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比叡山延暦寺の完全ガイド! 滋賀の人気観光地の歴史・回り方・アクセス方法を紹介
「世の中に 山てふ山は多かれど 山とは比叡の御山をぞいふ」
この歌は鎌倉初期に活躍した延暦寺の僧侶、慈円(じえん)が読んだもので、「数ある山の中でも比叡山こそが日本一である」ということを意味しています。
比叡山は京都府と滋賀県の県境で南北に連なり、その山内には日本仏教の母山ともいわれる天台宗の総本山、「比叡山延暦寺(ひえいざんえんりゃくじ)」があります。
788年に伝教大師 最澄(でんぎょうだいし さいちょう)が開いたこのお寺は1200年の歴史を誇り、1994年(平成6年)にはユネスコ世界文化遺産にも登録され、世界的にも評価されています。
日本人なら誰もがその名を知る延暦寺ですが、一体どんなお寺なのでしょうか。なぜこれほどまでに評価され、人気を集め続けるのか、比叡山延暦寺の奥深い魅力をわかりやすく、かつ詳細にご紹介します。
目次
- 1. 比叡山延暦寺の概要
- 2. 最澄と比叡山延暦寺の歴史
- 2.1 奈良時代に滋賀県で生まれた最澄
- 2.2 20歳ですごすぎる願文を書き上げた最澄
- 2.3 最澄が一乗止観院を建てそれが比叡山延暦寺となる
- 2.4 比叡山延暦寺焼き討ちそして再建
- 2.5 遣唐使として最澄は中国へ
- 2.6 比叡山延暦寺の住職たちがそれぞれの宗派を開宗
- 3. 日本一長いケーブルカーに乗ろう!比叡山延暦寺へのアクセス方法
- 4. 比叡山延暦寺の原点「東塔エリア」の見どころ
- 4.1 文殊楼(もんじゅろう)
- 4.2 根本中堂(こんぽんちゅうどう)
- 4.3 大黒堂(だいこくどう)
- 4.4 大講堂(だいこうどう)
- 4.5 開運の鐘(世界平和の鐘)
- 4.6 阿弥陀堂(あみだどう)
- 4.7 戒壇院(かいだんいん)
- 5. 最澄が祈る御廟がある比叡山延暦寺の「西塔エリア」の見どころ
- 5.1 常行堂(じょうぎょうどう)
- 5.2 法華堂(ほっけどう)
- 5.3 釈迦堂(しゃかどう)
- 5.4 浄土院(じょうどいん)
- 5.5 伝教大師 御廟(でんぎょうだいし ごびょう)
- 6. おみくじ発祥の地がある比叡山延暦寺「横川エリア」の見どころ
- 6.1 元三大師堂(がんざんだいしどう)
- 6.2 横川中堂(よかわちゅうどう)
- 6.3 龍が池弁天と龍神
- 7. 比叡山延暦寺の周辺の見どころ・グルメ情報
- 7.1 本家鶴喜そば 本店
- 7.2 日吉大社
- 8. 比叡山延暦寺の感想
- 9. 比叡山延暦寺の基本情報
1. 比叡山延暦寺の概要
比叡山延暦寺にまだ行ったことがない方は、「比叡山という山に延暦寺という大きな一棟のお寺が存在している」と想像されるかもしれませんが、延暦寺は東側の東塔(とうどう)、西側の西塔(さいとう)、北側の横川(よかわ)と呼ばれる3つのエリアに点在しており、その全域を総称して延暦寺と呼ばれています。長年にわたり少しずつ拡大を続け、天台宗の総本山として現在のような巨大な姿に至りました。
とても広い敷地のため、全エリアをじっくり参拝するには丸一日あっても足りないほどです。
2. 最澄と比叡山延暦寺の歴史
延暦寺の見どころを説明する前に、まずは最澄と延暦寺の歴史を解説していきます。
2.1 奈良時代に滋賀県で生まれた最澄
最澄は滋賀県の坂本にある生源寺(しょうげんじ)付近で、奈良時代末期の766年に誕生したと言われています。近江国の「国分寺」というお寺で行表(ぎょうひょう)の弟子になり、14歳で「得度(とくど)」という出家の儀式を行いました。法名の「最澄」は読んで字のごとく、「最も澄むもの」を意味しています。
行表がある時言った、「心を一乗に帰すべし(生きとし生けるものは皆必ず仏になることができる)」という教えが、最澄の一生に大いなる影響を与えたと言われています。
2.2 20歳ですごすぎる願文を書き上げた最澄
記憶力がとても優れていた最澄は、お経をすぐに暗記してしまうほど優秀でした。一人前の僧侶となるための具足戒(ぐそくかい)と呼ばれる規律を奈良の東大寺で授かりましたが、その後わずか3ヶ月ほどで比叡山に入り、人里離れた場所で修行することを決意したのです。
最澄は「なぜ山に入るのか、仏教とは何か、そして人生をどう生きていくか」というような内容を、「願文(がんもん)」と呼ばれるものに書き留めました。仏教の教えについてまとまった見解がなかった当時に、20歳ほどの若さで教えを書き上げてしまった最澄。その願文はまたたく間に広まり、最澄の存在が少しずつ、世に知れ渡るようになりました。
2.3 最澄が一乗止観院を建てそれが比叡山延暦寺となる
平安時代初期の延暦7年(788年)、比叡山での修行に入った最澄は「一乗止観院(いちじょうしかんいん)」という名の草庵(小さな小屋のようなもの)を建てます。「いまの世の中をもっと良くしていきたい」という思いを込め、一乗止観院の中に、最澄自らが彫った薬師如来を祀りました。
それが後に国宝となる「根本中堂(こんぽんちゅうどう)」です。
このように、現在の立派な比叡山延暦寺は人里離れた小さな小屋から始まったのです。
「明(あき)らけく 後(のち)の仏の御世(みよ)までも 光つたえよ 法(のり)のともしび」
「この仏法のともしびを多くの人によって受け継ぎ、守り続けていかなければいけない」
「この世の中をよくしていくためには、努力し続けることが大切である」
そんな思いを込めて、菜種油で一つの明かりを灯し、この歌を詠みました。消さないように努力しないと消えてしまうこの明かりは、「不滅の法灯」として延暦寺における覚悟の象徴となっているそうです。
2.4 比叡山延暦寺焼き討ちそして再建
延暦寺は1571年に、織田信長の「比叡山焼き討ち」によって全焼してしまいます。その際にこの灯りも一度消えてしまったと思われたのですが、幸い山形県の立石寺に分灯されていたため、最澄が灯した日から一度も消えることなく、今も守られ続けています。
現在の建物は信長の死後、豊臣秀吉や徳川家康らによって再建されました。
2.5 遣唐使として最澄は中国へ
その頃、国家宗教であり庶民に一番多く親しまれていたのが「奈良仏教」でしたが、桓武天皇(かんむてんのう)は奈良仏教よりも、最澄が全身全霊をかけて取り組んでいた「天台宗」という、新しい宗派を取り入れていきたいと考えていました。
最澄は桓武天皇の力を借りて「遣唐使」として中国に渡り、天台宗を中心に密教(みっきょう)なども学びました。航海技術が発達しておらず、中国にたどり着くかどうかもわからない当時の状況を考えると、最澄は世のため人のため、命がけで仏教を学んでいたと言えます。
帰国後は日本各地で天台宗の講演を行いましたが、最澄の教えを批判する者が多く、天台宗という新たな教えを人々に理解してもらうにはかなり厳しい状況でありました。
最澄が目指した教えはこれまで親しまれてきた教えとの間に相違があったため、比叡山で新たに僧侶養成を計画します。正式な僧侶として認められるために受戒する場所を「戒壇(かいだん)」と呼びますが、奈良の東大寺を中心に三箇所にしかなかったこの戒壇を、比叡山にも設けたいと考えました。
しかし、周囲の反発が収まることはなく、戒壇設立の想いも届かないまま、最澄は822年6月26日に亡くなりました。亡くなる直前、最澄は弟子たちに「自分のために仏は作らなくてもいい。ただこの志を世に伝えていってほしい」と語りました。
最澄の志を受け止めた弟子たちが、最澄の意思を懸命に朝廷に訴え、ついに延暦寺での戒壇設立の許可がおります。最澄が亡くなり、わずか7日後のことでした。最澄のこの懸命な努力が、後世における日本の仏教に大きな影響を与えていったのでした。
2.6 比叡山延暦寺の住職たちがそれぞれの宗派を開宗
「天台座主(てんだいざす)」と呼ばれる比叡山延暦寺の住職は、現在の住職で第257代目となります。最澄が亡くなった後に初代住職となった「義真(ぎしん)」から始まり、これまで一度も途絶えたことがありません。そんな歴代天台座主の中には、以下のように各宗派の開祖たちが数多くいます。
- 法然(ほうねん)→ 浄土宗
- 親鸞(しんらん)→ 浄土真宗、法然の弟子
- 良忍(りょうにん)→ 融通念仏宗
- 真盛(しんせい)→ 天台宗真盛派
- 栄西(えいさい)→ 臨済宗、建仁寺の開山
- 道元(どうげん)→ 曹洞宗、永平寺の開山
- 日蓮(にちれん)→ 日蓮宗
比叡山延暦寺で天台宗の元修行をしたのちに、開祖として各宗派を全国に広めていきました。「一人前の僧侶を養成したい」という最澄の想いが、多くの人々に伝わり日本の仏教を動かしていったのです。
3. 日本一長いケーブルカーに乗ろう! 比叡山延暦寺へのアクセス方法
比叡山延暦寺へは全エリアに繋がるドライブウェイも便利ですが、車以外でも比叡山ドライブバス、シャトルバス、叡山ケーブル、叡山ロープウェイ、坂本ケーブルなど、色々な手段でアクセスすることができます。
叡山電車「八瀬比叡山口駅」から徒歩1分という便利な場所にある叡山ケーブル「ケーブル八瀬駅」。ここから「ケーブル比叡駅」まで移動します。ケーブル比叡山駅についたら叡山ロープウェイに乗り換え、「ロープ比叡駅」から「比叡山頂駅」に移動。そこから延暦寺まではバスが出ています。
冬季は休館していますが、山頂にあるガーデンミュージアム比叡にも立ち寄ってみてください。
延暦寺東塔エリアまで直接繋がっているのがこの坂本ケーブルです。
京阪石山坂本線「坂本比叡山口駅」から連絡バスで3分の距離に、坂本ケーブルの乗り場があります。坂本ケーブルの特徴は、なんといっても2km以上に及ぶ長さ。ケーブルカーとしては日本一を誇ります。四季折々の大自然や、移動中は琵琶湖の絶景を眺めることができます。
料金
■「坂本ケーブル」
- 片道:大人860円/小児430円
- 往復:大人1,620円/小児810円
■「叡山ケーブル」※冬期運休
- 片道:大人540円/小児270円
- 往復:大人1,080円/小児540円
■「叡山ロープウェイ」※冬期運休
- 片道:大人310円/小児160円
- 往復:大人620円/小児310円
4. 比叡山延暦寺の原点「東塔エリア」の見どころ
坂本ケーブルに乗ってたどり着くのは、最澄が彫ったとされる国宝の薬師如来像が安置されている東塔です。三つのエリアの中でも比較的アクセスがよく、参拝客が最も多い場所です。
4.1 文殊楼(もんじゅろう)
門前町の坂本からまっすぐ比叡山に向かって進んでいくと、玄関口に「文殊楼」が見えてきます。まずここでお参りし、その後、先にある根本中堂をお参りするのが正式な参拝ルートです。
文殊楼に祀られているのは、知恵を司ると言われる「文殊菩薩(もんじゅぼさつ)」。玄関口といえども一般的な門の形ではなく、一つのお堂となっていて、上にあがってお参りすることができます。昔は90日坐禅をし続ける「常坐三昧(じょうざざんまい)」という修行がここで行われていました。
4.2 根本中堂(こんぽんちゅうどう)
比叡山全体の中心的なお堂とされている、国宝の根本中堂。最澄が実際に彫ったとされる薬師如来が安置されている場所です。薬師如来は過去・未来・現在の中でも現在を担当する仏様。最澄は「この世の中をなおしていきたい」と考え、薬師如来を御本尊としました。
現在の建物は写真の通り、2016年から10年に亘って「平成の大改修」が行われており、改装中だからこそ貴重な根本中堂の姿が見られます。お寺に安置されている仏様の多くは参拝者が見上げるほどの高い位置に置かれていますが、「誰もが平等に仏になることができる」「仏様も参拝客も同じである」という最澄の教えから、根本中堂の仏様は参拝客と同じ高さに安置されています。
4.3 大黒堂(だいこくどう)
日本で初めて大黒様がお祀りされたと言われているこの大黒堂。こちらの大黒天(だいこくてん)は一般の大黒天とは違い、「三面六臂大黒天(さんめんろっぴだいこくてん)」と言う大黒様で、毘沙門天(びしゃもんてん)、弁財天(べんざいてん)、「大黒天」が三位一体となっています。
最澄が比叡山での修行中、突然大黒様が現れ、世のために修行する最澄の手助けをしようと言い、毘沙門天と弁財天を呼んできたのがこの三面六臂大黒天となったのだとか。それぞれ「力・勇気」「食」「美・才能」のご利益があるそうですが、豊臣秀吉も深く信仰していたことから、出世や商売繁盛のご利益もあると言われています。
4.4 大講堂(だいこうどう)
国の重要文化財に指定されているこの大講堂は、大日如来をご本尊とし、比叡山で修行した代表的な僧侶や、天台宗ゆかりの高僧の木造や肖像画などが中にたくさん並んでいます。
4.5 開運の鐘(世界平和の鐘)
開運の鐘は大講堂の前にあり、1回50円で誰でも鳴らすことができます。毎日観光客によって鳴らされる鐘の音は遠方まで響き渡り、風情を感じさせてくれます。
4.6 阿弥陀堂(あみだどう)
その名の通り、御本尊は阿弥陀如来。延暦寺開創1150年を記念し、1937年に建てられた先祖の回向(えこう)道場で、毎日回向が行われています。
4.7 戒壇院(かいだんいん)
正式な僧侶となるために規律を受ける、最も重要なお堂がこちらの戒壇院です。年に一度、授戒会が行われています。
お土産も扱う売店では、中の休憩スペースで一休みすることも可能。寒い時期には体が温まる生姜入りの甘酒がお勧めです!
5. 最澄が祈る御廟がある比叡山延暦寺「西塔エリア」の見どころ
東塔と横川エリアの間に位置する西塔エリア。こちらは第2世天台座主の円澄によって開かれました。
5.1 常行堂(じょうぎょうどう)
延暦寺の修行のうちの一つである、「常行三昧(じょうぎょうざんまい)」という修行が行われるお堂です。851年に円仁が創建し、現在は国の重要文化財に指定されています。
5.2 法華堂(ほっけどう)
常行堂と同じ形をしたお堂で、普賢菩薩(ふげんぼさつ)が本尊です。中は非公開となっていますが、こちらも国の重要文化財に指定されています。
5.3 釈迦堂(しゃかどう)
釈迦如来が御本尊の、西塔エリアの本堂。比叡山に現存する建築物では最古の建物で、豊臣秀吉が三井寺から移築したそうです。こちらも国の重要文化財に指定されています。
5.4 浄土院(じょうどいん)
この浄土院には、自分の全てを最澄のために捧げる「侍真(じしん)」という役割の僧侶がいます。たった一人で浄土院に12年間こもり、最澄のために毎日同じ時間にお勤めをし続けるのが侍真の役割です。それだけでもかなり大変なことですが、その役割を与えられる前にも厳しい修行があるのだそう。
毎日欠かさず12年間も勤め尽くし続けることは、私たちには想像もつかないほどの精神力を要することでしょう。
5.5 伝教大師 御廟(でんぎょうだいし ごびょう)
浄土院とその後ろ側に佇む最澄の御廟(ごびょう)は、比叡山延暦寺の中でも最も神聖な場所と言われています。最澄は今もなお、世のため人のためにここで祈り続けていると言われています。
6. おみくじ発祥の地がある比叡山延暦寺「横川エリア」の見どころ
第3世天台座主、円仁(えんにん)が開いた横川エリア。東堂エリアからシャトルバスで15分、西塔エリアからシャトルバスで10分のところにあります。
6.1 元三大師堂(がんざんだいしどう)
比叡山延暦寺の鬼門を守る横川エリア。まずご紹介したいのが、元三大師が祀られているお堂です。元三大師の本来のおくり名は「慈恵大師(じえだいし)」ですが、正月三日に亡くなったことから、「元三大師(がんざんだいし)」と呼ばれ、親しまれています。
生前から人並み外れた霊力を持っていたそうで、数々の伝説が語り継がれています。厄除け大師、角大師と呼ばれるようになった理由もそのうちの一つで、元三大師が大きな鏡の前で禅定に入っていたところ、骨の鬼の姿が鏡に映り、それを弟子たちが素早く写し取ったのが始まりなんだそうです。
私たちが当たり前のように引いているおみくじも、元三大師が考案したものです。
東塔エリアのおみくじ場所には「おみくじの心得」が細かく書かれていて勉強になります。
6.2 横川中堂(よかわちゅうどう)
横川エリアの中心となる建物。第3代天台座主 円仁(えんにん)が、聖観音菩薩(しょうかんのんぼさつ)をご本尊として建立しました。船が浮かんでいるように見える、舞台づくりが特徴のお堂です。
6.3 龍が池弁天と龍神
横川エリアの入り口を進んでいくと、初めに見えるのがこの池。昔、この池に住みついていた大蛇を元三大師が封じ込めて弁天さまをお迎えし、龍神として弁天さまの遣いにさせたという言い伝えがあります。それからというもの、龍神さまは横川の地を訪れる人々の道中を守り、心願成就を叶えてくださっているそうです。
7. 比叡山延暦寺の周辺の見どころ・グルメ情報
延暦寺に行ったらぜひ寄りたいスポットをご紹介します!
7.1.本家鶴喜そば 本店
坂本周辺に来た際には、是非とも寄っていただきたい、約300年の歴史を誇る老舗のお蕎麦屋さん。比叡山延暦寺の厨房担当だった方が坂本の地に創業したのが始まりだそうで、かつて修行をしていた僧侶たちがよく食べていたおそばなのだとか。
延暦寺のケーブルカー乗り場から徒歩圏内と、行きやすい場所にあります。
現在の建物は築130年で、「入母屋造り」と呼ばれる東アジアの伝統的屋根形式の建物。平成9年には登録有形文化財にも指定されています。
メニューも迷ってしまうほどの品ぞろえです。
本家鶴喜そば 本店の基本情報
- 住所:〒520-0113 滋賀県大津市坂本4−11−40
- 営業時間:10:00〜18:00(L.O.17:30)
- 定休日:第3金曜日・元旦(1月・6月は、第3木・金曜日休み、8月は無休)
- 駐車場:第一駐車場8台。第二駐車場16台 ※普通乗用車のみ
- 車でのアクセス:京都東ICから西大津バイパスを通り約20分
- 電車でのアクセス:「京阪石山坂本線」坂本比叡山口から徒歩約3分。「JR湖西線」比叡山坂本駅から徒歩約15分
- HP:http://www.tsurukisoba.com
7.2 日吉大社
坂本ケーブル乗り場からすぐの場所にある日吉大社(ひよしたいしゃ)。こちらはなんと、全国に約3,800社もある山王さん(日吉大社で祀られている神様の別名)の総本宮!国宝・国指定重要文化財に指定されている建物がいくつもあり、趣があります。
日吉大社は平安京還都の際、「表鬼門(おもてきもん)」に位置していたことから、方位除け・厄除けとして古くから親しまれてきました。最澄が比叡山延暦寺を開いてからは「天台宗の護法神」としても知られ、全国に「山王さん」として広まっていきました。
東本宮のそばにある、お猿さんがしゃがみこんだような「猿の霊石」。日吉大社では神の使いや魔除けの象徴として、古くから猿を「神猿(マサル)」と慕い、大切にしてきました。
境内にはお猿のかわいいおみくじやお守りもあります。
日吉大社の基本情報
- 住所:滋賀県大津市坂本5−1−1
- 参拝時間:9:00〜16:30
- 定休日:無休
- 入苑協賛料:大人300円、小人150円
- 駐車場:50台(無料)
- 車でのアクセス:京都東IC下車、国道161号線を進み約20分。
- 電車でのアクセス:京都駅からJR湖西線にのり比叡山坂本駅下車、徒歩20分
- HP:http://hiyoshitaisha.jp/
8. 比叡山延暦寺の感想
1200年にわたって守られてきた、静寂・厳粛という言葉がぴったりなこの場所。まっすぐに信仰する参拝客を優しく包み込むような慈悲心や、一言では言い表すことのできない温かさを感じます。
春や夏の暖かい季節や、木々が美しく彩られる紅葉の時期には多くの人で賑わう比叡山ですが、冬は冬で、静寂・神秘的な空間が広がります。
四季折々の魅力を味いながら、「伝教大師、最澄」の想いを感じてみてはいかがでしょうか。
9. 比叡山延暦寺の基本情報
最後に比叡山延暦寺の基本情報を紹介します。
比叡山延暦寺の基本情報
- 住所:520-0116 滋賀県大津市坂本本町4220
- 営業時間
- [東塔エリア]【3月~11月】8:30〜16:30【12月】9:00〜16:00【1月~2月】9:00〜16:30
- [西塔・横川地区]【3月~11月】9:00〜16:00【12月】9:30〜15:30【1月~2月】9:30〜16:00
- 巡拝料
- [東塔・西塔・横川共通券]大人¥700、中学生¥500、小学生¥300
- [国宝殿(宝物館)]大人¥500、 中学生¥300、小学生¥100
- [セット料金]大人¥1,200、中学生¥800、小学生(セット無し)
- 駐車場:比叡山ドライブウェイ、奥比叡ドライブウェイ内に無料駐車場有り。
- 定休日:年中無休
- 車でのアクセス:大原三千院・琵琶湖大橋方面からは仰木ゲート、京都東インター方面からは田の谷峠ゲートへ。
- 電車でのアクセス:京都駅よりJR湖西線で終点比叡山坂本駅下車、徒歩分程のケーブル坂本駅から坂本ケーブルに乗り延暦寺駅へ。
- HP:https://www.hieizan.or.jp
- ※巡拝受付は閉館30分前まで
- ※冬季は積雪の理由等で閉館時変動あり
- ※法事、行事等で入道制限の場合あり
【滋賀一口メモ】
滋賀には長浜城歴史博物館以外にもさまざまな観光スポットがあります。彦根城や琵琶湖などの観光名所から、比叡山延暦寺や近江神社、多賀大社などの神社・仏閣もたくさんあります。格安ツアーから豪華ホテルに泊まるツアーまで、たくさんのプランが用意されているので、ぜひチェックしてみてください。
<日数と費用>(関東発目安)
●旅行日数:2~4日間
●ツアー費用:約20,000円~約84,000円
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橋本 晶子
- 和の文化が大好き、富山生まれ田舎育ちの旅行ライター。オーストラリアワーキングホリデー経験あり。外国語専門学校卒業後上京し、関東を中心に日本全国の神社仏閣を巡り日々研究を続け、現在は主に神社仏閣旅行ライターとして活躍中。