその2. 終電ならそう言ってくれ!

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<B線・コロッセオ駅の出口からは、間近にコロッセオが見えます。出典:BUONO!ITALIA>

ある日、友人と共にローマっ子から人気のゾーンであるモンティ地区で飲んでいたとき。気づくと時間は0時を回り、「やばい!終電逃すぞ!」と急いで駅へ向かいました。

駅に着くとまだ駅員がいて、構内にも人がちらほらいたため「ラッキー!まだ終電は行ってなかった!」と、少し息を切らしながら構内のベンチで地下鉄を待っていました。

しかし、待てど暮らせど地下鉄は来ません。「ほんとに来るの?」「いや、来なかったら駅構内に入れてくれないはず......?」などと会話をしながら、いつまで経っても来ない地下鉄。そのまま20分ほど待ったでしょうか。痺れを切らして駅員に「今日ってもう電車ない?」と聞くと、「もうとっくに終わっているよ」と一言!

「さっさと言ってよー!」と思いましたが、そんなところもイタリア。大人しく深夜バスで家までゆっくり帰りました。ローマの地下鉄の終電は意外と早いので、しっかり時間を確認しておきましょう!それを怠ると、私たちみたいに、駅で待ちぼうけを食らうこともあるかしれませんよ(笑)。

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最後に

ローマの地下鉄は、治安の懸念などから少し敬遠している方もいるかもしれませんが、観光にとても役に立ちますし、イタリア人の日常生活にも触れることができます。皆さんもイタリア旅行の際には、バスやトラムに加え地下鉄を駆使して、素敵な滞在を楽しんでくださいね。

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ゆうさん

イタリア・ローマ大学に1年留学。イタリア各地の魅力を学生ならではの視点から紹介できたらと思っております。南米一人旅を敢行するほど旅が大好きです!

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