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名前は怖いけどけっこうイケる「下水湯」を食べてみました!
台湾を訪れるなら、ポピュラーな王道グルメもいいけれど、その裏にひしめくマイナーグルメも堪能してみませんか?日本人なら、誰しも注文するのにちょっと勇気がいる一品「下水湯」とは、いったいどんな料理なのか...ご紹介します。
目次
不思議な食べ物、謎なネーミング料理の宝庫、台湾
グルメ天国、台湾には、日本ではなかなか味わうことのできない食べ物がたくさんあります。同じ漢字文化を持つ日本人としては、何となく想像がつく食べ物がある一方、ちょっと怖くなってしまうようなネーミングの食べ物もあったりします。
例えば四神湯(写真左)と豬血湯(写真右)。「湯」とは、スープのことで、「四神湯」とは、ブタの小腸を淮山(山芋)、蓮子(ハスの実)、茯苓(ブクリョウ)、芡實(オニバスの実)という4種の生薬で煮込んだスープのこと。この4種は「四臣子」と表され、「臣」の台湾語の発音が、「神」と似ていることが「四神湯」という名前の由来となったそう。
一方の「豬血湯」は、その名の通りブタの血が入ったスープのこと。...と言っても、血の池地獄のようなスープではなく、ブタの血を固めた豆腐のような塊が入ったスープのことです。名前だけを見ると、何となく恐怖感を抱かずにはいられませんが、プルプルとした食感に、病みつきになる人も少なくありません。
思わず汚いのでは?と疑ってしまう「下水湯」とは?
「下水湯」も、先ほどの「四神湯」や「豬血湯」と同様に、スープではあることに間違いないのですが、「下水」とはいったいどういうものなのでしょうか?
その名の由来については諸説ありますが、「下水」とは、鶏や鴨などの内臓を表す言葉で、「下水湯」とは、とりのモツスープのことです。決して汚い水を煮出したスープではないのでご心配なく!最近では日本のテレビ番組でも紹介されたことから、じわじわとその名が知れ渡るようになってきました。
「肉伯火鷄肉飯」にていただきました
朝市や夜市でも食べることができる「下水湯」ですが、魯肉飯や鷄肉飯などがあるお店のサイドメニューとしても置いてあることがよくあります。
今回やってきたのは、40年近く前に火鷄肉飯の本場、嘉義から台南にやってきた「肉伯火鷄肉飯」。こちらの「下水湯」は、40元也。お店の看板メニューである「火鷄肉飯」とともに、早速、注文してみました。
パッと見ただけでも、3種類のモツが見えます。モツと言うと独特の臭みがありそうで、恐る恐る食べてみたのですが、ショウガが入っていて、全く臭みがありません。透き通ったスープがあっさりとしていて、モツも新鮮なのがよく分かります。という訳で、「下水湯」は、イメージをいい意味で壊してくれるおいしいスープでした。
その土地ならではの食べ物を味わうのが、旅の醍醐味。台湾に来たからには、「下水湯」のようなちょっと変わったネーミングの食べ物にも、ぜひ挑戦してみてくださいね。
肉伯火鷄肉飯
- 住所:台南市中西區公園路52號
- 電話:(06)228-3359
- 営業時間:10:00~14:30、16:30~20:00
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ロータス
- ニーハオ!!2007年より台湾在住! 台湾の老街(ラオジエ)での雑貨散策とB級グルメ食べ歩きが得意。 南国のんびり暮らしのブログを発信中。