オペラ発祥の地イタリア。本場の劇場で鑑賞する方法や魅力をご紹介!

サムネイル撮影:La luce del Sud

一見すると敷居の高そうなイタリアの劇場。音楽や演目に興味があっても、チケットの入手方法や値段、ドレスコードの有無など、分からないことが多くて諦めてしまう方も多いのでは?

ですが、事前に概要を知っておけば、鑑賞当日に焦る心配もありません。イタリアの劇場は、それらを踏まえた上でぜひ一度実際に鑑賞して欲しいと言えるほど魅力的なのです。

ドレスコードや座席の決まりなど基本的な情報に加えて、劇場で鑑賞すべき理由や観光でも立ち寄りやすいイタリア3大劇場など、劇場を思い切り楽しむコツをご紹介します。

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オペラの本場・イタリア

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撮影:La luce del Sud

イタリア語で、劇場は「テアトロ(Teatro)」といいます。テアトロでは、オペラをはじめクラシック音楽やバレエ、現代演劇など様々な演目が行われています。特にオペラはイタリアで誕生しただけあり、その歴史も深いのです。

オペラを観たことが無い人でも、ロッシーニ、プッチーニ、ヴィヴァルディなどの名前なら聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。彼らはみんな、イタリアを代表する偉大な作曲家。劇場ではオーケストラの演奏と共に、世界的に知られる傑作を鑑賞することができます。

イタリアへ旅行するなら、各地の劇場も欠かさず訪ねて欲しい場所と言えるでしょう。

劇場鑑賞をオススメしたい3つの理由

オペラをはじめとするイタリアの音楽や演劇を楽しむことも、旅の醍醐味。なぜ、劇場鑑賞がオススメなのか? その理由をご紹介します。

1. 言葉が分からなくても楽しめる

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写真はイメージです。Pexels

劇場ではオペラだけではなく、演劇やクラシック音楽のコンサート、バレエなど様々な演目が行われています。特にクラシック音楽は、言葉が分らなくても音楽が好きな方なら十分に楽しめます。敷居が高そうに感じるクラシック・バレエも意外とおすすめです。

なぜかというと、言葉ではなく動きや表情でストーリーを表現しているので、あらすじを知らなくても分かりやすいため。そして何よりも、美しい衣装や舞台美術、ダンサーのしなやかな身のこなしは、観ているだけも楽しめますよ。

2. 特別な気分になれる、美しい内装

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撮影:La luce del Sud

豪華な装飾が施された内装も見所の一つです。劇場に一歩足を踏み入れると、その華やかな装飾やアンティークな雰囲気に魅了される人も多いはず。劇場によっては、館内の見学ツアーを開催している劇場もあります。それほどに、天井画や彫刻など、内部の装飾や外観も豪華に作られていることが多いのです。

ゴージャスな飾りや上品な空間が好きな人なら、内装だけでも見ておくべき! その場にいるだけで普段とは違う、劇場ならではの豪華で上品な空気に包まれます。

3. 時間を有効活用できる

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撮影:La luce del Sud

イタリアでは、夕方から夜にかけてコンサートが開催されることも多いため、昼は観光して夜は劇場へ......と言った日程にすれば、短い滞在でも時間を有効に使えます。のちほどご紹介するイタリアの3大劇場は、どれも観光名所や主要駅からのアクセスが良いので移動時間もあまりかかりません。

劇場鑑賞をスケジュールに組み込むことで時間を有効に活用することができ、1日たっぷり楽しめます。

チケット購入と料金について

続いては、劇場のチケットについて。チケットは劇場窓口で直接購入するか、公式ホームページから事前に予約することができます。料金は公演によって異なりますが、上階の席になるほど安くなる仕組みになっています。基本的には、3種類の座席があります。

アリーナ席 「プラテア(Platea)」

1階のアリーナ席です。舞台をほぼ正面から見られる、一番良いとされる座席階です。料金も一番高く、人気があります。男性はネクタイやジャケットなどのシックな格好で、女性はカジュアルめのドレスなどフォーマルな格好の人が一番多いのもこの階です。

基本的に劇場はドレスコードを設けていませんが、この席に座るならドレスアップして訪れることをおすすめします。

ボックス席 「パルコ(Palco)」

両サイドに設けられたボックス席で、4~6人で一つの小部屋に入ります。階によって料金が変わり、上に行くほど安くなります。一人でも購入が可能ですが、その場合は相席になることもあります。この席では、男女ともにセミフォーマルな服装の人が多いです。

天井桟敷 「ガッレリア(Galleria)」

最上階のガッレリア。舞台からは離れますが、会場全体を見渡すことができます。料金もとてもお得な設定になっており、学生も多く見かけます。この席は、セミフォーマルもしくはカジュアルな服装でも大丈夫です。

劇場の雰囲気をカジュアルにつかんでみたい方は、この席を選んでも良いでしょう。

イタリアを代表する3つの劇場

イタリアには大小様々な劇場があります。その中でも特に有名で、観光の際にも訪れやすい3つの劇場をご紹介します。

どの劇場にも歴史と個性があり、一歩足を踏み入れるとその美しさに魅了されるはず。演目が始まる前から、ワクワクした気分になれますよ。

1. ミラノ 「スカラ座(Teatro alla Scala)」

世界的に知られるミラノのスカラ座。1778年創立の、イタリア・オペラ界の最高峰と称される歴史ある劇場です。座席数は約2,000席ほどの大きな劇場。スカラ座の舞台に立った人物は、マリア・カラスやパヴァロッティなど、そうそうたる顔ぶれがならびます。

シャンデリアが輝く広い場内、豪華なバルコニー席など、劇場そのものも見所満載です。

公式サイト:http://www.teatroallascala.org/en/index.html

2. ローマ「ローマ歌劇場(Teatro dell'Opera di Roma)」

ミラノのスカラ座より少し後の1880年創立、この劇場もイタリアを代表する歌劇場の一つです。通称、ローマ・オペラ座とも呼ばれており、席数は約1,600席。ローマを舞台にしたプッチーニの「トスカ」が行われたことでも知られています。

また、ローマ・テルミニ駅から徒歩約10分とアクセスも抜群。歴史や劇場の美しさに加え、その立地から観光で訪れやすいのもポイントです。

公式サイト:https://www.operaroma.it/en/

3. ナポリ 「サン・カルロ劇場(Teatro di San Carlo)」

1737年創立の、ヨーロッパで最古かつ現役で稼働している劇場です。ミラノのスカラ座、ローマのオペラ座と並ぶ、イタリアの三大劇場の一つとされています。座席数は1,400席と先述の2劇場より小さめですが、その分舞台との距離が近く後ろの席でも作品を間近に鑑賞できます。

ナポリの観光名所である王宮やプレビシート広場に隣接しているので、やはり観光の際に立ち寄りやすい立地です。

公式サイト:http://www.teatrosancarlo.it/

オペラ初心者の方も、一度訪ねれば虜になるかも。ぜひ、イタリアの劇場へ行ってみよう!

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撮影:La luce del Sud

演目が終わった後、劇場内では拍手と共に"ブラボー!"の声が飛び交うもことも。歴史や内装、ちょっとした掛け声まで、イタリアらしさが詰まっています。予算や好みによって座席や服装を選べるため、好きなように楽しめますよ。観光の後には、オペラ発祥の地・イタリアの劇場で音楽鑑賞はいかかがでしょうか?

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人々の生活スタイルや風景に魅せられ、イタリアへ。現在は南イタリア・アマルフィ海岸にある小さな町に住んでいます。個人旅行のアテンド・各種視察のコーディネートや通訳をしています。

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