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熊本県宇土市の粟嶋神社!日本一小さいで有名なミニ鳥居のくぐり方をご紹介
目標を達成したい時、疲れを癒したい時などに訪れるとパワーを得られる神社。散歩がてらふらっと立ち寄ったり、なんとなく足を運びたくなったりするような、日常生活にとけこんだ不思議な場所です。
神社によって様々な特徴がありますが、日本一小さいミニ鳥居で有名なのが熊本県の宇土市にある粟嶋神社。このミニ鳥居をくぐるとさまざまなご利益があると言われ、パワースポットとしても人気の場所です。
目次
- 1. 粟嶋神社へのアクセス
- 2. 粟嶋神社の歴史と由来
- 3. 粟嶋神社の祭神とご利益
- 4. 粟嶋神社には日本一のミニ鳥居が!
- 5. 粟嶋神社のミニ鳥居以外の見どころ
- 5.1 手水舎
- 5.2 御燈明(おとうみょう)
- 5.3 本殿
- 5.4 絵馬
- 6. 粟嶋神社の基本情報
1. 粟嶋神社へのアクセス
粟嶋神社の最寄り駅は緑川駅で、熊本駅からJR三角線に乗ること約20分。ボックス型の汽車に揺られて向かいます。
熊本駅~緑川駅間はICカードが使えないため、小銭を用意しておくと便利です。電車は1時間に1〜2本ですので、電車の時間を事前に調べたり、時刻表などの案内を確認したりするなど、計画的にスケジュールを立ててみてください。
緑川駅で降りたら線路を渡り、10分ほど道なりに歩いて行くと粟嶋神社の鳥居が現れます。この鳥居は昔の入り口らしく、今は別の場所に「大鳥居」も用意されています。大鳥居へは写真の鳥居から見て右方向へ行き、道沿いを歩いていくとたどり着きます。大鳥居は、高さ10m、幅12mの総ヒノキを使い、御鎮座375年記念として作られました。
2. 粟嶋神社の歴史と由来
重い病を患っていた人が、医薬の祖神であった少彦名命(すくなひこなのみこと)から御祈祷を受けたところ、奇跡的に回復。病気平穏の御礼にと、ミニ鳥居を奉納されたのだそうです。
寛永10年(1633年)2月3日、信仰心の厚い老夫婦の元へ、旅の修行僧が泊めてほしいとやってきました。この修行僧こそが少彦名命だったと言われており、別名「粟嶋大明神」とも呼ばれています。
また、人力での農作業が多かった頃は足腰を悪くする方が多くいましたが、ミニ鳥居をくぐると腰がのび、足腰の悪さが軽減されることから、腰を伸ばす鳥居として「腰延べ鳥居」とも言われています。
3. 粟嶋神社の祭神とご利益
粟嶋神社の御祭神は少彦名命。少彦名命は出雲大社の大国主命(おおくにのぬしのみこと)とともに、医学や医療、国土の開発、諸業の繁栄などに力を注ぎました。
粟嶋神社では、「健康生活の守護神」「国土開発の祖神」「諸業繁栄の神」の3つが主なご利益とされています。この他にも、学業成就・合格、厄除け、健康、良縁、安産、方位除け、交通安全、子授け、初宮詣、ペット供養など多くのご利益があります。
4. 粟嶋神社には日本一のミニ鳥居が!
粟嶋神社には、日本一小さいことで有名なミニ鳥居があります。どのくらいミニかと言うと、縦横30cm!石造りのものが三つあり、どれも本当に小さいのです。
この鳥居をくぐると無病息災、健康開運、諸業繁栄など、様々なご利益があると言われているのですが、「これをくぐることができるのだろうか?」とドキドキしながら、靴を脱ぎ、真ん中のミニ鳥居をくぐってみました。
ミニ鳥居をくぐる時のポイントは「手を最初にいれる」と教えていただき、よいしょ、よいしょ、と身体をひねりつつ進みます。
鳥居をくぐった後はとてもすがすがしい気持ちに。
くぐっている時に肩がひっかかるのを感じたのですが、ほとんどの人がミニ鳥居をくぐる際、肩とお尻がひっかかってしまうそうです。
本殿のお参り後に、ぜひくぐってみてください。
石造りのミニ鳥居の他に、平成18年に奉納された「合格鳥居」という鳥居もあります。
学業成就のミニ鳥居。鉛筆の形がかわいいですね!
こちらもくぐってみました。
現在はくぐることができませんが、昭和42年まで活躍した初代ミニ鳥居も見られます。
200年にもわたり多くの人々の願いを聞き届けてきたと考えると、胸が熱くなるような感動をおぼえます。
5. 粟嶋神社のミニ鳥居以外の見どころ
粟嶋神社のミニ鳥居以外の見どころを順にレポートしていきます。
5.1 手水舎
まずは参拝前のお清めをしましょう。
5.2 御燈明(おとうみょう)
粟嶋神社の御燈明にあった説明書きによると、「御燈明は、ろうそくに灯りを燈すことで大神様の御照覧を仰ぎ、線香を焚き、その煙で体全体さすり、身についた一切の罪穢れを払い除き、大神様の尊き御加護(ご利益)を授かるためのものです」とありました。
奥には男性(左側)と女性(右側)のご神体があります。
5.3 本殿
創建386年もの歴史のある粟嶋神社。神殿は昭和になって建て替えられたそうです。
参拝の作法は「二礼(軽く二度お辞儀をする)、二拍手(二度手をたたく)、一礼(深く一度お辞儀をする)」という順序。いつもはなんとなくやっていましたが、一つ一つの作法を丁寧にすると、「よし、これからもがんばるぞ!」と、身が引き締まるような気持ちになります。
5.4 絵馬
絵馬掛所です。お子さんが楽しめるようにと、リラックマの絵馬もあります。
「あかさたなはまやらわ」と書かれている意味について宮司さんに伺うと、「絵馬を書いて掛けた場所がわからなくなってしまうので、ご自分が書いたものがどこにあるのかわかるようにしています」とのこと。
ミニ鳥居絵柄の絵馬。なんだかほっこりします。
6. 粟嶋神社の基本情報
毎年3月1~3日に行われる春季大祭開催では、金運アップの「金のミニ鳥居」が3日間限定で登場。多くの雛人形が飾られ、人々で賑わうそうです。
訪れた時期が大祭の前だったこともあり、雛人形がたくさん飾られていました。
「車祓所(くるまはらいしょ)」もあるので、車の交通安全祈願もできます。
手水舎の前にある広場にはベンチがあります。
「ここはとても広いので、子どもと遊べるからいいんですよ~」と地元の方が話しかけてくださり、粟嶋神社が地域の人から親しまれ、みんなの憩いの場になっていることを感じました。観光している人に話しかけてくれるなんて、嬉しいですよね!
実際にミニ鳥居をくぐり、爽快な気持ちを感じてみてください。
粟嶋神社の基本情報
- 住所:熊本県宇土市新開町557
- 駐車場:無料
- 車でのアクセス:九州自動車道松島ICより国道3号線に入り北上し宇土市松原交差点を直進。国道57号線を天草方面に約2km行きセブンイレブン宇土馬之瀬町店より右折し国道501号線を北へ約1.5km。セブンイレブン宇土走潟町店のある交差点で左折、西へ約1km行き川を渡る
- 電車のアクセス
- JR三角線「緑川駅」下車、徒歩約10分
- JR鹿児島本線「宇土駅」からタクシー等で約20分
- HP:https://www.awashima.or.jp/top.htm
【熊本一口メモ】
熊本には粟嶋神社以外にもさまざまな観光スポットがあります。黒川温泉や人吉など、見どころ満載です。下記に、格安ツアーからちょっとリッチなツアーまで、たくさんのプランが用意されているので、ぜひチェックしてみてください。
<日数と費用>(関東発目安)
●旅行日数:2~4日間
●ツアー費用:約14,000円~約100,000円
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みしましょうこ
- 旅の最大の目的は猫さがし。旅先で猫を見つけると、仲良くなるためがんばっている。旅先のグルメや公園、建築物も好き。旅は1日1観光とゆるり過ごしています。