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イタリアのレストランで○○はNG?飲食店でのマナーを紹介
イタリア旅行には、注意することは尽きないもの。その中でも、食事のマナーについては完璧な振舞いをするのが難しいかもしれません。良いこととダメなことの情報が溢れ、一体どのようにすべきか、迷ってしまう方も多くいるのではないでしょうか?
そこで本記事では、イタリアの食事のマナーについて、ざっくりと解説していきたいと思います。
高級なレストランでの振舞いから始まり、大衆的な料理店であるトラットリアやオステリアなどでのマナー、さらには、コーヒーを飲むためにメインで利用するバールでのクールな行動についても、お伝えしたいと思います。
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目次:クリックで見出しに移動します
- レストランへ行くときに知っておきたい6つのマナー
- 私のレストラン体験
- トラットリアやオステリアで知っておきたい5つのマナー
- 私のトラットリア、オステリア体験
- バールでのスマートな振舞いもチェック!
- 私のバール体験
レストランへ行くときに知っておきたい6つのマナー
最初に、イタリアでレストランを利用する際の注意点について解説していきましょう。ちなみにレストランは、イタリア語でリストランテ(Ristorante)と呼びます。
早速ですが、レストランにおける「イタリア特有のルール」はほとんど存在しません。基本的には欧米式の食事マナーを意識していただければ問題ないでしょう。
いくつかのポイントを挙げていきます。
その1. 会話を楽しもう
<Photo by Kevin Curtis on Unsplash>
レストランだからといって、緊張して会話を慎む必要はありません。
イタリアでは食事中の会話をとにかく大切にする文化を持っているので、むしろ積極的に会話を楽しみ、その空間を味わいましょう。ただし、叫んだり、騒いだりはしないように。
その2. レディーファーストを忘れずに
もしカップルでレストランを利用するならば、レディーファーストは大切です。男性がドアを開ける、男性は女性を案内するように少し後ろを歩く、男性の着席は女性のあと、など......。
男性は、細かなところで気を配れるとGoodです。また、女性には、一般的により良い席とされる、室内がより見渡しやすい席に座ってもらいましょう。
その3. スマホはマナーモードに
<Ashtray/PIXTA(ピクスタ)>
誰もが使うようになったスマホについても基本的なルールを確認です。設定は常にマナーモードにしましょう。また、スマホを触ってばかりいるのも良くありません。
食事と会話を楽しみましょう。机の上に置くのは避けた方が無難です。
その4. お会計はスタイリッシュに
日本とはスタイルが異なり、苦戦することも多いお会計。イタリアでは他の欧米と同じく、テーブルでお会計をします。
店員さんを呼び、何かを書く仕草をしながら「Il conto, per favore」(イル・コント・ペル・ファヴォーレ)と伝えれば、レシートを持ってきてくれます。
また、レストランにおいて、友人との旅行中に利用する際は注意してください。注文したものの料金などに関わらず、全員同額を払うようにしましょう。
割り勘について話したり、お金を机の上に置きながら計算したりするのは、あまりよろしくありません。
その5. チップは10%前後でキリのいい金額を
イタリアの場合、レストランではチップは10%程度が良いです。ただし、細かく計算するより5ユーロ、10ユーロなど、ある程度端数を切り捨てたり切り上げたりした方がスマートです。
また、クレジットカードで支払う場合も、チップ代だけは現金で残しておくと良いでしょう。
その6. 子ども同伴は基本OK
イタリアのレストランは、子どもの同伴に関して寛容な場合が多いです。
ですが時々、子ども同伴禁止のレストランに関してニュースで取り上げられることもあるので、中にはあまり好まれない場合もあります。こればかりはオーナーの意向次第なので、残念ながら断定することはできません。
不安であれば、事前にレストランへ確認できるといいかもしれませんね。
私のレストラン体験
留学中は、残念ながら2、3回ほどしか高級なレストランに行ったことはありませんでしたが、やはり普通の飲食店とは違う独特のいい雰囲気があります。
背筋が伸びるけど心地よい幸福感と言えばよいでしょうか。少しお値段は張りますが、旅程の中で一度は高級感あるレストランを利用してみて欲しいです。
トラットリアやオステリアで知っておきたい5つのマナー
<ローマの有名なオステリア ラ・カルボナーラ/写真:ゆうさん>
記事を書いている私もレストランのマナーを正確に書くと、つい背筋が伸びてしまいます。さて、ここからは力を抜いて、イタリアのレストラン以外の飲食店でのマナーについて見ていきます。
トラットリア(Trattoria)は軽食堂、一方オステリア(Osteria)は、居酒屋のような意味がもとは強かったのですが、現在ではどちらも飲食店という意味で使われており、グレードもほぼ同じです。
そして私たちが思っている以上に、どちらも気を使う必要のない場所です。ですからまずは「細かいマナーより食事を楽しむことの方が大切」ということを覚えておいてください。
その1. ナプキンは無理に敷かなくてもいい
席についたらまずナプキンを敷くイメージがあるかもしれませんが、トラットリアやオステリアにおいては、現地の人はそれほど気にしません。机に置いたまま、口を拭くのに使います。
特に若者はこの傾向が強く、友人と外食をしてナプキンを敷いているのを全く見たことがありません。
その2. すするのだけはNG
<食べにくい具だくさんのパスタも、音を出さずに食べましょう/写真:ゆうさん>
ほぼ唯一と言ってもいい、やってはいけないことは「音を立ててすする」ことです。イタリア人含め欧米人は、とにかくこの音に不快感を示します。
日本にいる時のクセで、パスタやスープ、コーヒーなどを「ズー」とすするのは絶対にダメです!
その3. フレンドリーな店員にはフレンドリーに対応
<仲良くなった店員さんが、食後酒とお菓子をくれました/写真:ゆうさん>
レストランとの大きな違いは、多くの店員がフレンドリーに接してくれることです。「どこから来たの?」とか「ローマは好き?」とか色々と話しかけてくることもあります。
日本の飲食店では起きにくいことなので、少し戸惑うかもしれません。ですがそうゆう時は、こちらもフレンドリーに対応しましょう!
意外な旅の思い出になるだけでなく、気が合えば食後酒を用意してくれたりすることもあります。
【関連記事】ローマ・トラステヴェレの名店Da Otelloの10の魅力を徹底解説
その4. 支払いはカードでも現金でもOK
トラットリアなどでは、カードと現金のどちらで支払うのが良いか、悩む方もいるかもしれません。実はどっちでもOKです。
店先のカード会社のステッカーが貼ってあれば、それは利用可能というサイン。また、イタリアでは「15ユーロ以上のみカード利用可」などのルールがない飲食店が大半です。
留学中、1人でランチをすることがあっても常にカードで支払いをしていました。
その5. レシートは要チェック!
レシートは支払う前によく確認!レストランではあり得ませんが、トラットリアなどでは、時々料金を水増ししたり、法外なチップを取ったりする場合があります。
お酒を飲んで上機嫌になったまま、確認せず額面通りに払うのはNG。しっかりと一品ずつ料金をチェックしてくださいね。
私のトラットリア、オステリア体験
<Photo by Michael Browning on Unsplash>
留学中は幾度となくトラットリアやオステリアを利用しました。特に、日本人の友達が遊びにやってくる時や、イタリア人の友達と出かける時は、8割くらいはこの飲食店を利用しました。
私の留学していたローマは、首都でありながら店員の気さくさと優しさに触れることができ、1人で訪れても会話を楽しむことができたのがいい思い出です。
バールでのスマートな振舞いもチェック!
最後に、イタリア式バールのスマートな楽しみ方も簡単に伝授いたします。
まずは、注文は事前に決めておくといいかも。入店してすぐカウンターに向かい、カフェなどを頼むと、「飲み慣れている人」感が出ます。観光地が近くにあるバールは、恐らく英語が話せる店員がいる場合が多いので安心です。
また、もしエスプレッソを頼むであれば、2~3口で飲み干すとスマートかも。エスプレッソは、少ない量でも非常に苦いのですが、ちびちび飲むのはあまりおすすめではありません。最後に小銭でササっとお会計を済ませて立ち去れば、観光客とは思えないスマートさです!
※もちろん、無理矢理このスタイルに合わせる必要はありません
【関連記事】
私のバール体験
私が最も好きなのが、朝のバールです。
多くの観光客はホテルで朝食を取ったり、まだ寝ていたりする時間帯にバールに行くと、イタリア人の朝の姿を生で見ることができ、本当に面白いのです!
「この人、カプチーノとエスプレッソとオレンジジュース全部飲むのね......」だとか、「エスプレッソは2ユーロのはずなのに、彼は1ユーロしか払ってない。さては常連だな。」など、観察しているだけでも時間が経ちます。
いかがでしたか?レストランからトラットリアにオステリア、最後にはバールと、イタリアにおける、様々な飲食店での振る舞いについてご紹介いたしました。
繰り返しになりますが、イタリアの食事において最も大切なのは、その時間を楽しむことです。高級なレストラン以外は、あまり細かく考えず、最低限のマナーを守って、イタリアでの食事を楽しんでくださいね。
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【イタリアひとくちメモ】
レストランでのマナーを身につけてスマートに行動できたらかっこいいですね。準備が整ったら現地に行ってみましょう!イタリアには「すべての道はローマに通ず」と言われる悠久の歴史都市ローマだけでなく、ルネサンス文化が開花し、京都の姉妹都市でもある花の都フィレンツェ、ヨーロッパの流行の発信地、芸術の都ミラノ、こんな街は世界にここだけしかないオンリーワンの水上都市ヴェネツィアなど、とても一度では味わいつくせないほど魅力的な都市が目白押しです。イタリアへのツアーもたくさん用意されていますので、あなた好みの旅を探してみてください。
<時間と費用>(目安)
- 旅行日数:5~12日間
- 飛行時間:約12時間(羽田/成田~ローマ)
- ツアー費用:約69,800円~約490,000円
まずはイタリアにどんなツアーがあるか探してみてはいかがでしょうか?
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ゆうさん
- イタリア・ローマ大学に1年留学。イタリア各地の魅力を学生ならではの視点から紹介できたらと思っております。南米一人旅を敢行するほど旅が大好きです!