ローマにある憩いの超巨大公園!「ボルゲーゼ公園」に行ってみました!

ローマの主要観光スポットは行っても人だかりができていて、混雑に疲れてしまった......という方もいるかもしれません。

旅行のときは基本的にハイテンションなので疲れを普段より感じにくくなっていると思うのですが、やはり都度休憩は必要です。旅の予定が長ければ長いほど、体調管理には気をつけたいものですよね。

さらに、旅行中は美味しいものや珍しいものをたくさん食べたり、時差ぼけで不規則な生活に陥ったりしがち。そんなとき、ちょっとした運動をしたり、消化吸収を助ける食後のお散歩をしたり、時差ぼけで早朝に目が覚めてしまったときのお散歩コースにオススメの公園があります。

ローマっ子が愛する憩いの空間「ボルゲーゼ公園」です。

目次:クリックで見出しに移動します

ローマの巨大公園「ボルゲーゼ公園とは」

ボルゲーゼ公園は17世紀に公園内にある「ヴィラ・ボルゲーゼ」の庭園としてフラミニーオ・ポンツィオによって設計されました。

19世紀に自然の景観を活かしたイギリス式庭園として少しずつ作り変えられ、現在の姿でローマの自治体により保存されています。

スペイン広場やポポロ広場といったローマの主要スポットに繋がっていて、この公園の中にある「ピンチョの丘」からはローマを一望することができます。

公園の中にはボルゲーゼ美術館、ヴィラ・ジュリア国立博物館、ローマ国立近代美術館などがあり、様々な美術作品が収蔵されています。

ボルゲーゼ公園はローマで2番目に広い!

特筆すべきはその広さ。80ヘクタール(80万平方メートル)もあるんです。80万平方メートルってどれぐらいなのか私はまったく実感が湧かないので、日本人ならだいたいこれで大きさを掴めるであろう「東京ドーム何個分」で調べてみましたが、なんと17個分に相当しました!

どれぐらい大きいか、なんとなく分かっていただけましたでしょうか。これでもローマで2番目に大きいというのですから驚きです。(ちなみに、ローマで一番大きい公園はドリア・パンフィーリ公園です)

それでは、ここから実際にボルゲーゼ公園を訪ねたときの様子をご紹介しましょう。

実際にボルゲーゼ公園へ行ってみました!

この日、私のお目当てはボルゲーゼ美術館に収蔵されているカラヴァッジョの作品を鑑賞することだったのですが、ボルゲーゼ美術館を甘くみてしまっていました......。

どう甘くみていたのかと言うと、チケットが完売。日本だと美術館のチケットが「完売」なんてそうそうありませんが、なんと、一週間以上先まで売り切れだと言うではありませんか。

「予約は?」と普通に窓口で聞かれたので「予約はないけど大人1人」と当たり前のように言うと明らかにチケット売り場の方が困惑した表情を浮かべていたので、「ここに予約なしで来る人とかいるんだ......。」という感じだったみたいです。恥ずかしい!

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こちらの写真は、美術館の中に入ることができなかったので「どうしよう......。」と思って途方にくれていたときに撮ったものです。

「この彫刻も素敵!」と、少しでも自分のテンションをあげようと試みていた瞬間です。

ボルゲーゼ美術館へ行くときの注意

ボルゲーゼ美術館について後から調べて知ったのですが、1日360人までしか入れず、滞在時間も2時間までと、入場制限が厳しく設けられている美術館なのだそうです。その分ゆったりと見学できるので、チケットさえ手に入れておけば安心ですね。

来場時間なども指定されるそうなので、当日の予定変更は気軽にできませんが、24時間前までのキャンセルなら全額返金されるそうです。一見の価値ありの美術館だと評判なので、私も次回ローマへ行った際は予約してリベンジ訪問したいと思います。

こちらのサイトから、日本語で予約ができるので個人で旅行するときも安心です。

>参考:Get Your Guide-ボルゲーゼ美術館 予約入場チケット

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朝食を食べ過ぎたのでお散歩でもして帰ろう、と思って適当に歩き出したのがこちらの道。お昼頃の時間帯でしたが、人通りは多めに感じました。

どちらに行けば何があるのか、まったく検討もつきませんでしたが、とにかくすれ違う人たちがみんな自由に自分の時間を楽しんでいるな、と感じました。

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木漏れ日の下で休憩中のおばあさん。サングラスとブーツがキマっています。

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ユーモラスな表情の彫刻があちこちに飾られているので、おもしろい表情を探して歩くだけでも楽しい時間を過ごすことができます。ところどころにベンチも設置してあるので、お気に入りの彫刻を見つけたらその近くで座ってゆっくり鑑賞することもできますよ。

事前の調査ミスでボルゲーゼ美術館に入ることはできませんでしたが、ボルゲーゼ公園を歩いているだけで素敵な美術品との出会いが続々と訪れることに、興奮を隠しきれません。

公園にはカフェやレストラン、売店も

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このように標識がところどころにあることも、ここがどれだけ広大なのかを物語っていますね。公園の中にはカフェやレストランもあり、のんびり楽しみたいなら、滞在時間も2時間ぐらいはみておいた方がいいでしょう。

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こんなにポップな売店も出ています。ジェラート、パニーニ、コーヒー、お菓子、などいろいろなものが売っているので、お天気がよければ軽食を買って芝生の上で楽しむというのも素敵な思い出になりそうです。

公園の中にはストリートミュージシャンもいて、私が行ったときにはアコーディオン奏者が熱演中でした。クラシックの名曲が次々と小鳥のさえずりと共に流れてくるので癒し効果も抜群です。

楽しそうに語らう女の子たち、熱烈なキスをかわす恋人たち、手をつないでゆっくり歩いていく老夫婦。イタリアの幸せの縮図を見ているかのような風景です。こういうイタリアの日常を見ることができるだけでも、ボルゲーゼ公園に来た甲斐があったと思いました。

ボルゲーゼ公園を散策して見つけたものたち

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噴水の彫刻も、おもしろくてじっと観察してしまいました。これは「ヒッポカンプ(ヒッポカムポス)」というモンスターです。馬の前半身を持つ魚の怪物とされていて、ギリシャ神話で海を収めていたポセイドン神の馬車を引くのはこのヒッポカンプの仕事だったと言われています。

この噴水の彫刻を見ているだけでもどんどん時間が過ぎていくほど興味深く、月並みな表現ではありますが、本当に時間を忘れてしまいそうでした。

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ヒッポカンプの強烈なインパクトから私の興味を奪ったのはこの小さな女の子。正確には女の子が乗っている乗り物。あれは一体何なんでしょうか。ものすごく楽しそうです。

欲しいので調べてみたら、ミニセグウェイという総称でいろいろなメーカーから商品が出ているようですね(笑)。

この日はクリスマス明けだったので、きっとこの子はプレゼントであれをもらったに違いない!と羨ましく見ておりました。

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セグウェイに挑戦するのはちょっと、と思う人には気軽なレンタサイクルもあります。お値段設定もいろいろ。二人乗りのベンチタイプなどもあるのでカップルやお友達同士でレンタルしてみるのも楽しそうです。

たしかに、何か乗り物がないと効率よく公園内を移動するのは難しいです。それぐらい広いんです。

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小さなお子様連れの旅行の場合はミニ遊園地もありますが、見てください、この可愛くないメリーゴーランド。全然可愛くないですが、目が合ってしまいました。

ザックリ作られている感じは否めませんが、これも味、と思えば愛嬌に見てくるのが不思議ですね。

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胸像が整然と並び、ここを抜けると......

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見晴らし抜群の頂上です。みんなここから写真を撮ったり望遠レンズで覗いてみたり、眼下に広がるローマを楽しんでいる様子でした。

私は割と最短ルートで抜けてきてしまいましたが、それでも気付いたら2時間近く経っていました。そして、この眺望のいい広場から左に歩いていくと、スペイン広場に出ました。

なるほど!こう繋がっていたのか、とここでやっと距離感と位置関係を理解することができました。

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まだまだ公園の中は見るところがたくさんありそうだったので、もう一度ボルゲーゼ美術館の予約と共に、しっかり下調べをして、今度は公園内のカフェやオシャレな雰囲気のレストランのご紹介もできれば......と思います。

<写真撮影:yukaco>

基本情報

ボルゲーゼ公園(Villa Borghese)

■住所:Piazzale Napoleone I, 00197 Roma RM, イタリア

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17歳のときに初めてフィレンツェ、ヴェネチアへ行ってからすっかりイタリア贔屓に。定期的にイタリアへ旅行。
食、ファッション、アートが得意分野。興味があればどこへでも行くフットワークの軽さでハードスケジュールな取材も敢行。
イタリアの中で一番好きな場所はミラノ・スカラ座。好きな食べ物はラヴィオリ。

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