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新潟県上越市・うみがたりを徹底攻略!シロイルカやイルカショーは必見!
新潟県上越市にある上越市立水族博物館。この度建物自体を建てかえ、生きものの見方、ふれあい方を提案する「うみがたり」としてグランドオープンし、新しく生まれ変わりました。
今回は昨年グランドオープンした上越市立水族博物館を徹底レポートします!
どのようにリニューアルし、どんな楽しみ方ができるようになったのか、施設情報をご紹介します。
目次
2. 日本海を知ることができる上越市立水族博物館「うみがたり」とは?
- 4.1 美しいパフォーマンスがみられるイルカホール
- 4.2 きらめきリーフ
- 4.3 全国でも数少ないシロイルカについて教えてくれる「ふれんどプール」
- 4.4 かわいい?どう猛?「ペンギンフィーディング」をご覧あれ!
- 4.5 マゼランペンギンミュージアム
- 4.6 上越沖を館内に表現した「うみがたり大水槽」
- 4.7 海底から観察できる「うみがたりチューブ」
- 4.8 イーストホール
- 4.9 ウエストホール
- 4.10 「いか・たこベース」「しんかいワールド」「くらげギャラリー」で生きものを間近で観察
- 4.11 海の生きものに触って、エサをあげて、実際に触れ合う場所
1. 上越市立水族博物館 「うみがたり」へのアクセス
新潟県上越市は、JR東京駅から北陸新幹線を乗り継いで約2時間半。上越市立水族博物館「うみがたり」では、上越市が面している日本海に生息する海の生きものたちを知ることができます。
2. 日本海を知ることができる上越市立水族博物館「うみがたり」とは?
2018年6月26日にグランドオープンした「うみがたり」。上越市における水族館の歴史は、実に1934年までさかのぼります。初代水族館は地元の人が中心となって立ち上げた水族館でしたが、1954年に市立となり、1980年に現在の場所に移動しました。
その後38年もの間で、900万人を越える来館者を迎え、地元のシンボルとして愛されてきた施設ですが、建物の老朽化と北陸新幹線の開通を機に、上越観光のランドマークである上越市立水族博物館が、「うみがたり」として新しく生まれ変わることになったのです。
生まれ変わった際、以前の施設では夏だけしかお披露目できなかったイルカショーを、冬に訪れる人にも見てもらうため室内からパフォーマンスプールを見ることができるように設計されました。また、合わせて直江津駅前に大きな水槽を用意し、上越市は「水族館がある街」というPRにもより積極的に取り組むようになりました。
3. 「うみがたり」の名前の由来とは?
「うみがたり」の名前は一般公募で決められました。80年という長い歴史を持つ水族博物館の歴史を語り継ぎ、これから訪れる人が新しい「ものがたり」を紡いでほしいという願いがこめられています。
また、上記の入り口にもある「うみがたり」のロゴは一番上が夕日、真ん中が日本海、一番下が水槽を表しています。
その情景をもっとも表している場所が3階にある「日本海テラス」です。夕焼け時には、まさにロゴ通りの下記のような風景を見ることができます。
<「日本海テラス」では日本海に沈む夕日を見ることができる。写真提供:上越市立水族博物館 「うみがたり」>
4. 上越市立水族博物館「うみがたり」の見どころ紹介
水族館としての大きな目玉はやはりドルフィンパフォーマンス。「うみがたり」では冬の間だけ、「水中ドルフィンパフォーマンス」という特別なパフォーマンスが行われています。一体どのようなパフォーマンスをしているのでしょうか。
4.1 美しいパフォーマンスがみられるイルカホール
やってきたのは、2階にある「イルカホール」。目一杯広がる水槽の中で、イルカが悠々と泳いでいます。パフォーマンス時間が近づいてくると、多くの人が水槽前に集まってきました。
<「イルカホール」では、イルカが自由に動き回る様子を見ることができる。写真提供:上越市立水族博物館 「うみがたり」>
始まったのは、水中ドルフィンパフォーマンス。幻想的な景色に思わず息を飲みます。トレーナーのお姉さんはイルカの口先に足をつけ、イルカを先導して泳ぎます。イルカとお姉さんの呼吸で吹き出す気泡がとても美しく、まるでおとぎ話の世界に迷い込んだかのようでした。
そのあとはクイズタイム。イルカに関する3択クイズに答えていきます。最後には観客から3人が選ばれ、飼育員のサポートを受けながら観客がイルカにサイン(指示)を出します。観客が出すサインにイルカが反応して、一緒にダンスをしたりジャンプをしたり。サインが通じる度に、会場から「おお〜!」と感嘆の声があがります。
この水中ドルフィンパフォーマンスは冬季期間のみで、春から秋は、下記で紹介する日本海とプールの水面が一体に見える設計になった「イルカスタジアム」で、大きくジャンプするイルカの姿を見ることができます。
まるでイルカが日本海の上をジャンプしているように見え、迫力満点です。
<条件が良ければ、夕日をバックにパフォーマンスを楽しめる。写真提供:上越市立水族博物館 「うみがたり」>
しかも夕方には、サンセットバージョンのドルフィンパフォーマンスも。平日は1日3回、休日は4回行われるイルカパフォーマンス。最後の回は、夕日の時間によって毎日開催時間を変えています。日本海の夕日とジャンプしたイルカの姿という、幻想的な光景を楽しんでください。
4.2 きらめきリーフ
ドルフィンパフォーマンスを鑑賞したあとは、珊瑚礁域に生息する色とりどりの熱帯魚たちが泳ぐ水槽「きらめきリーフ」を見てみましょう。珊瑚に集い、共にくらす生きものたちをゆっくりと鑑賞できます。
<熱帯魚を間近で観察できる「きらめきリーフ」。写真提供:上越市立水族博物館 「うみがたり」>
4.3 全国でも数少ないシロイルカについて教えてくれる「ふれんどプール」
イルカスタジアムから通路を挟んで斜め反対側にある「ふれんどプール」では、北極海に生息するシロイルカを見ることができ、飼育員の方がクイズを交えてシロイルカについて教えてくれます。
シロイルカはイルカと同じくクジラの仲間で、脂肪の厚さは10〜15cm。寒くても生き残れるように、脂肪を蓄えていったといわれています。優雅に泳ぐ雰囲気から、手触りもやわらかいのかなと思いますが、実際には想像以上に硬いのだとか。
<愛らしい顔が印象的なシロイルカ。写真提供:上越市立水族博物館 「うみがたり」>
このかわいさ!SNSで投稿したくなるのは筆者だけではないでしょう。
それにしてもこれだけ大きい体ですから、普段食べるエサの量もすごい!なんと、1日に16キロも必要なのだそうです。私たちのお茶椀に換算すると、約100杯!想像できない量にびっくりです。
4.4 かわいい?どう猛?「ペンギンフィーディング」をご覧あれ!
「うみがたり」ではマゼランペンギンの飼育数世界一を誇ります。
ペンギンにエサをあげる人気プログラム「ペンギンフィーディング」には、自分でエサをあげるパターンと、飼育員が水中でエサをあげる様子を見るパターンの2種類があります。
今回筆者が参加したのは、自分でエサをあげるパターン。飼育員からエサを受け取り、下で待ち構えているペンギンに向けて、垂直にエサを落とします。エサをかかげるとペンギンが一気に群がり、さっきまでかわいらしかったペンギンたちが「われ先に!」と、大きな口を開けて待ち構えます。エサが落ちる前に飛びつく姿が、予想以上にどう猛でびっくりしてしまいました。
4.5 マゼランペンギンミュージアム
エサをあげ終えると、そのままマゼランペンギンミュージアムの見学へ。ペンギンが生活している様子を、じかに見ることができます。通路を歩いていると目の前をペンギンが横切ることも!
自由に、のびのびと生活している様子がうかがえます。ペンギンはとてもかわいらしく、つい近寄りたくなりますが、噛まれる可能性があるので絶対に触らないようにしてください。
4.6 上越沖を館内に表現した「うみがたり大水槽」
次は3階へ移動し、日本海を表現したうみがたり大水槽を見てみましょう。イワシの群れやコブダイ、サケなど、50種類38,000点もの生きものが一緒にくらしています。
この水槽の中の岩の配置は、日本海の海中の地形を再現したジオラマになっているとのこと。大きな割れ目があるなと思っていると、「ここはフォッサマグナです」と、海溝まで表現したことをスタッフの方が案内してくれました。
上越沖は暖流と寒流が交わる特別な海域で、寒い海域に生息するブリ、暖かい海域に生息するサケが同じ場所に生息するエリアで、それをみごとに再現しています。
4.7 海底から観察できる「うみがたりチューブ」
2階へ降りてみると、まるで大水槽の中に入ったような気分になれるトンネル「うみがたりチューブ」があります。自然の光に照らされ、季節や時間帯によって異なる表情が楽しめます。
4.8 イーストホール
「うみがたりチューブ」の入り口である「イーストホール」にはプロジェクションマッピングが施されているのですが、これは日本海の波の揺れを計測し、それを天井に映し出しているのだそう。
<プロジェクションマッピングが施されている「イーストホール」。写真提供:上越市立水族博物館 「うみがたり」>
水族館は展示用に切り取られた世界だと思っていましたが、自然とつながる展示方法に感動しました。
4.9 ウエストホール
「うみがたりチューブ」を出ると、映像で演出を行う「ウエストホール」があります。
<日本海を表現した「ウエストホール」。写真提供:上越市立水族博物館 「うみがたり」>
「イーストホール」とは異なる演出で日本海を表現してくれるので、両者を見比べながらご家族や友達同士で感想を言い合うのも楽しそうです。
4.10 「いか・たこベース」「しんかいワールド」「くらげギャラリー」で生きものを間近で観察
「ウエストホール」に隣接して「いか・たこベース」があり、その後は「しんかいワールド」や「くらげギャラリー」が続きます。
普段なかなか目にする機会のない生きものに、来場者も興味津々。多くの人が興味深そうに水槽をのぞいていました。
4.11 海の生きものに触って、エサをあげて、実際に触れ合う場所
1階の屋外には、生きものに触れる「タッチングプール」と、エサをあげて楽しむ「フィーディングプール」があります。
「タッチングプール」ではヒトデやナマコに触ることができます。希望すれば、魚が泳ぐプールに足を入れて遊ぶことも可能です。
「フィーディングプール」では錦鯉のエサやり体験も。入り口でエサを100円で購入し、プールにエサを投げ入れると、錦鯉がパクパクと迫ってきます!
5. 「うみがたり」ならではのグルメを満喫!
入り口を入ってすぐ左側にレストランがあり、水族館に入場しない人でも、レストランのみ利用することが可能です。
レストランのオススメは、マゼランペンギンの一大生息地であるアルゼンチン料理。ポークとチキンのカツレツのような料理があります。ボリュームが満点で、お腹がすいている時には嬉しい一品です。他にも、上越市の企業と共同開発したメニューや、上越産の食材を使用したメニューなどもあります。
6. うみがたりの取材の感想と基本情報まとめ
子供と一緒にご家族で、カップルで、友人と、誰と行っても楽しめそうな「うみがたり」。通常の水族館に比べ、水槽内の説明書きが少ないのですが、これは意図的に少なくしているそう。説明書きを読むよりも、もっとじかに生きものを感じて欲しいという、運営者の想いが込められています。
日本海ならではの生きものを、新しい館内でぜひ楽しんでみてください。
上越市立水族博物館の基本情報
- 住所:新潟県上越市五智2丁目15-15
- TEL:025-543-2449
- アクセス
- <電車で行く場合>北陸新幹線「上越妙高駅」からえちごトキめき鉄道妙高はねうまラインで約15分の「直江津駅」から徒歩約15分
- <車で行く場合>北陸自動車道上越ICから約15分、または上信越自動車道上越高田ICから約30分
- 営業時間
- 春期(3/1〜3/31)平日:10:00~17:00、土日祝:9:00~18:00
- 冬期(11/1〜2/28)10:00~17:00
- ※開館時間は季節によって変更がございます。詳しくは公式HPをご覧ください
- ※上記の終了時間は最終入館時間です。閉館は最終入館時間の30分後となります
- 料金:大人(18歳以上)1,800円、高校生1,100円、小・中学生900円、幼児(4歳以上)500円、シニア(65歳以上)1,500円
- 駐車場:あり(580台)
- 授乳室:あり(水族館1階、催事ホール向かい)
- おむつ替えスペース:あり(1階出入り口前多目的トイレ、ペンギンミュージアム付近男女・多目的トイレ内、2階多目的トイレ内)
- ベビーカーについて:館内はスロープやエレベーターがあり、ベビーカーでの移動可能。貸出ベビーカーも数台あり(予約不可)
- バリアフリー:対応済み。車椅子での移動可能。貸出用意あるが予約不可
- URL:http://www.umigatari.jp/joetsu
【新潟一口メモ】
新潟には上越市立水族博物館「うみがたり」以外にもさまざまな観光スポットがあります。湯沢温泉や高田など、見どころ満載です。下記に、格安ツアーからちょっとリッチなツアーまで、たくさんのプランが用意されているので、ぜひチェックしてみてください。
<日数と費用>(関東発発目安)
●旅行日数:2~4日間
●ツアー費用:15,000円~69,000円
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madoka
- 新潟県在住ライター。インタビュー記事や観光記事、企業のパンフレットなどを執筆。