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【ニュージーランド】フェンスに大量のブラジャー?!カドローナのブラフェンスって知ってる?
ニュージーランドの南島に、スキーやスノーボードで有名な小さな田舎町、カドローナがあります。そして、このカドローナを車で通り過ぎるとき、絶対に見過ごすことのできないのが『ブラフェンス』と呼ばれる珍スポット。
農場が続く田舎道は高速ではありませんが、スピード100キロも出せるほどの道路。そこを通過する際に突如として目に飛び込んでくるのが、あり得ない数のブラジャー!
たくさんのブラジャーがぶら下がった農場のフェンス『ブラフェンス』は、何を隠そう!観光客が必ず止まって写真撮影するほどのフォトスポットになっています。
目次
一体なぜ?ブラがかけられるようになった理由
なぜ、こんな場所にブラジャーがぶら下がっているのか?何も知らずにこの道を通った人は、腰を抜かすほど驚くはず。ブラジャーの数は、2006年の時点で2,000枚を超えていたという記録が残っているので、現在は莫大な数のブラジャーがぶら下がっていることが想像できます。
ブラフェンスの始まりは1999年。クリスマスの時期に、カドローナのバーで飲んで酔っ払った女性たちが、面白がってブラジャーをフェンスにぶら下げたのがきっかけ。一番初めにブラジャーをぶら下げた女性たちは、まさかこんなに多くの女性たちが自分たちの後に同じことをしていくなんて、予想もしていなかったでしょう。
観光客や通行人の女性が自分のブラをフェンスに結んでいる様子。
ユーモア溢れるニュージーランドの女性たちと世界中の観光女性客によって、フェンスにぶら下がるブラジャーの数は増えていきました。しかし、最初の頃は、地主によりブラジャーは撤去されたのだとか。その後、ニュースになったことで話題になり、さらなるブラジャーが出現したそうです。その後も下着泥棒によりブラジャーが消えることもあったそうですが、世界的なニュースでも取り上げられ、ブラジャーの数は増えていったそうです。
雨にも雪にも負けない、思いの力
雪がたくさん降り積もったブラフェンス。乳がん募金の広告も。
ただ、このブラフェンスについてはさまざまな論議があったとされています。まず、車が走る道にフェンスが面しているので、運転の気が散って危険なため撤去すべきだと言われていたようです。
その他にも、ワナカに多いアジアや南アフリカからの留学生が、不快な思いをするのではないか...という意見もあったとか。でも、ブラフェンスについては90%がポジティブなフィードバックを得ているそうで、結局2017年の今現在もブラフェンスは実在しています。
ブラジャーにまじってネクタイが!男性も何かをかけたかったのでしょう。
乳がんのサポート活動も。
また、現在は『カドローナヴァリー・ブラフェンス』が積極的に乳がんへの寄付金集めの協力をしているために、このブラフェンスが特別な役割を担うようになったという事実も否定できません。9人に1人の女性が乳がんにかかるとされるニュージーランド。45才からの乳がん検診は毎年無料で受けることができます。ブラフェンスの前には、ピンクの大きな乳がんサポートの看板と寄付ボックスが設置されており、100%乳がんサポートセンターに寄付されるということです。乳がんと戦う女性や家族・友達のことを思い、この地で深い願いをかける人もいるでしょう。
ワナカやクイーンズタウンを訪れた際は、ニュージーランドの珍スポットである『カドローナヴァリー・ブラフェンス』に立ち寄り、記念撮影や女性の方はブラを記念にかけていくと、特別な思い出ができることは間違いないでしょう。
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Kei
- ニュージーランド在住11年。夫と娘とオークランドで暮らしています。フリーランスライターとして活動中。