【絶品】から【何これ?】まで!エクアドルの各地郷土料理

エクアドル料理って?
多様性ある豊かな大地がエクアドルを象徴する様に、エクアドル料理に関しても一言で表現する事は出来ません。各地に個性ある伝統料理があり、そこには歴史や文化が反映されています。

しかし
「エクアドルに来たなら!」
「この場所に来たなら!」
「この時期に来たなら!」 味わって欲しい料理がある。

「各地限定ご当地グルメ」、「期間限定グルメ」なども含め、今回はおすすめエクアドル料理をご紹介いたします。

目次

料理の定番付け合わせ「パタコン」「ユカ芋」「パパス・フリータス」

所変われば料理も変わるエクアドル。
だけど、変わらないものもある。
それが「パタコン」、「ユカ芋」そして、「ポテト」の付け合わせです。
お店によっては、付け合わせを選ばせてくれます。
何を付け合わせるかはその人次第。人それぞれの好みがそこには表れます♪

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<左:パタコン、右:ユカ芋>

【パタコン】とは、緑の食用バナナを切り、叩いて揚げたものです。エクアドルではバナナはフルーツより料理として多く利用します。

【ユカ芋】別名キャッサバ。蒸した物や揚げた物がメインの付け合わせで提供されます。揚げたユカ芋は、お酒の肴としてもよく合います。

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<奥:ポテト、手前:アリータス(手羽先)>

【パパス・フリータス】ずばり、フライドポテト。肉食文化が根付くエクアドル、肉のお供はやはりフライドポテトです。

アリータス(手羽先):BBQ味など日本人の口に合います。伝統料理でないですがオススメです。普通にレストランで提供されています。

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<左:貝のセビーチェ、右:エビのセビーチェ。リモンと共に>

エクアドル人の習慣として、【リモン】と言われるライム果汁をどの食事にでもかけます。果汁の酸味がアクセントになり爽やかさを与えます。

※上の料理は、魚介のセビーチェ(マリネ)。ペルーでも有名な料理です。しかし、エクアドルのセビーチェは、基本トマトベース。国により味もスタイルも異なります。

付け合わせ紹介の次は、各地方のメイン料理を紹介致します。

海岸料理「エンコカード」「ビーチェ」

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<エンコカード(エンコカーオとも言います)>

海岸地方、特にエスメラルダ県の郷土料理。
ココナツミルクと共に魚介を煮たスープ。
エクアドルの海岸地域には、植民地時代にアフリカから連れてこられた人々を祖先に持つ人々が暮らしています。

【エンコカード】のレシピも同様、海を越えてきました。
お味は、ココナッツミルクを使用している為、タイ料理にも雰囲気が少し似ています。
魚介たっぷり、私の大好きな料理の一つです。

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<ビーチェ>

海岸地方、マナビ県の郷土料理。
この料理の特徴とも言えるピーナツペースト、それにエビやツナなどの魚介や熟れた食用バナナ、その他食材を煮込んだスープ。

西アフリカ料理はピーナッツペーストを頻繁に使用しますが、【ビーチェ】もアフリカの影響を大いに受けていると思われます。
魚介の旨味とピーナッツのコクが重なり厚みある味わいに、ハマる人続出中です♪
同県では、決まって金曜日の日替わりランチに【ビーチェ】が提供されます。

山岳料理「ロクロ・デ・パパ」「クイ・アサード」

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<手前:ロクロ・デ・パパス(コン・ケソ)、奥:ピカンテ(辛いソース)、左:チョチョス豆>

「ロクロ」とは、ケチュア語の「RUQRU」が由来。インゲン豆や南瓜、トウモロコシやじゃがいもを煮込んだスープを指します。
南米一帯のアンデス地域で暮らすケチャ民族の伝統料理ですが、この料理も国により全く異なります。

エクアドルの【ロクロ・デ・パパス】は、じゃがいもや牛乳ベースのクリーミーなスープに、アボガドとチーズを上にのせて提供されます。
チーズやアボガド好きの女子にはお勧めの一品です。

山岳地方の料理ですが、他の場所でも好まれ調理されております。
各家庭やお店により味は様々、個性が表れる一品です。
是非、食べ比べてみてはいかがでしょうか?♪

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<左:ソパ・デ・ポジョ、右:クイ・アサード>

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<クイの丸焼き 手動回し焼き>

「クイ」とは、テンジクネズミ。モルモットの原種です。
アンデス地方では、プレ・インカ時代からたんぱく質が豊富という事で飼育し、消費されています。

お祭りやお祝い事で必ず提供される少しお高めの一品。
豚のラードやアチョーテの種油に味を施し、油を何度も塗りながらクイの丸焼きを仕上げていきます。【クイ・アサード】は、鶏肉と比べると更にしっかりした肉自体の味を感じられます。
ジビエ好きの方には、試してもらいたい一品です。

アマゾン料理「アヤンパコ」「カラチャマ・フリターダ」

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<開く前のアヤンパコ>

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<開いた後のアヤンパコ(他県では、同じような料理をマイトと呼びます)>

【アヤンパコ】 この料理はスペイン統治前から存在する伝統料理です。
モロナ・サンティアゴ県の伝統料理で、鶏肉と長ネギ、「パロミート」と言うヤシの新芽やコリアンダー等を「ビハオ」というバナナの葉で包み、蒸し焼きにする料理です。
ジューシーなお肉に、ユカ芋、トマトと玉ねぎのサラダを添えて一緒に食べます。

昔は一切調味料を使用しなかったようですが、旨味たっぷりの料理なので味付けなしでも十分美味しく頂けます。

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<奥:ユカ芋、手前:カラチャマ・フリターダ>

【カラチャマ】(別名:カラチャ、コロンチョとも言います。日本では同亜科をプレコと言います。)
甲冑を被り、古生物の姿形をする生き物・・・。
先史時代から地球に存在し、身体の裏にある吸盤を利用し、川底に張り付きながら水に潜んでいます。
アマゾン地域の川魚で、地元ではよく売られております。

外の殻を剥いで中身を食べるのですが、意外に美味。白身でクセもなく繊細で美味しい味でした。見た目に騙されずに試して頂きたい一品です。

期間限定料理「ファネスカ」

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<ファネスカ>

イースター(聖週間)期間に提供される特別料理です。
この期間、カトリックの習慣では肉を自粛する為、魚料理の【ファネスカ】を人々は食します。
エクアドルでは同時に、プレ・インカ時代からの習慣として「春分の日」を祝う料理の意味合いも含みます。

牛乳やチーズ等の乳製品をベースに、12使徒を象徴した12種類の穀物、えんどう豆やそら豆など数種類の豆類、乾燥鱈、ゆで玉子やアボガト、その他各家庭により好きな具材を入れます。

干し鱈が入るので、凝縮された魚の味が強いですが、日本人に受ける味ではないでしょうか。

まとめ

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<エクアドル・グルメマップ>

今回は、一部の料理を紹介させて頂きました。
他にも、エクアドルの軽食や各地の飲み物、紹介したい食べ物はまだまだあります。

私が暮らすアマゾン地域では、田舎へ行くと「イモムシ」や「羽アリ」、「アルマジロ」など珍しい物も食します。

エクアドルには、贅沢料理から珍味まで様々。
優雅な観光客からバックパッカーまで、十分対応出来るグルメが沢山。
実際に訪れ、数あるエクアドル料理を試してみてください♪

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<アニャンゴ(羽蟻、ウクイとも言う)>

アニャンゴ:アマゾン民族では羽を取り食べます。期間限定品。生は無理でしたが、焼いた羽アリは桜エビの様な味でした。

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KITAMUCHO

南米 エクアドルのアマゾン地域に在住。元旅行会社スタッフ。昔バックパッカーで中南米やアジアを旅した経験をもつ30代女性です。

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