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【倉敷・観光】大原美術館の見どころを徹底レポート!名画からイベント情報までをお届け

記事投稿日:2019/08/21最終更新日:2019/08/21

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岡山県倉敷市の中心部には、倉敷川の両岸になまこ壁の蔵が並ぶ「倉敷美観地区」があります。その一角にある「大原美術館」の歴史は古く、1930年に地元の実業家・大原孫三郎によって開館しました。西洋美術を中心に扱った私設の美術館としては、日本最古の歴史を誇るこの大原美術館。その館内や見どころをご案内します。
※館内は写真撮影禁止です。今回は撮影を特別に許可いただきました。

目次

1. 大原美術館とは?日本で最初の西洋美術館

2. 大原美術館本館の主な見どころ

3. 大原美術館は彫刻・陶器・版画・石仏なども

4. 大原美術館の自宅庭園に咲くクロード・モネの「睡蓮」

    5. 大原美術館分館では岸田劉生の『麗子』に逢える

    6. 大原美術館はさまざまなイベントを楽しめるのも魅力

    7. かわいいアイテムがたくさん!ミュージアムショップもチェック

    8. 大原美術館をもっと楽しむために知っておきたいサービスと注意点

    9. 大原美術館のチケット情報とオトクに鑑賞する方法

    10. 大原美術館がある美観地区を楽しむなら「帰りは路線バス」!

    1. 大原美術館とは?日本で最初の西洋美術館

    大原美術館にある数々の絵画は大原孫三郎の支援を受けた洋画家、児島虎次郎が買い付けたもの。児島虎次郎は1929年に47歳の若さで亡くなりましたが、その死を悼んだ大原孫三郎は数々の作品を公開するために、当時日本になかった西洋美術館を開館したのです。

    倉敷絹織

    大原孫三郎は起業家としても有名で、「倉敷絹織」など数多くの企業で成功を収めました(現在の「クラレ」。「ミラバケッソ」のCMでおなじみですね)。その製品は液晶テレビの偏光フィルムや携帯電話のプラスティック部品で、いずれも世界シェア80〜100%!

    「企業の儲けは社会に還元すべし」との信念を持ち、災害の際には実に1,200人もの孤児を受け入れるなど、まさに桁外れの社会貢献を行なった人物でもあります。美術の世界でも、美術館の設立に留まらず、多くの画家たちの活動を支え、作品を受け継いできました。

    絵の具の陰影

    この美術館では、教科書で見たような有名な作品も、絵の具の陰影がわかるほど間近に見ることができます。部屋によっては作品のみならず、床、調度品全てが作品という空間も。

    2. 大原美術館本館の主な見どころ

    見どころ

    この美術館がなければ、日本に来ることはなかったような貴重な作品が並んでいます。代表的な作品と、楽しみ方のポイントも一緒にご紹介しましょう。

    2.1 エル・グレコの『受胎告知』

    受胎告知

    『受胎告知』はクレタ島(現在はギリシャ領)出身の画家、エル・グレコが40年もの長きにわたって制作した作品群。1590年~1603年頃に描かれた1枚が、大原美術館に展示されています。日本で『受胎告知』の作品が見られるのは大原美術館のみ。エル・グレコの作品が見られるのも大原美術館と国立西洋美術館(東京都台東区)のみです。

    この作品はひと部屋分の空間が丸々使われるなど、超・特別な待遇で迎えられています。『受胎告知』は様々な作品があり、ものによってはおどろおどろしいものもありますが、大原美術館の聖母マリアはとても穏やかな表情を浮かべています。作品の後ろから光が差し、周囲はふんわりと間接照明で照らされ、まるでそこに聖母マリアと天使ガブリエルがいるかのよう。とても馴染みやすい名画と言えるのではないでしょうか。

    奇跡の1枚

    【楽しみ方のポイント】
    空から現れて受胎を告げる天使ガブリエルですが、天使の羽根の付け根が、極端に右肩側(向かって左側)に寄っています。「実際こんな場所に羽根があると、肩が凝って仕方ないでしょうね」などと、ちょっと写実的でない部分に静かにツッコみつつ、「教会の上の方に飾るため、見上げることを想定していたのでは?」などとその背景を考えてみましょう。

    今でこそ「16世紀最大の画家」と言われるエル・グレコですが、その豪快すぎる作風もあって、当時の評価はそれほど高くはなかったのだとか。児島虎次郎が1922年に『受胎告知』をパリで買い付けた際も、普通に画廊で売られていたようです(それでも一度、大原孫三郎にお伺いを立てなければならないほどの価格だったそう!)。

    偶然に偶然が重なって奇跡的に日本に到着したため、「奇跡の1枚」とも言われる『受胎告知』ですが、戦時中、美術に詳しい将校に「日本に『受胎告知』がある訳がない!絶対偽物だ!」と、接収されるところだったそうです。

    2.2 クロード・モネの『睡蓮』

    睡蓮
    <『睡蓮』 クロード・モネ>

    大原美術館の本館を入ってすぐの部屋には、クロード・モネの『睡蓮』が展示されています。この絵画は、1922年に児島虎次郎がフランス・ジウェルニーのモネ宅を訪れ、当時80歳を越えていたクロード・モネ本人から直接買い付けたというから驚きです。
    児島虎次郎がジヴェルニーを訪れた際、モネはちょうど大作に取り掛かっており、1か月後に絵を譲る約束を交わしたそうです。
    約束通りに訪れた児島虎次郎に、モネは「日本の画家たちのために」と、『睡蓮』をはじめ、何枚もの絵を用意していました。その中から児島虎次郎が選んだ1枚が、大原美術館で見ることができる『睡蓮』なのです。

    モネは自宅に日本庭園を取り入れたり、奥様に和風の着物を着せたりするなど、大の日本好きとして知られていました。児島虎次郎が「お礼に日本から牡丹の苗木を送る」と約束すると、モネはとても喜んだそうです。

    【楽しみ方のポイント】
    近くまで寄ると淡い水色に見える睡蓮の池ですが、少し離れてみると雲や空が映り込んでいます。その日の空や日差しで表情が変わる、睡蓮の細かいタッチを観察してみましょう。あとで中庭に出ると、モネの自宅から株分けされた睡蓮を見ることができます。本物の睡蓮と見比べるために、ここで絵をしっかり目に焼き付けておいてください!

    かぐわしき大地
    <『かぐわしき大地』 ポール・ゴーギャン>

    クロード・モネ『睡蓮』のすぐ近くで異彩を放っているのが、ポール・ゴーギャン『かぐわしき大地』です。モデルはゴーギャンがタヒチに移住した後の妻、テフラであると言われています。絵の左上にいる赤い羽根をつけたトカゲは、彼女にいったい何をささやいたのでしょうか?

    ゴーギャンの色鮮やかさに目を惹きつけられ、近くにある『睡蓮』を見逃す人までいるのだとか。実は筆者もご多分に漏れず、「睡蓮」に気づかず通過していました......。名作の見逃し注意!

    2.3 美しい丸窓

    本館2階にあるアール・デコ調の丸窓は、大原美術館を象徴する名物の一つです。美術館を設計した建築家・薬師寺主計(やくしじ・かずえ)のデザインへのこだわりは、この後もそこここで見ることができます。

    丸窓

    窓の外に見えるのは、美観地区の運河と石橋、その向こうには古くから紡績を商っていた大原家の旧邸宅。まさに江戸時代の街並みのようです。

    丸窓から外を眺めた後は、後ろを振り返ってみましょう。そこには19世紀の西洋の絵画が広がっています。

    フレデリックの大作

    真後ろに見えるのは、フレデリック『万有は死に帰す、されど神の愛は万有をして蘇らしめん』の大作。7枚の絵からなるこの絵画は、1893年から25年もの長きにわたって描き上げられました。本館のこの部屋は、幅11mにも及ぶこの作品にあわせて設計されたと言われています。

    2.4 順路を進むにつれて新しい年代の作品が見られる作り

    順路

    エル・グレコの『受胎告知』以外は、順路を進むにつれて新しい年代の作品が見られるようになっています。全館にわたって数字の書かれた番号が記されていますので、それに沿って進みましょう。

    積みわら
    <『積みわら』 クロード・モネ>

    【楽しみ方のポイント】
    絵画を支えるフレームに注目!本館の油絵は、フレームが頑丈かつ豪華になっています。
    年代が新しくなるにつれてフレームは細くなり、ついにはキャンバスのみに。果てはキャンバス自体を切り裂いて作品にしたものまで、見た人の頭脳に、容赦なく疑問符を突きつけてきます。

    2.5 現代美術や東洋美術も充実

    大原美術館は、長い歴史の中でその時代ごとの「現代」美術も取り入れてきました。
    大原孫三郎の後を受け継いだ大原總一郎(大原孫三郎の長男)は、「美術館は生きて成長していくもの」との名言を残し、近代絵画の名品や、戦後の前衛画家たちの作品も取り入れ積極的に公開してきました。その流れは孫三郎の曾孫にあたる、大原あかね理事長の下でも変わっていません。

    3. 大原美術館は彫刻・陶器・版画・石仏なども

    大原美術館は、絵画だけでなく彫刻や工芸品まで鑑賞できるのも特徴です。

    3.1 彫刻、工芸品も充実:ロダンの『洗礼者ヨハネ』

    洗礼者ヨハネ
    <『洗礼者ヨハネ』 オーギュスト・ロダン>

    本館入口ではロダンの彫刻がお出迎え。この彫刻も、児島虎次郎がパリのロダン美術館に出向いて交渉した結果、倉敷に辿り着いたものです。

    3.2 『カレーの市民ージャン・デール』

    こちらは2体目のロダン彫刻。

    ジャン・デール
    <『カレーの市民ージャン・デール』 オーギュスト・ロダン>

    第2次世界大戦中には金属類の不足により、日本中で銅像や美術品が国に供出され、武器や工業品に変えられてしまいました。しかしこの銅像は供出を惜しむ声があり、金属供出をかいくぐったことでも知られています。岡山県内で確認されていた170体の銅像のうち、戦後まで残ったものはこの2体を含め、たったの7体だそうです。

    工芸・東洋館

    本館を出てまっすぐ進むと、写真の奥左手に陶器・染色・版画や東洋の古美術などが展示されている「工芸・東洋館」があります。

    三色釉扁壺

    ごつごつした色合いを持つ、河井寛次郎の『三色釉扁壺』(さんしょくゆうへんつぼ)。焼き物に色や光沢を付ける「釉薬」(ゆうやく)を、壺の表面に叩きつける「打釉」(だゆう)という技法で色付けされています。

    緑釉六方鉢

    写真右手前にある青い鉢『緑釉六方鉢(りょくゆうろっぽうばち)』は、作者・河井寛次郎が「出来が気に入らない」と軒下に放置したものを、大原孫三郎がたまたま見つけて持ち帰ったものだそう。それが今や、工芸・東洋館有数の人気作品に。
    「わしの眼は10年先が見える」という言葉を残している大原孫三郎。ここまで先が見えていたのでしょうか?

    3.3 美しいステンドグラスも!工芸・東洋館は建物にも注目

    ステンドグラス

    本館に劣らず、工芸・東洋館も建物の随所に工夫が凝らされています。太陽の光が差し込むこのステンドグラスは、ガラス作家・小谷真三が手掛けたもの。

    写真の奥側から歩いてくると、ステンドグラスから漏れた光がほんわりと道標になってくれて、その先に何があるのか期待させてくれます。

    歩くことが楽しくなる仕掛けは、足元にもありました。建物に入ると、来館者は目ではなく、まず耳と足元に驚くことになります。

    栗の木の床

    実は、この建物の入り口2室の床は栗の木でできていて、歩くと「ポコポコ」「カチャカチャ」などと、不思議な音をたてます。この不思議な床は、特に子どもに人気のようです。

    蔵の内側
    <棟方志功室>

    蔵の内側はこうなっているのですね!もともと大原家の米蔵として使用されていたもので、随所にその名残が見られます。

    一光三尊仏像

    中国・北魏の時代(386〜534年)に彫られた『一光三尊仏像』は、国の重要文化財に指定されています。この仏像は河南省新郷県にあったもので、仏像を売却した資金は学校の修繕にあてられたそうです。

    4. 大原美術館の自宅庭園に咲くクロード・モネの「睡蓮」

    睡蓮

    工芸・東洋館の中庭にある「モネの睡蓮の池」にもぜひ立ち寄ってください。淡い色の花を咲かせるこの睡蓮は、画家クロード・モネの自宅庭園(フランス・ジヴェルニー村)から株分けされたもの。つまり、モネが『睡蓮』を描き上げる際、つぶさに観察していた正真正銘の「睡蓮のご子孫」なのです!

    取材日は2019年最初の睡蓮の花が開いたタイミングでお伺いし、貴重な「令和・初」のモネの睡蓮を見ることができました。

    睡蓮の池

    葉に大きな窪みと葉脈がある睡蓮は、陽の照り方が変わるごとに全く違う表情を見せてくれます。中庭の「睡蓮の池」は6〜10月が見ごろ。色は徐々に濃くなっていくそうです。

    クロード・モネの絵画と同じように、睡蓮が咲く池を眺めてみませんか?

    クロード・モネの絵画
    <画像提供:大原美術館>

    中庭

    夏は陽射しが強いので、中庭散策には日傘が活躍しそうです。モネのもう一つの名作、『散歩、日傘をさす女性』を体感することができるかもしれません!

    5. 大原美術館分館では岸田劉生の『麗子』に逢える

    本館と分館は100mほどの距離がありますが、その間には美しい日本庭園や彫刻があり、目を休ませてくれます。

    広い芝生

    広い芝生のある分館の入口では、ロダンとムーアの彫刻が迎えてくれます。お子様連れの方は、芝生で一回休憩するのもよいでしょう。ちなみに進路を表示している黒い石(実はこれも作品)ですが、冬にはほんのり温かいそうですよ(夏は暑い!)。

    童女舞姿
    <『童女舞姿』岸田劉生 画像提供:大原美術館>

    皆さん、この女の子に見覚えありませんか?大正から昭和にかけて活動した画家・岸田劉生は、幼い自分の娘(岸田麗子)を題材にした作品で知られていますが、この『麗子』は10歳を超えたころの作品。全身を描いているのは珍しいそうです。
    十数年で40点以上、16歳になるまでの『麗子』作品があるので、その全てを見るために全国を巡る人も多いのだとか。髪飾りをつけた麗子、「グフフ」と笑う麗子、執拗にモデルにされてイラッとしている麗子......。興味のある方、是非とも「麗子巡礼」をどうぞ!

    都会
    <『都会』 松本竣介>

    この絵では、人々が街に背を向けて去っていく様子が描かれています。戦前の日本の西洋画家は、絵を描くだけでは生活できないことが多く、世相を反映した作品が多いのも特徴です。

    6. 大原美術館はさまざまなイベントを楽しめるのも魅力

    入館券売り場でチケットを引き換えたら、年間スケジュールとイベント案内を入手しましょう。

    イベント案内

    6.1 モーニングツアー・イブニングツアー

    モーニングツアー

    開館時間前や閉館後に、特別解説員さんのお話を聞きながらじっくり鑑賞できるイベントが「大原美術館モーニングツアー」です。

    9時以降の入館料込みで2,500円(通常の入館料は1,300円なので、実質プラス1,200円)。
    開催日は第2、第4日曜日と限定され、事前予約・限定40名までなので、早めの予約が必須です(2名より催行)。

    6.2 年1回2日間!アートのお祭り「チルミュ」

    チルミュ
    <画像提供:大原美術館>

    大人も子どもも楽しめるお祭り「チルドレンズ・アート・ミュージアム」(通称「チルミュ」)は、大原美術館のみならず、倉敷市の夏の風物詩です。
    子どもたちはスタッフの方に質問しながら作品を見たり、ワークショップでダンスしたりと、アートに触れるのが楽しくなるイベントが目白押し!
    2019年も8月24日・25日の開催が決定していますので、イベントの内容は「チルドレンズ・アート・ミュージアムFacebookページ」をチェックしてください。美術館としても普通に営業していますが、「いつもより騒がしくなります」と入館券売り場などで案内されるそうです。

    >チルドレンズ・アート・ミュージアムのFacebookはこちら

    6.3 有隣荘一般公開

    有隣荘

    大原美術館の向かいにある「有隣荘」では、大原美術館主催の特別展示が定期的に行われます。中に入ることができるのは年2回。もともと貴賓室として使われ、昭和天皇も泊まられたことがあるのだとか。
    もともとの建設は1928年。大原孫三郎が病弱な奥様のために、大原美術館本館の5倍の建設費を使って建てられたものだそうです。

    6.4 ギャラリーコンサート(ベヒシュタインのピアノが聴ける!)

    ベヒシュタインピアノ

    大原美術館の本館2階にはベヒシュタインのピアノ(1901年製造)が置かれています。音の立ち上がりがとても良いこのピアノは、名手フランツ・リストに愛され、フランスの作曲家・クロード・ドビュッシーに、「全てのピアノ曲はベビシュタインのために作られるべき」と言わせる程の逸品です。一度は聴いてみたいその音色。年2回程行われる「ギャラリーコンサート」でどうぞ(ピアノを使用しない場合もありますので要確認)。次回は2019年10月6日(日)です。

    7. かわいいアイテムがたくさん!ミュージアムショップもチェック

    ミュージアムショップ

    美術館の中で見たお気に入りの絵画や風景。写真撮影はできませんが、グッズを購入しておけば、よい思い出としていつまでも手元に残ります。

    マスキングテープ

    おすすめは大原美術館ならではのグッズ、オリジナル・マスキングテープ(1本324円~648円)。実は、マスキングテープ自体が倉敷発祥。特に丸窓のデザイン入りマスキングテープが人気なのだとか。ちなみに倉敷の美観地区では、様々な種類のマスキングテープや、デニム色のインク等に出会えます。

    もう一つのお勧めは、子どもがハマる「チェンジング定規」です(420円)。

    チェンジング定規

    動きが変わる定規

    右に左に、揺らすと動きが変わるこの定規。色もキラキラ具合も変わってまるで3D作品のようですね。この定規は、分館にあった作品・岸田劉生の『童女舞姿』をモチーフにしたもの。本物の作品は動きませんが、定規の中で動いてもらいましょう!

    8. 大原美術館をもっと楽しむために知っておきたいサービスと注意点

    大原美術館の各種サービスと注意点を紹介します。

    8.1 手荷物預かり

    手荷物預かりサービス

    重い荷物を持っている方は、入場券売り場横で手荷物預かりサービスを利用できます。倉敷美観地区で買った土産物や、スーツケース、ベビーカー等も預かってくれるので、手ぶらでラクに美術鑑賞が可能です(開館時間中のみ。9:00~17:00)。

    ちなみに大原美術館は本館・分館はバリアフリー対応。車椅子やベビーカーのレンタルもありますが、数に限りがあるのでご注意ください。

    美術館のマナー

    8.2 ボールペンはNG!知っておきたい美術館のマナー

    あまり堅苦しく考えることはありませんが、美術館にも最低限のマナーがあります。大声で話さない、携帯電話はマナーモードにしておくなどの基本ルール以外に、「ボールペン使用禁止」という、美術館独特のお約束があります。

    何十年も守り続けてきた名画にインクが飛んでは一大事。メモを取りたい人は鉛筆を準備しましょう(ポケットから筆記用具を取り出すと、係員の方がさりげなく見に来ます)。
    食べかすに虫などが寄ってきたら大変なことになりますので、飲食物はアメ・ガムも含めて禁止。ドリンクのフタもきっちり閉めておいてくださいね。

    8.3 見たい作品がある場合は展示状況に注意

    絵画や彫刻は、常時展示していないものもあります。温度や湿度に触れること自体が負担となるため、一定期間休ませる作品もあるのです。どうしても見たい作品がある場合は、事前に確認してもいいかもしれません。

    9. 大原美術館のチケット情報とオトクに鑑賞する方法

    事前購入

    大原美術館のチケットは、チケット売り場で当日購入もできますが、スピーディに入場できる「事前購入」をおすすめします(いずれも売り場で入場券に引き換えてくれます)。

    9.1 事前購入でサッと入場!

    事前に購入する方法は2つ。

    • 1. スマートフォン+クレジットカードで購入

    ホームページから事前購入し、スマートフォンの画面を提示するだけです。

    • 2. コンビニエンスストア(セブンイレブン・ファミリーマート・ローソン・ミニストップ)

    いずれも発券機からの発行で、それぞれ大人料金100〜200円の割引があります。倉敷駅から大原美術館までの間にセブンイレブン・ローソン・ファミリーマートがあるので、歩いてこられる方は先に買っておきましょう(※倉敷駅の中にあるセブンイレブンは端末がないので不可)。

    倉敷市民の方は割引があり、岡山県内の「学校メンバーズ」加入校の学生は無料で入場できます。勤務先の企業によっては提携の割引もあるようなので、事前にチェックしましょう。

    9.2 全館回れなくてもチケットは取っておいて!次回に持ち越せます

    館内全体をさっと回るには30〜60分、分館、工芸・東洋館は15〜30分ほどが所要時間ですが、美術鑑賞が好きな人は、1日あっても足りないでしょう。「パッパッ」と見ようとしても、好きな1枚に出会って動けなくなる人もいるそうです。
    そんな時はチケットを大切に保管してください。
    今回すべて回れなかったとしても、次回の来館でチケットを提示すれば、判を押されていない場所に入館できます。

    チケットの保管

    上記写真の場合、「本館」しか判が押されていないので、「分館」「工芸・東洋館」には後日入ることができる、ということです。

    9.3 音声ガイド機器貸し出し

    音声ガイド貸出

    チケットを携えて「いざ、作品を鑑賞!」......とその前に。
    音声ガイドサービスレンタルをオススメします。
    作品情報がぎゅっと詰まった機器を利用すれば、作品ができた年代、大原美術館に来た経緯だけでなく、ちょっとした裏話も聞けますよ。ちなみに英語・中国語・韓国語にも対応しています(貸出1本500円・解説は本館内の作品のみ)。

    10. 大原美術館がある美観地区を楽しむなら「帰りは路線バス」!

    せっかく倉敷まで来たら、大原美術館と一緒に「倉敷美観地区」も一緒に回りたいですよね。今回は大原美術館だけでなく、美観地区も一緒に回るプランをご提案します。

    10.1 徒歩なら倉敷駅から15分

    倉敷美観地区

    倉敷中央通り

    大原美術館のある倉敷美観地区は、JR倉敷駅から歩いて15分ほどの場所です。「倉敷中央通り」をまっすぐ進むだけ。「大原美術館前」で下車すれば、大原美術館は眼の前です(市内均一運賃:160円)。

    10.2 路線バスを使って美観地区も楽しもう!

    路線バス

    倉敷川沿いに広がる美観地区は、大原美術館の近くから細長く南に延びています。
    中央通りから大原美術館→美観地区と歩くと、元の場所に戻るのにかなりの時間がかかってしまいます。
    そこでご提案。路線バスで、美観地区の南側(「星野仙一記念館」あたり)まで移動し、そこから大原美術館に歩いていけば、帰りは最短距離で倉敷駅に戻る事ができます。

    高架

    倉敷駅の南口(陸橋)を出て右側、高架を降りるとバス乗り場が見えてきます。ここから美観地区の南側に向かうには下電(しもでん)バス6番・天城(あまき)線に乗車しましょう(天城経由・JR児島駅行き)。

    倉敷芸文館東

    下車するのは船倉町の「倉敷芸文館東」。乗車時間は10分です。

    この写真の奥が美観地区入り口なので、例えば「午前中は美観地区・午後は大原美術館」などというプランも組めるわけです。

    倉敷のバス

    余談ですが、倉敷のバスはもともと首都圏を走っていた車両が多いのだそう。美観地区入口で見かけたこの車両も、数年前まで新百合ヶ丘あたりを走っていたんですよ。

    倉敷市内は観光シーズンを中心に、道路が大変に混み合います。近隣に駐車場はありますが、観光シーズンはかなりの大渋滞となるので、あまりお勧めできません。大原美術館に駐車場がないこともあり、公共交通機関を上手に利用してください。

    ※こちらの記事は2019年5月末に取材した情報です。期間限定の情報もありますので、最新情報は公式HPをご確認ください。

    大原美術館の基本情報

    • 住所:岡山県倉敷市中央1-1-15
    • 営業時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
    • 電話番号:(086)422-0005
    • 料金:一般1,300円・団体1,200円、大学生800円・団体700円(※団体・20名以上)、高校・中学・小学生500円・団体300円、JAF会員は団体割引適用(大人・大学生は100円引き、高校生以下は200円引き)
    • 駐車場:大原美術館には駐車場がありません。有料駐車場が近隣にありますが、休日はかなり混み合います。周辺の有料駐車場をご利用ください。
    • 定休日:休館日は毎週月曜日・12月28~31日、休館日が祝日、振替休日と重なった場合は開館 ※夏季(7月下旬~8月)、10月は無休
    • 車でのアクセス:山陽自動車道・倉敷IC、瀬戸中央自動車道・早島IC、いずれも20分程度
    • 電車のアクセス:山陽本線・伯備線倉敷駅より徒歩15分
    • バスのアクセス:倉敷駅前2,3,5番乗り場(両備バス・下電バス)「大原美術館前」下車徒歩1分、もしくは倉敷駅前6番乗り場(下電バス)より2分「倉敷芸文館東(船倉町)」下車徒歩6分
    • HP:https://www.ohara.or.jp/

    【岡山一口メモ】

    岡山には大原美術館以外にもさまざまな観光スポットがあります。大原美術館から近い牛窓や吉備津神社など、さまざまな観光スポットがあります。下記でその観光スポットを効率よくまわれる格安ツアーからちょっとリッチなツアーまで、たくさんのツアーを紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。ひとりや恋人、友人、家族だけで旅行を楽しみたい方はお得かつ手続きがとっても楽なフリープランもおすすめです。

    <日数と費用>(関東発目安)
    ●旅行日数:2~4日間
    ●ツアー費用:23,000円~80,000円

    >>>岡山のツアーを探す(外部サイトへリンクします)

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    宮武 和多哉
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    記事投稿日:2019/08/21最終更新日:2019/08/21

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