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スターフライヤー搭乗レポート 羽田~北九州!座席、機内食、モニターなど気になるポイントを総チェック!
たびこふれ編集部のnishiurashiです。2019年4月22日~23日の2日間、福岡県の北九州市に行って来ました!
福岡と言えばどうしても博多のイメージが強く、「北九州ってどんなところなのかよく分からない」というのが行く前の正直な気持ちでした。
実は北九州には9年前に一度だけ仕事で行ったことがあるのですが、歴史的な建造物が並ぶ「門司港(もじこう)」に少し立ち寄ったぐらいで、ゆっくり観光したことはありません。
ということで、ほぼ初めての気持ちで2日間、北九州を満喫してきました!今回は、北九州に本拠地を置く航空会社「スターフライヤー」にて羽田から向かいましたので、まずは初めて乗ったスターフライヤーの搭乗レポートをお届けします!
ちなみに、お土産やグルメについては下記の記事にまとめましたので、こちらも是非ご覧ください!
目次
- スターフライヤーってどんな航空会社なの?
- どんな路線があるの?
- 羽田空港での搭乗までの流れ
- まずは皆さん気になる座席の様子から!
- こだわりが感じられるドリンクサービス&機内食
- タッチパネル式液晶モニターで出来ること
- 電源コンセント&USBポート&Wi-Fiの環境は?
- 客室乗務員さんの対応がとても丁寧
- スマートフォン用アプリが便利
- マイレージ会員になると様々な特典が!
- こんなスマートラグジュアリーな航空会社の、、、気になる運賃は?
- 総評
スターフライヤーってどんな航空会社なの?
まずは皆さん、「スターフライヤー」という航空会社はご存知ですか?
正直なところ私は、名前は聞いたことがあるものの、どんな航空会社なのかほとんどよく分かっていませんでした。。。(LCC(ローコストキャリア)と思われている方もいらっしゃるようですが、LCCではありません!)
しかし!この存在感のある黒い機体を空港で見たことがある方は結構いらっしゃるのではないでしょうか?
私も何度も見かけたことがあり、「異彩を放ち、存在感があって、カッコいいな~」と見る度に思っていました。
そのスタイリッシュな感じから、勝手に「欧米の航空会社なのかな?」とも思っていたのですが、冒頭で「北九州が本拠地」とお伝えした通り、日本の航空会社です。
コンセプトは「スマートラグジュアリー」
スターフライヤーのコンセプトは「スマートラグジュアリー」。「モダンで洗練された新しい贅沢さ」を意味するようですが、まさにそのコンセプトを随所で体験することが出来ました。
つまりは、私が黒い機体を見る度に感じていた「カッコよさ」、「スタイリッシュさ」に加え、「高級感」までもスターフライヤーのサービス全体から感じ取ることが出来たということです。
この記事では、そんな「スマートラグジュアリー」感を詳しくお伝えしていけたらと思っています。
なんと!顧客満足度10年連続第1位!
今回私は初めてスターフライヤーに乗ったのですが、実はもう随分前からたくさんのお客さんに支持されていたようです。
というのも、、、なんと!10年連続で顧客満足度第1位(※)を獲得しているんだそうですよ!10年連続ってスゴイことですよね!
具体的にお客さんからどんな点が支持されているのか、スターフライヤーの担当の方に聞いてみたところ、
- コールセンター、地上スタッフのきめ細やかな対応
- 客室乗務員のきめ細やかな対応
- コーヒーと一緒に提供されるチョコレートがおいしい
- 座席が広く、前の方がリクライニングを倒されても圧迫感がない
- 全席にモニターが付いていてプログラムが楽しい
- 充電ができて助かる
といったお声が挙がっているようです。特に、客室乗務員の方の対応や座席の広さなどは、機内を快適に過ごすための重要なポイントだと思いますので、この辺りが評価されていることが10年連続顧客満足度第1位に繋がっているのではないかと思います。
(※)JCSI(日本版顧客満足度指数)「国内航空部門」において、第1回調査から10年連続で第1位。なお、「国内長距離交通」では9年連続第1位
どんな路線があるの?
ここまでの説明だけで「スターフライヤーに乗ってみたい!」と思ってくださった方、スターフライヤーってどんな路線があるのか気になりますよね。本拠地のある北九州線を中心に、下記の区間で運航しています(2019年4月現在)。
- 羽田 ~ 北九州:1日 11往復 22便
- 羽田 ~ 福岡:1日 8往復 16便
- 羽田 ~ 関西:1日 5往復 10便
- 羽田 ~ 山口宇部:1日 3往復 6便
- 中部 ~ 福岡:1日 3往復 6便
- 北九州 ~ 那覇:1日 1往復 2便
- 台北(台湾桃園)~ 北九州:1日 1往復 2便
- 台北(台湾桃園)~ 中部:1日 1往復 2便
北九州や福岡の本数が多いのはもちろん、関西や山口、さらには人気の台北までもありますね!
ちなみに今回の羽田から北九州までの飛行時間は、約1時間40分です。
羽田空港での搭乗までの流れ
それではいよいよ、スターフライヤー搭乗の様子をお伝えします!
羽田空港第1ターミナル2階 南ウィングの一番奥に、スターフライヤーのカウンターがあります。カウンターの雰囲気にもスタイリッシュさが感じられました。
ちなみに、羽田空港では行き先によって下記の通りターミナルが異なりますのでご注意ください!
- 北九州、福岡行き:第1ターミナル
- 関西、山口宇部行き:第2ターミナル(ANAカウンター)
このカウンターのすぐ手前にスターフライヤー専用の保安検査場(手荷物検査)がありますので、これは便利でした。
まずは皆さん気になる座席の様子から!
全席レザーシート
機内に入ると、全席オールブラックの座席が目に飛び込んできました!
これは冒頭でご説明した「スマートラグジュアリー」の特徴を表すポイントの一つで、全席黒のレザーシートで、インテリアも黒で統一されています。
「プライベートオフィスのように快適に」「ホテルのラウンジのような寛ぎ」をコンセプトとしたこのシート、スタイリッシュで高級感が感じられました!
ゆとりのシートピッチ(座席間隔)
シートは高級感があるだけではありません。もう一つのスマートラグジュアリーなポイントは、座席間隔(シートピッチ)にゆとりがあることです!
身長175cmの私が足を奥まで伸ばしても全くヒザが当たることはなく、かなり快適!リクライニングを倒さなくても全く窮屈感はありませんでした!
ここまでゆとりがある理由は、他社の同じ機材では最大180席あるところを、スターフライヤーではすべて150席にして座席数を減らすことで、座席間隔を広くすることが出来ているからなんだそうですよ!
飛行機の窮屈感って本当にストレスで、体は痛くなるしなかなか眠れないしと、旅行の前から疲れてしまうこともありますよね。そんなストレスを感じないこのゆとりのある座席には、とっても満足できました!
ヘッドレスト&フットレスト
私は足を伸ばす方が楽なので使いませんでしたが、角度を3段階に調整できるフットレストが備わっています。
また、ヘッドレストは高さおよび左右の角度をお好みで調整できますよ。
モニター、コートフック、ドリンクホルダー
国内線では珍しいですが、なんと全席にタッチパネル式液晶モニターが付いています!国際線でもアジアなどの近距離ではモニターが付いていない航空会社もある中で、国内線に全席モニターを備えているのはかなりのポイントになりますね!
また左右には、USBポートとコートフックも備わっています(モニターやUSBポートなどの詳しいお話は後述します)。
左下にドリンクホルダーもありますが、これはコップ用のため、500mlのペットボトルなどは入らないのでご注意くださいね。
こだわりが感じられるドリンクサービス&機内食
国内線のため基本的にはドリンクサービスのみですが、有料で機内食もありましたのでいただいてみました!ドリンクも機内食もこだわりが感じられるものばかりでした!
タリーズコーヒー「オリジナルブレンド」
シアトル発のコーヒーショップ「タリーズ」と共同開発したオリジナルのコーヒー。2006年の就航以来、変わらずに提供されているようです。
苦味がなくて飲みやすく、美味しいコーヒーでしたが、「温かい飲み物を冷める前に飲み終えるように」と、150mlというサイズにもこだわったんだそうです。
こういう細かい心配りってスマートだな~と思いますし、嬉しいですね。フタが付いているのも冷めにくくて良かったです。
ビターチョコレート(森永製菓 カレ・ド・ショコラ)
コーヒーを注文した人には、この森永製菓のビターチョコレートも提供されます。
ビターとは言うものの苦味は全然強くなく、むしろほんのり甘いかなという印象でした。タリーズのコーヒーとよく合って美味しかったです。
サーモンのクリームリゾット
こちらのサーモンのクリームリゾットは500円で購入できます。ただし、スターフライヤーのマイレージを貯めて会員ステイタスが上がった方は、アプリのクーポンを使って無料でいただけるようですよ(会員ステイタスやアプリについては後述します)。
写真では少し分かりづらいですが、北海道産のサーモンが結構入っていて、さらにクリームが濃厚!かなり本格的な味で、レストランで提供されても美味しいって思えるレベルです!
また、小腹を満たすのにはちょうどいい量でしたので、朝食代わりにもピッタリだと思いますよ。
注文を受けてから客室乗務員の方が「心を込めて」作ってくださっているそうなので、体も心も温まる、かなり美味しいリゾットでした!
尚、このクリームリゾットを機内で食べられる路線は下記に限定されておりますのでご注意ください(お持ち帰りする場合は、全路線にて対応可能なようです)。
- 羽田 ~ 北九州
- 羽田 ~ 福岡
- 羽田 ~ 山口宇部
- 北九州 ~ 那覇
八女玉露チョコサンド
こちらは、サーモンのクリームリゾットを頼むと2つ付いてくる八女玉露チョコサンドです。お茶の生産で有名な福岡県の八女市(やめし)のお茶を使っています。
ウエハースはサクサクで抹茶もしっかりと感じられ、ほんのり甘くてかなり美味しかったです!抹茶が強すぎないので、抹茶が苦手な人でも食べられると思いますよ。
オリジナルスープ「オニオンスープ」
こちらはスターフライヤーオリジナルのオニオンスープです。コーヒーと同様、ちゃんとフタが付いています。
玉ねぎの甘みとコンソメのバランスがとても良い感じで、これも美味しかったです!
パンとか他の料理もなしにスープだけで飲み続けると、段々くどくなってくることもあるかと思いますが、このオニオンスープはスッキリしていて後味も良く、これだけで十分飲めました!
尚、このオニオンスープの提供は一部の便になりますのでご注意ください。他の便では別のスープとなりますので、下記にまとめさせていただきます。
- オニオンスープ:羽田、中部、那覇 到着便
- ミネストローネ:羽田、中部、那覇 出発便
他にもこだわりのドリンクが
他にも、青森県産のリンゴを使用した果汁100%のアップルジュース「希望の雫」や、八女茶を100%使用した冷茶「福岡の八女茶」など、ドリンクひとつひとつにこだわりが感じられました!
>>>飲み物やリゾットなどの詳細はこちらから(スターフライヤー公式サイト)
タッチパネル式液晶モニターで出来ること
上述しましたが、国内線には珍しく全席にモニターが備わっています!
モニターで楽しめる内容としては、音楽が8チャンネル、ビデオが12チャンネル、あとは航空機の現在地が分かるマップなどです。
ビデオを見てみたところ、どのチャンネルに合わせても既に番組が流れてしまっており、自分で最初から再生することが出来ませんでした。ただ各番組の時間は短いため、しばらく待つとまた最初に戻って再生が始まります。
この点はちょっと残念でしたが、実はモニターのタイプは2つあるようで、もう1つのタイプ(Type II)は音楽もビデオも好きな時に好きなところから再生できるようですよ!(私はType Iだったようです)
>>>モニターや番組の内容など、機内エンターテインメントについて詳しくはこちらから(スターフライヤー公式サイト)
ちなみに、出発前の機内の安全についての詳細は、スターフライヤーマンがカッコよく説明してくれました笑。
>>>スターフライヤーマンについて詳しくはこちらから(スターフライヤー公式サイト)
イヤホンは座席には置いておらず、出発前に客室乗務員さんから配られますので、必要な人は受け取りましょう(飛行機を降りる際に返却します)。
イヤホンジャックは座席横に備わっています。
電源コンセント&USBポート&Wi-Fiの環境は?
スマホが手放せない現代人にとって、移動中の電源とWi-Fiの環境は非常に気になるところですよね。
まずは上述した通り、モニター横にUSBポートが1つあります。
さらに足元(ヒザの裏あたり)には、コンセントも1つ備わっていました。今はスマホだけではなく複数の電子機器を持っている方も多いと思いますので、これはありがたいですね!
ちなみにこのコンセントの場所は少し分かりづらいのでご注意くださいね。
Wi-Fiに関しては残念ながら備わっていませんでした。Wi-Fiが利用できるようになると機内の快適性もまたアップすると思いますので、是非これは実現して欲しいですね!
客室乗務員さんの対応がとても丁寧
客室乗務員(CA)さんの印象や対応も、機内で快適に過ごせるポイントのひとつになってきますよね。
国際線に比べて国内線は飛行時間も短く、いわゆる機内食の提供もないために、客室乗務員さんのお世話になる機会はあまり多くはないのですが、そんな短い間でもスターフライヤーの客室乗務員さんはとても親切な対応で好印象でした!
私が電源コンセントの場所が分からなかったため(上述した通り、少し分かりづらい場所にあります)、客室乗務員さんに場所を聞き、ドリンクサービス中だったため場所だけ聞いて自分で探してみたものの、それでも見つからず。。。
USBポートがあるからまあいいかと思っていたところ、ドリンクを配り終わった客室乗務員さんから「コンセントの場所わかりましたか?」と声を掛けてくれまして、丁寧にご説明してくださいました。
こういった気遣いをしていただけたことで、より心地よい気分で機内で過ごすことが出来ました。
また、ドリンクサービス中に寝てしまっている方には声を掛けずに、「お目覚めの際にお声掛けください」と事前にアナウンスされているのもとても良い気配りだなと思いました。
機体や機内に合わせて客室乗務員さんの服装も黒と白のモノトーンで、雰囲気に合ってスタイリッシュでカッコよかったです。
スマートフォン用アプリが便利
最近は何でもアプリひとつで完結できてしまうような時代になってきましたね。
スターフライヤーにもスマートフォン用のアプリがあり、例えば下記のようなことがアプリで出来るようです。
- 予約便の運航状況をチェック
- 2次元バーコードでスマートチェックイン
- デジタル会員証でラウンジ利用
- クーポンで軽食サービス
- 提携サービスを旅先で利用
2次元バーコードでチェックインできるのはかなり便利ですね!(今回私はうっかり、普通にeチケットを紙で印刷してチェックインしてしまいました笑)
ご紹介したサーモンのクリームリゾットも、上級会員の方はアプリのクーポンで無料でいただけるようですね!
旅先のお店や施設で使えるクーポンもありますので、これは是非チェックしておきたいですね。
>>>スターフライヤー公式アプリについて詳しくはこちらから(スターフライヤー公式サイト)
マイレージ会員になると様々な特典が!
STAR LINK会員と呼ばれるマイレージ会員になると、色々な特典を受けられるようです。会員にはステイタスがあり、搭乗回数に応じてステイタスが上がっていきます(ステイタスの状況はアプリで確認することが出来ますよ)。
上述したクーポン利用はもちろん、優先搭乗やラウンジ利用などもありますので、たくさん乗ってステイタスを上げていきたいですね!
こうしたモバイルバッテリーのレンタルや、
折りたたみ傘のレンタルなども、ステイタスが上がると利用できるようですよ。
>>>STAR LINK会員(マイレージ会員)について詳しくはこちらから(スターフライヤー公式サイト)
こんなスマートラグジュアリーな航空会社の、、、気になる運賃は?
ここまで読んでくださった方、これだけのスマートラグジュアリーなサービスが受けられるとなると、通常の航空会社よりちょっと運賃が高いのかな?と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、早期割引などを利用するとかなりお得な運賃で乗れてしまうんです!
2019年3月31日~2019年10月26日搭乗分にて現在販売されているものでは、例えば下記のような運賃から用意されているようです(そら旅80最安運賃にて)。
- 羽田 ~ 福岡:片道9,500円から
- 羽田 ~ 北九州:片道9,500円から
- 羽田 ~ 関西:片道7,100円から
ということで、羽田から福岡や北九州でも片道10,000円を切って購入することも出来るんですね!これは嬉しい!
>>>スターフライヤーの運賃(国内線)について詳しくはこちらから(スターフライヤー公式サイト)
総評
今回、初めてスターフライヤーに乗ってみましたが、とても快適に過ごすことが出来ました!
私が特に良かったと思う点は、
- 座席がゆったりしていて快適
- 客室乗務員さんの対応がとても丁寧
- ドリンク、リゾット、お菓子などが美味しい
といったところです。乗っているだけとは言え、飛行機での移動って疲れも溜まるかと思いますが、そんな中でも快適に過ごせる(不快感を感じない)ことは、航空会社を選ぶ大きなポイントだと思います。
スマートラグジュアリーな空間での空の旅、是非一度体験してみることをお勧めします。
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nishiurashi
- たびこふれ編集部員。人生初の海外渡航先であるラスベガスに衝撃を受け、海外旅行が好きになりました。年末年始にロンドン一人旅をしてサッカー観戦したこと、ナスカの地上絵遊覧飛行前にビールを飲み、セスナ機内で激しく酔ったこと、九寨溝から成都まで訳あって2人の中国人と丸一日乗用車で移動したこと、どれも良い思い出です。