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「えっ!? そうなの?」なかなか知らないマレーシアの習慣・常識
お国が違えば、習慣、常識までも違う。マレーシアも「同じアジアの一員だけども近いようで遠い」という現実を目の当たりにするものだ。今回は、そんな事例を紹介したいと思う。
目次
医者にかかる時は家族全員で診察室に入る
最近は核家族が進んでいるものの、3世代の単位で一棟の住居を構えているのが普通のマレーシア。外でも家族単位で行動をすることが日本より多い。例えば空港への親戚の送り迎えなども家族で行く。
家族の1人が医者にかかる場合は、家族全員で診察室に入ることも珍しくない。小さい子供が病気の時でも、必ずといってよいほど両親が連れて行く。奥さんの具合が悪いときも、仕事を休んでまで一緒に医者に行くのは普通のことで、家族の優先度がなによりも高いことが分かる。
金曜日の昼は礼拝日なのでランチタイムが2時間ある
昼時間はイスラム教徒にとっては、ちょうど1日の2回目のお祈りの時間にあたる。その上毎週金曜日は、男性はモスクでお祈りをする日と決められており、会社で働く男性は、お祈りをしてからランチに出かけることになる。職種が製造業の場合でも、月曜日〜木曜日は社員食堂でランチを取っても、金曜日はモスクでのお祈りのために外に出ることになる。
一方、女性はランチを食べた後、持て余した時間をウィンドウショッピングにあてる。時間が2時間もあるので、電車で近場に出かけたりもする。
手で食べる文化がある
これはもうおなじみかもしれないが、マレーシアの3大民族、マレー系、インド系、華人系のうち、マレー系とインド系、そして少数の先住民族は昔から手で食事をする文化がある。
先史時代のマレーシアは、ヒンドゥー・インド人で占められており、もともとはインド文化と言ってよいかもしれない。現在でも、手で食べる文化は家でも外で昔と変わらず残っている。
手を使うか、スプーンとフォークを使うかはそれぞれのシチュエーションで個々に決められているが、外食でテーブルにスプーンとフォークがあっても手で食べる人は多い。(高級レストランでステーキなどを食べる場合は、手で食べる人はいないが。)
現地米とおかずという食事の場合、手を使った方がより美味しい、満足感が得られる、と思う人が大多数だ。
貯蓄には現金よりゴールドの方が好む
インドネシア同様、マレーシアも有数のゴールド好きな民族だ。女性は給料をもらうと現金で貯蓄をせず小さなジュエリーを購入していく。マレーシアの金属ジュエリーは日本と異なりほぼ純金である24K。昔はじゃらじゃらとたくさんのゴールドを身につけて歩いていたが、最近では身の安全を守ることが先決になってきたこともあり、(昔はそれほど物騒ではなかったと言うこと)身につけるのは数個で、あとは家や銀行の貸金庫に保管しているケースが多い。
男性も同様で、チャンスがあればゴールドバーを購入して保管している人が多い。政府は、不安定な世界経済情勢で一番強いのはゴールドを所持することとして、できるだけゴールドで貯蓄するよう奨励している。
世界で寝不足1位のマレーシアン
マレー系は夜寝るのが遅いが、朝は日の一番はじめのお祈りが太陽が昇る前にあるために、5時半には起きてシャワーを浴びてお祈りを始める。
しかし、最近では 敬虔な多くのイスラム教徒が1日5回のお祈り以外の任意の夜中3時半のお祈りを行う人もいて、就寝時間が細切れになっている。5時半のお祈り後、会社に行く前に時間がある人の場合、即身支度をしないで再度短い時間の睡眠を取る人も多いようだ。一年中暑い気候の中タフだ。
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YasminYoko
- マレーシア、クアラルンプールに在住。渡航して32年、ライター、リサーチ、コーディネートをはじめ翻訳通訳、日本語教師、個人輸出業を手がける。