ヴェネチアの玄関口サンタ・ルチア駅を探訪!軽食やお土産店もあります

水の都ヴェネチアの玄関口となっているのが、ヴェネチア・サンタ・ルチア駅。この駅はイタリアの各都市から鉄道が乗り入れているため、ヴェネチア旅行のスタート地点とも言えます。

駅構内にはおしゃれなショップや軽食エリア、地図やイベントチケットが買えるスポットがあり、ヴェネチア散策の前に立ち寄れば行動がグッとスムーズになるでしょう。お土産スポットもありますので、帰りに何か買い忘れたときも便利です。

この記事では、ライターが実際にヴェネチア・サンタ・ルチア駅を訪ねたときに立ち寄ったショップやスポットをご紹介します。

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フィレンツェからヴェネチアのサンタ・ルチア駅へ行く方法

さて、一部の人を除いてはだいたいの人が電車でヴェネチア入りするはずです。空港もあるので飛行機でヴェネチアへ行くことも可能ですが、便利なのは鉄道です。

ミラノからだと2時間半〜3時間、金額にして6,000円前後で行けます。フィレンツェからだと2時間程度、金額は4,000円前後、ローマからだと4時間程度で8,000円前後です。

選ぶ電車によって金額は少し変わりますが、うまくネットの事前割引などを利用してお得に移動しましょう。最近はスマホで簡単にチケットが買えるようになったので、ヨーロッパの列車旅がぐっと身近なものに変わりましたね!

イタリアの特急に乗るときは1等車も検討したい

イタリアのフレッチャロッサやイタロなどの特急列車は2等車両でも十分広々としていて快適なのですが、たまに変な人もいるのでスリなどには十分気をつけましょう。特に観光都市の周辺には観光客を狙ったスリがいる場合があります。どうしても不安な人は1等車に乗るのもオススメです。

1等車だからといって危険な目に遭わないとは限らないのですが、客層がぐっと変わりますので、より安心感を求める方は検討されてもいいと思います。

ヴェネチアを観光するときに知っておきたいこと

ヴェネチアには年間2000万人もの観光客が訪れていると言われていて、そのあまりの多さに、もともとヴェネチアに住んでいた人々の生活が脅かされているという報道も飛び出すほど。

実際に家賃が高騰し、ヴェネチアでの生活ができなくなった人もいるのだそうです。そういったことも頭の中に入れて、良識を持ってヴェネチア観光を楽しみたいものですね。

創作意欲を刺激される街だからこそ。サンタ・ルチア駅ナカのMOLESKINE

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ピカソやゴッホ、ヘミングウェイなど、名だたる芸術家や作家に愛されてきたMOLESKINE(モレスキン)のショップが、なんと駅の中にあります。ヴェネチアは思わずスケッチしたくなる街並みなので、ノートや手帳を持ってこなかったという方はここで1冊買っておくのもいいかもしれません。

無地のノートだけでなく、スケジュール帳などももちろん販売されているほか、旅の便利グッズなどもあるのでお店を覗いてみると何かいいものに出会えるはず。日本にはもともとMOLESKINEの入荷数が少ないので、完売だったものが普通に売っているという場合もありますよ。

気軽にカッフェを立ち飲み!電車が来るまでリラックス。

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その名のとおり「RELAX&CAFFE」では、コーヒーをはじめ、ブリオッシュやジュース、ちょっとしたお菓子などを気軽に楽しむことができます。スタンド席で食べている人がほとんどなので、時間がない時や電車に持ち込みたい時に便利なカフェです。

メニューはバリエーション豊富。じっくり見ていたらあっという間に時間が過ぎてしまいますよ。

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中央のレジでまずは欲しいものを伝えてお金を払って、その後カウンターに行ってレシートを見せるという仕組みです。「CASSA」と書いてあるのがレジなので、ここに並びましょう。

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おいしそうなケーキが飾ってあるカウンターで待っていても、その場で購入することはできませんのでご注意を。ケーキはひとつ3.5ユーロほど。大きめなのでシェアしてもいいですね!

日本のサンドイッチに極めて近い「トラメッツィーノ」

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サンドイッチの種類も豊富です。イタリアならではのフォカッチャサンドに、パニーニなどの種類も充実しています。

私が、ひとまず全部の種類を見てから決めよう......と思っていた瞬間。イタリアでは見かけたことのない「日本的なサンドイッチ」を発見しました。乾燥しないようにティッシュがかぶせてあり、明らかにほかのサンドイッチよりも「箱入り娘感」があります。

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これはヴェネチアの名物の一つに挙げられる、「トラメッツィーノ」というサンドイッチです。トラメッツィーノはなぜか他のイタリアの地域では見かけられず、一方のヴェネチアでは専門店まであるほど人気なサンドイッチの一つなのです。
(※編集部註:トラメッツィーノは北イタリア発祥といわれ、中でもヴェネツィアはトラメッツィーノが有名ですが、イタリアの他の都市でも食べることができます)

早速こちらをオーダーしてみました。

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早く食べたいがためにピントが合っていません......すみません(笑)。たっぷり挟まれたツナサラダを優しく包むのはフワフワの白パン。

日本で一般的に食べられているサンドイッチとかたちはほとんど同じなのですが、このパンが決定的に違います。さらにキメが細かくて柔らかいのです。柔らかいのですがヘニャっとしている感じではなく、本当にシットリしていて、あれだけ大事に乾燥から守られていた理由が分かりました。

ツナサラダとの相性はもちろん抜群で、食べたことのない食感に感激です。見た目は完全にサンドイッチなのに、不思議な感覚。

私は帰りにこちらのお店に寄ったのですが、ヴェネチア本島の中にあるトラメッツィーノ専門店の目の前を通ったのに、素通りしてしまった自分を激しく責めました。駅のバルでこんなにおいしいのに、専門店で食べたら一体どんなことになっていたのだろう......。そう思うと、近いうちにヴェネチアを再訪したいという気持ちを抑えることができません。

サンタ・ルチア駅で街の地図やイベントのチケットが買える場所

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私が行った時はヴェネチアビエンナーレ(※)の開催期間中だったので、ここで地図とアーティストリストをもらいました。

インフォメーションというわけではないので万能ではないようですが、分からないことがあればここで聞いてみると、わざわざ調べてまで親切に教えてくれる旅行者の強い味方です。

ヴェネチア内のコンサートやショー、イベントの開催が気になる方は、ぜひここでスケジュールを聞いてみましょう。美術館のチケットなどについても質問することが可能です。

※関連記事:現代アートの祭典ヴェネチアビエンナーレとは?2017年の様子をレポート!

「タクシー」のピクトグラムがヴェネチアならでは

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一般的には世界中で「TAXI」の表示は車ですが、ボートのピクトグラムはヴェネチアならではですね。コレと「カナル・グランデはこちら」のサインを見て、「ヴェネチアの旅が始まる!」とテンションが一気にあがりました。

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サンタ・ルチア駅には絵はがきやマグネット、雑誌を扱うお店も

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<※註:こちらは「Hudson news」と言う新聞や雑貨を扱う小売店チェーン。世界各国の空港や駅に展開されています。>

「あっ、お土産の数が足りない!買い忘れた!」という時にも、駅の中で絵はがきやマグネットを購入することができます。

本島に比べるとかわいいデザインは少ないですが、ちょっとしたお菓子なども売っているので、列車の旅のお供にガムやキャンディーを購入するのもいいと思います。

スーパーもあるのでとても便利

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さらに、サンタ・ルチア駅にはスーパーもあります。ホテルに水やフルーツなどをたっぷり持ち込みたい人は、ここで買い出しをしてから移動するのもオススメです。

そんなに品揃えが豊富というわけではないのですが、ヨーグルトやミネラルウォーター、ポテトチップスなど一通りのものは駅構内で揃えることができます。

ご紹介したお店以外にも洋服や水着を売っているお店、サンダルのお店などリゾート地ならではのシーズン製品を売っているショップもあります。コンパクトに一通り色々揃っているので、忘れ物をしてしまったことに気付いた方にとってはありがたい存在となるはず。

身軽な状態で来たものの、やっぱり沖までボートで出て日焼けしたい!という方にも、サンオイルやバスタオルなどかゆいところに手が届くラインナップで、サンタ・ルチア駅が皆さんをお待ちしています。

もし、イタリア旅行中に思い立ってヴェネチアに行ってもサンタ・ルチア駅で色々揃うので、あまり心配する必要はなさそうですよ!

<撮影:yukaco>

基本情報

■駅名:ヴェネツィア・サンタ・ルチア駅(Stazione di Venezia Santa Lucia)
■公式サイト:https://www.veneziasantalucia.it/en/
※駅に関する最新情報は、公式サイトをご確認ください。

参考:Googleマップより

【イタリアひとくちメモ】

イタリアには「すべての道はローマに通ず」と言われる悠久の歴史都市ローマだけでなく、ルネサンス文化が開花し、京都の姉妹都市でもある花の都フィレンツェ、ヨーロッパの流行の発信地、芸術の都ミラノ、こんな街は世界にここだけしかないオンリーワンの水上都市ヴェネツィアなど、とても一度では味わいつくせないほど魅力的な都市が目白押しです。イタリアへのツアーもたくさん用意されていますので、あなた好みの旅を探してみてくださいね。

<時間と費用>(目安)

  • 旅行日数:5~12日間
  • 飛行時間:約12時間(羽田/成田~ローマ)
  • ツアー費用:約69,800円~約490,000円

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yukaco

17歳のときに初めてフィレンツェ、ヴェネチアへ行ってからすっかりイタリア贔屓に。定期的にイタリアへ旅行。
食、ファッション、アートが得意分野。興味があればどこへでも行くフットワークの軽さでハードスケジュールな取材も敢行。
イタリアの中で一番好きな場所はミラノ・スカラ座。好きな食べ物はラヴィオリ。

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