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魚介が食べたければココ!ムラーノ島の名物トラットリア「ブッサ・アッラ・トッレ・ダ・レーレ」

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記事投稿日:2018/07/25
最終更新日:2018/07/25

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「ブッサ・アッラ・トッレ・ダ・レーレ」

......何だか呪文のような響きですが、こちらはイタリア北東部ヴェネチア本島北東に位置する「ムラーノ島」にある名物トラットリア(レストラン)の名前です。

ヴェネチア本島からはわずか1.5キロほどなので、観光客にも人気のあるムラーノ島。ガラス職人たちの技術流出を防ぐために、職人を家族ごと移住させたという歴史を持つ島です。

目次:クリックで見出しに移動します

ムラーノ島にある思い出の場所へ

ブッサ・アッラ・トッレ7654.JPG

ヴェネチア本島からは、水上バスのヴァポレットを利用してムラーノ島へ移動するのがオススメです。ムラーノ島の停留所はいくつかありますが、最も大きい停留所が「Murano Colonna(ムラーノコロンナ)」です。

サンピエトロ・マルティーレ教会を抜けたところにサント・ステファノ広場があります。こちらの広場に面しているのが「ブッサ・アッラ・トッレ・ダ・レーレ(Busa alla Torre da LELE)」です。目印にしやすいものを発見しましたので、こちらをご参考に。

ムラーノ島ガラスオブジェ7667.JPG

ムラーノ島ガラスオブジェ7668.JPG

ウニを彷彿とさせるオブジェですが、ブルーのグラデーションカラーが涼しげでヴェネチア的な雰囲気をさらに盛り上げてくえます。けっこうな大きさなので見つけやすいと思います。

関連記事:大人の社会見学!イタリア・ムラーノ島のヴェネチアングラス工房を訪問

この「青ウニ」(勝手に命名......)のすぐそばに、かわいいテラス席が並んでいます。

ブッサ・アッラ・トッレ7665.JPG

私が初めてヴェネチアを訪れたときに、初めてランチをしたのがこちらのお店でした。観光客のみならず地元の人にも長く愛されているお店で、気さくなオーナーの笑顔と爽やかな日差しが運河を輝かせるテラス席も魅力的。ミシュランガイドにも掲載されていたようです。

感動するほどのおいしさ!ブッサ・アッラ・トッレ・ダ・レーレ

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最初に「ブッサ・アッラ・トッレ・ダ・レーレ(Busa alla Torre da LELE)」を訪れたときに食べたのはアンティパストミスト(前菜盛り合わせ)、イカスミのスパゲッティ、それからティラミス。テラスの席で食べたアンティパストの中に入っていたクモガニのサラダにレモンを搾っていただいたときのおいしさと言ったらもう......! シンプルながら忘れられない感動だったのです。

ヴェネチア名物のクモガニとは

クモガニというのは、イタリア語で「Granseola(グランセオラ)」と呼ばれている甲殻類で、身体のわりに細長い足が特徴です。ヴェネチアの名物料理としても有名ですが、最近はスペインからの輸入が多くなっているのだとか。シンプルに蒸したクモガニをほぐしたものが甲羅に入って出てきたときのことが、今でも忘れられません。

初めてブッサ・アッラ・トッレ・ダ・レーレを訪ねた思い出

そのほかにも日本では見たことのない種類の前菜や、新鮮な魚介類をふんだんに使った料理が大皿に並べられて出てきたことも。ちなみに、「前菜盛り合わせ」は大皿にいろいろ入っており、それだけでも大満足のラインナップなのですが、その大皿とは別にクモガニのサラダが登場します。

そのときのちょっとしたサプライズ感にも感動し、さらに食べてみると気に入ったので「クモガニというのはおいしいものだ」とインプリント(印象付け、刻印)された私。ヴェネチアに行ったら絶対に食べたいメニューの仲間入りです。

続いて運ばれてきた本場のイカスミのコクの深さを味わい、口周りを黒くしつつもイカの柔らかさに大満足でたいらげたことも、まるで最近のことのように鮮明に思い出せるのです(かれこれ初回の訪問は22年ほど前なのですけどね)。

初めてのイタリアでのランチですから、イタリアンドルチェももちろん食べました。本場のティラミスを味わったときの衝撃......! 私がイタリアのことを好きになったきっかけともいえる数時間だったかもしれません。

基本的に日本のあらゆるメニューよりも量が多いので一瞬「食べられるかな......」と不安に思う人もいるかもしれませんが、トラットリアでは友達や家族とシェアしてもイヤな顔をされません。むしろみんなでワイワイ楽しんで食べて飲んで、という雰囲気重視です。

「私、絶対にまたここのお店に来る」と誓いを立てたほど、楽しかったランチタイムでした。

2回目に訪ねたときは......

2年後にまたヴェネチアにやってくる機会がありました。もちろん、ヴェネチアにきた目的のひとつは「思い出の料理をもう一度食べること」です。一緒にきた女友達と道に迷いながら訪れた2回目。

「こっちだよ!間違いないって!」という私に対して、「いや、そっちじゃない」というなかなか頑固な友達。これからお昼ご飯を食べようというワケですから当然おなかがすいています。お互いの機嫌も少しずつ怪しくなってきます。

せっかく女友達と卒業旅行だと言うのに結局ヴェネチアの迷宮にハマってしまい、数時間をロス。ムラーノ島の路地をくまなく無言で歩く羽目に陥ってしあったのです。なんとかたどり着いたときにはランチタイムも終盤、誰もいません。

それでもギリギリ間に合ったので席について、前回来たときと全く同じメニューを頼む私。すると......「ティラミスはついさっき売り切れてしまいました」という信じられない一言が返ってきました。

何ソレ、どういうこと......。

はるばる日本から、前回食べておいしかったものをもう一度フルセットで食べようと思ってやってきたのに、道に迷ったおかげでみすみす逃したわけです。ショックのあまりその後も口数は少なく......どことなく気まずい雰囲気が漂います。

そのときにもやはり「クモガニのサラダ」は前菜盛り合わせに付いてきていて、ティラミスは無いけどカニはおいしいわ......と思って、自分の気持ちを落ち着かせようとしたことを思い出します。

3度目の正直!?思い出の味を求めて

そして今回(2017年時点)が3回目の訪問。「ヴェネチアの思い出」といえばゴンドラにカップルで乗ったとか、アカデミア美術館で絵画を鑑賞したとか、サンマルコ広場のカフェでお茶した......いろいろあると思いますが、私のヴェネチアの思い出は「ブッサ・アッラ・トッレ・ダ・レーレで料理を食べた」ことがメインなのです。

今回は前回のような失敗は絶対にないように、イタリアの地理に詳しい友達と一緒にやってきて予約まできちんとしてあります。そして、予約の際に「ティラミスを置いておいてください」とまで言ってあるので前回と同じ間違いは繰り返しません。

大人になるってこういうことね......とまで思いながらお店の中に入っていきます。この日はとても暑く日差しも照りつけがきつかったので、室内でいただきます。

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室内はひんやりしていて気持ちがいいです。「前菜盛り合わせ、イカスミパスタ、ティラミス」の私の王道3点セットをオーダーして大満足。今回は準備万端だったため、何か問題が起こるとは思えません。パンをちぎりつつ前菜がくるのを待ち構えます。

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ヴェネチアはパンがおいしい。このパンの種類とは全く違いますが、街のあちこちに「トラメッツィーノ」という日本のサンドイッチにとても近いものが(※)、ヴェネチアの隠れ名物です。

※ライター註:パンのしっとり具合、キメの細かさを考えると日本のサンドイッチよりもおいしいかもしれません。

いよいよお待ちかねの料理!ところが......

そんな話をしながら待っていると、ついにやってきました。

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海老やイカ、タコ、シャコなどがたっぷり。

右上あたりにある白いフンワリしたものは「バカラ」と言う干した鱈をフワフワに戻したのを、ポレンタ(トウモロコシの粉で焼いた卵焼きのような、フランに近いケーキ状のもの)の上に添えてあります。これがまたおいしい。

こちらもヴェネチアの名物ですが、割とイタリア各地で遭遇します。手間がかかるのですがフワフワのツナサラダのような食感で、ワインのお供として人気があります。

そろそろクモガニが登場する頃ではないでしょうか......と待っていると小さめのお皿が運ばれてきました。来た!と思ったら......あれ?アジの南蛮漬け的な......。

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コレはコレでとてもおいしくて好きな味なのですが......クモガニがやってくると思い込んでいたので、なんだかガッカリ感が否めません。クモガニは本日売り切れだったようです(笑)。

私の前に入っていたお客さんはクモガニを食べていたので、ティラミスに気を取られてクモガニも予約しておかなかった自分が悪いのです。

※ライター註:普段クモガニはレギュラー商品で、予約が必須とかそういうことではありません。

ヴェネチア名物「イカスミのパスタ」は種類いろいろ

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イカスミのパスタに入っているイカは相変わらず柔らかくて食感も素晴らしく、クモガニのショックから割と簡単に立ち直って、再び幸せな気持ちが戻ってきました。

ヴェネチアへ行ったときはイカスミのパスタをオーダーされる方が多いと思いますが、チェックしたいポイントは色。真っ黒なイカスミと薄墨色のイカスミ、2種類あることに気付きます。

これはフレッシュタイプと濃縮されたタイプがあるからだそうで、イタリア人から言わせると「どっちもおいしいけど、ここのは色が薄いからフレッシュのタイプだね」とのことです。

なるほど。言われてみれば、いかにも真っ黒という感じではありません。

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ソースを絡めるだけではなく、麺にもイカスミが練り込んであるタイプもありますね。また、リゾットや他のレシピにもイカスミは使われています。ちなみに、イカスミは「nero di seppia(ネーロ・ディ・セッピア) 」と言って、ネーロは黒、セッピアはイカの意味。「イカの黒(墨)」でイカスミですね。

イカスミのパスタは日本ではなかなか本格的なものに出会いにくいですが、さすがヴェネチア。深みのある味がパスタに濃厚に絡み付いて、けっこうな量が盛られたのにあっという間になくなりました。

「あのティラミス」に大満足

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2回目訪問時、あんなに友達と険悪になってまで食べたかったティラミス。これでやっと満足です。マスカルポーネチーズの軽やかな舌触りが口の中に広がっていきます。スポンジ部分はシットリしているので、クリーミーな部分としっとりした部分の、苦みと甘みの絶妙なバランスを楽しむことができます。

前回は日本に帰ってきてからも散々、私は「あのティラミスが食べたかった」と言い続けていたのですが、今回の旅では「クモガニがどうしても食べたかった」と言い出す始末で、早くも次回のヴェネチアへの課題が追加されたところです。

こうやって「次に来る理由」を毎回与えてくるヴェネチア......。食の部分でも「魅惑の迷宮都市」であることは間違いないようです。

Busa alla Torre da LELE (ブッサ・アッラ・トッレ・ダ・レーレ)基本情報

住所:Campo Santo Stefano Murano 3, 30141 Murano, Italy

撮影:yukaco

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