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多様な花がしっとり咲く9月。東京の穴場お花スポットを8つ、こっそり紹介します
<墨田区役所うるおい広場のサルスベリ>
東京と近郊で、花のある風景が絵になるスポットを取材し、膨大な花情報を無償提供している葛飾区金町「花の写真館」館長・松山忠徳さんに、9月にぜひ足を運んでいただきたい、マニアックな名所を8カ所厳選してもらいました。
目次
- 1. 東京都墨田区「墨田区役所うるおい広場」のサルスベリ
- 2. 東京都港区「日比谷通り」のムクゲ並木
- 3. 東京都江戸川区「葛西臨海公園」の葛
- 4. 東京都品川区「しながわ花海道」のコスモス
- 5. 東京都青梅市「塩船観音寺」の萩
- 6. 東京都青梅市「霞丘陵自然公園」の黄色い彼岸花
- 7. 東京都国分寺市「武蔵国分寺公園」のノウゼンカズラ
- 8. 千葉県松戸市「祖光院」の彼岸花
- 撮影・情報提供/「花の写真館」(平成・万葉集の館)松山忠徳さん
1. 東京都墨田区「墨田区役所うるおい広場」のサルスベリ
<「フラムドール」とサルスベリ>
墨田区役所に隣接するこの広場には、数本のサルスベリが植えられています。その花期は夏から秋と長く、9月も咲き誇っています。聖火台の炎を表現した金色のオブジェ「フラムドール」や東京スカイツリーRともよくマッチした、インスタ映えする写真が撮れます。
墨田区役所うるおい広場 基本情報
■住所:東京都墨田区吾妻橋1-23-20
■開園時間:常時
2. 東京都港区「日比谷通り」のムクゲ並木
<東京タワーとムクゲの花>
近年、都内ではハナミズキやサルスベリなどスモッグに強い街路樹が多く見られるようになりました。芝公園周辺から日比谷公園方向の日比谷通りは、街路樹としては珍しいムクゲの並木道になっています。都会の喧騒のなか、ムクゲを眺めながらの散策は、心安らぐひとときになると思います。
<いろいろな種類のムクゲが咲いている。これはムクゲヒノマル>
ムクゲ並木のある日比谷通り 基本情報
■住所:増上寺がある側の、東京都港区芝公園4号地から日比谷通りの両側にムクゲ並木が続く。東京タワーとムクゲを撮影した場所は港区芝公園1-4 (芝公園8号地)
3. 東京都江戸川区「葛西臨海公園」の葛
<近づくと甘い香りがする葛の花>
葛西臨海公園では、9月に園内の「鳥類園」にて秋の七草のひとつ、葛(クズ)の花が見ごろになります。展望施設から見渡せる、葉の広がりが圧巻のスケールですが、花は葉の陰に隠れているので、近くに行かないと見ることができません。また、同時期に「ダイヤと花の大観覧車」の下で一面に咲くコスモスや、石垣の間に咲く彼岸花も見ごたえあります。
葛西臨海公園 基本情報
■住所:東京都江戸川区臨海町6丁目
■開園時間:常時(園内施設は定休日あり)
■入園料:無料(一部有料施設あり)
■東京都公園協会HP:http://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index026.html
4. 東京都品川区「しながわ花海道」のコスモス
<水辺のコスモス>
勝島運河沿いの広場で、春は桜が、秋はコスモスが咲きます。繋がれた船と花の組み合わせが絵になり、川風に包まれながら心地よく歩ける場所です。最寄りの京浜急行「立会川駅」を降りると、駅前に「二十歳の龍馬像」があり、その先の「浜川ポンプ場」近くには、若き日の坂本龍馬が警護のために往来したといわれる浜川砲台の跡地もあります。
<二十歳の龍馬像>
しながわ花海道 基本情報
■住所:東京都品川区東大井1丁目・2丁目、勝島1丁目
■開園時間:常時
■入園料:無料
■しながわ花海道HP:http://www.touch-i-love.co.jp/hanakaido/hanatop.htm
5. 東京都青梅市「塩船観音寺」の萩
<新東京百景にも選ばれている塩船観音寺。門前で萩が迎えてくれる>
<多様な萩が咲く境内>
春には2万株のつつじが咲くことで有名な塩船観音(しおぶねかんのん)は、秋には萩の花で彩られます。周囲は小さな丘に囲まれ、寺から四方を仰ぎ見たときの雄大な景色も見どころ。萩は白萩、ミヤギノハギ、ヤマハギ、マルバハギなどが順次咲いていきますので、9月いっぱいは花を愛でられます。また、同時期に咲く彼岸花も眼と心に潤いを与えてくれます。
塩船観音寺 基本情報
■住所:東京都青梅市塩船194
■開園時間:8:00~17:00
■入園料:無料(つつじ祭り期間中は有料)
■塩船観音寺HP:http://www.shiofunekannonji.or.jp/index.html
6. 東京都青梅市「霞丘陵自然公園」の黄色い彼岸花
<黄色い彼岸花>
塩船観音寺を起点として続くハイキングコース。起伏の少ない、なだらかな尾根道なので、高齢者や子供ものんびりと歩くことができます。彼岸花といえば赤色のものが主となりますが、このコースには黄色い彼岸花が一面に咲くエリアがあります。一帯が黄色に染まる光景は感動的で、極楽浄土をさまようような不思議な感覚になります。
霞丘陵(かすみきゅうりょう)自然公園 基本情報
■住所:東京都青梅市塩船
■開園時間:常時
■入園料:無料
■青梅市観光協会HP:http://www.omekanko.gr.jp/turism/turism.php?m=cd&k=50
■日本山岳会HP:http://www.jac.or.jp/oyako/f17/a13TKY050s.html
7. 東京都国分寺市「武蔵国分寺公園」のノウゼンカズラ
<これほど巨大なノウゼンカズラの花棚を見たことがない>
円形の芝生広場を中心に、ケヤキやイチョウなどの巨木や池、滝がある公園。池のまわりには長さ33m、幅3mのノウゼンカズラの花棚が据えられています。この花も花期が長く、サルビアなどの季節の花々と一緒に楽しむことができます。近くには殿ヶ谷戸庭園(とのがやとていえん)や、美しいせせらぎをたどる散策コースもあり、一日をゆったりと過ごすのに最適な場所です。
<夏から秋にかけてオレンジの花を咲かせるノウゼンカズラ>
武蔵国分寺公園 基本情報
■住所:東京都国分寺市泉町2丁目、西元町2丁目
■開園時間:常時
■入園料:無料
■武蔵国分寺公園HP:https://musashinoparks.com/kouen/musasikoku/
8. 千葉県松戸市「祖光院」の彼岸花
<山門の脇や参道の両側、本堂裏の雑木林の中に約10万株の彼岸花が植えられている>
彼岸花の名所、秩父の巾着田(きんちゃくだ)にちなんで、「松戸のミニ巾着田」と呼ばれるほど、たくさんの彼岸花が咲くお寺があります。赤、白、黄、ピンクの彼岸花が咲くさまは圧巻の一言。花のそばまで近づけないので、望遠レンズか双眼鏡を携えていくと役に立ちます。白い彼岸花のなかには光の具合なのか、銀色に見えるものが混じっているように見えて感激します(※注/ご住職によれば、そのような色の彼岸花は植えていないそうです)。
<銀色?に見えた彼岸花もあった>
祖光院 基本情報
■住所:千葉県松戸市金ケ作352
■開園時間:常時
■入園料:無料
■祖光院の彼岸花開花状況ブログ(石川園):https://profile.ameba.jp/ameba/sokoin
※開花状況について祖光院に電話で問い合わせることはご遠慮ください。彼岸花の管理者である石川園が随時、更新する上記のブログを参照願います
撮影・情報提供/「花の写真館」(平成・万葉集の館)松山忠徳さん
取材で撮影した花を「花の写真館」でデータベース化する松山さん。このギャラリーでは松山さんが長年蓄積した、東京と近郊の花情報を提供。精力的な花の名所めぐりのレポートはSNSで配信中。
花の写真館
■住所:東京都葛飾区金町5-15-4
■予約電話:03-3607-2786 ※外出がちなので、訪問は要予約
■HP:http://blog.goo.ne.jp/kasiopea0102
■Facebook:https://www.facebook.com/profile.php?id=100006904590875
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- 東京佃島生まれ育ちの江戸っ子。旅行ガイドの編集者。
フェイクは苦手ですが、ケイク(ケーキ)は大好物。