世界遺産の街ノルウェー・レーロス〜前編〜

ノルウェーには複数の知名度の高い人気都市があります。初めてノルウェー旅行を検討する人が思い浮かべるなら首都のオスロはもちろん、フィヨルドで有名なベルゲンや、スタバンゲル、そしてオーロラで有名なトロムソやロフォーテン諸島といったところでしょうか。

そこで今回はあえて!そういった有名な観光都市ではなく、実際現地に住むノルウェー人にとって非常に知名度の高い、大人気な素敵な街Røros(レーロス)についてみなさんにご紹介したいと思います。

目次

Rørosへのアクセス

Røros...ノルウェー語での発音が難しいのですがカタカナにすると「レーロス」といった響きでしょうか。みなさんはこの都市名を耳にしたこと、見たことはありますか?レーロスはノルウェーのちょうど真ん中あたりに位置する小さな街です。

地図で見てみると内陸部ですがノルウェーの中ではかなり東よりでお隣のスウェーデンとの国境に接しています。距離的には首都のオスロからだと約400km、5時間弱で辿り着きます。Vyという国鉄ではオスロセントラル駅からR10のリレハンメル行きに乗り、6駅目のハーマルという駅で1度乗り換えます。ちなみにRørosには空港がないので車、電車、バスのどれかでのアクセスとなります。

Rørosはどんなところ?

一言で言うととっても素敵な冬の街です!人口は約5,500人というとても小さい街ですが街全体が世界文化遺産に登録されていることもあり、昔ながらの古い建物などが良い状態で保存されています。「冬の街」というのはノルウェーの中でも積雪量の多い地域であり、気温も寒い時はマイナス40度ほどになるからです。これだけ聞くと、寒すぎて足を運ぶのが億劫に感じる方もいらっしゃるかもれません。しかしただ寒いだけではなく、そんな冬の特質を上手く生かした魅力がいっぱい詰まった街なのです。

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カラフルな木造の建物や家が連なる街並みは真っ白な雪景色の中でとても映えます。クリスマスの時期にはクリスマスマーケットが開催され、毎年伝統的なノルウェーのクリスマスを味わいにノルウェー中から大勢の人が集まります。

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Rørosの歴史と世界遺産になった背景

Rørosは17世紀から銅や銀の鉱山都市として発達しました。スウェーデンの占領下にあった頃、スウェーデン軍によってレーロスで産出された銅は戦争に用いられていました。現在ではスウェーデン軍が撤退した際、準備不足によりレーロスの山の中で3,000人以上もが命を落としたという悲劇をモチーフにした野外芸術祭が毎年開催されています。そんな17世紀当時から残る木造建築物によって街全体が1980年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。

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街中には今でも至る所に数多くの古い木造建築物がそのままの状態で保存されており、観光客である私たちも気軽に近くで見て触れることができます。

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街歩きを楽しもう

多くの人にとって新しい旅行先での楽しみの一つとして街の散策があげられるのではないでしょうか。ローレスの街は小さいながらもとてもカラフルで可愛らしい街並みです。

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メインストリートと呼ばれる一本道は電車の駅のすぐ北から真っ直ぐ教会まで続きます。両サイドには素敵なブティックや地元特産品のお土産屋さんが軒を連ねます。

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レーロスはノルウェー人に別名「アーティストの街」とも呼ばれていて、絵画や芸術作品、手作りのセラミックなどを売るお店もよく見かけました。有名な画家や芸術家も多く住んでいるそうです。お店の門構えも可愛く中に入らず外から眺めているだけでも十分楽しめますよ!メインストリートだけではなくその周辺の路地裏にも可愛らしい建物や風景が溢れているので、少し脇道にそれてみるのもありです。

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その他に私が印象的だったのは「建物のドア」です。お店やレストランのドアだけではなく例えば警察署や郵便局など公共の建物、そして一般の家も含め非常に色とりどりで個性的なドアの建物を多く見かけました。ドアだけで素敵なポストカードのコレクションができそうでついつい私はドアの写真ばかり撮ってしまいました。

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メインストリートから数本脇道にそれると川沿いの道に出ます。人混みを避けてゆっくりお散歩したい方にはもってこいのエリアです。

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Rørosの教会

キリスト教の国ノルウェーでは大体各自治体に教会があります。レーロスの中心にも印象に残る教会がありました。白に深いグリーンのような色合いのデザインで街のシンボルのようにも感じました。

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メインストリートが坂になっているので坂の下からでも真っ直ぐ先の坂のてっぺんに教会の一部を見ることができます。

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Bergstadens Ziirという昔の名前でも親しまれている教会で1784年に建てられました。ノルウェーでは5番目に大きい教会とされています。私は中には入りませんでしたが大人は入場料50クローネを払えば教会の中を見学することもできます。夜の教会もとても趣がありました。

まだまだ続くレーロスの魅力!次回も続編でお届けいたします。お楽しみに!

>世界遺産の街ノルウェー・レーロス〜後編〜はこちら

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Wedum莉子

神戸市出身、現在はノルウェー内陸部の小さな田舎町に在住しています。幼少期に3年間インドネシアで暮らしたこと、学生時代に様々な国へ旅行したことを通して異なる文化、人々の暮らしの違いを自分の目でみることの面白さを日々体感しています。旅行をすること、美味しいものを作り食べること、綺麗な景色の写真を撮ることが好きです。

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