お土産にもおススメ!完全手作業の貴重な「シミ島のシーソルト」

目次

現代によみがえる伝統産業

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ギリシャといえば、海を思い浮かべる方が多いでしょう。その恵みである海産物、そして海の塩は古代から人々の食生活を支えてきました。この国で塩と言うと当然ながらシーソルトなのですが、近年、昔ながらの製法でつくられる無精製の塩が注目を浴びています。

きっかけとなったのは、グルメブームと経済危機。相反するふたつの言葉ですが、人々の食への興味がグルメブームで高まってきたところに、経済危機によりギリシャの財産である伝統食品産業に若い世代が戻っていったことにより、ハイクオリティで洗練された国産のグルメ食品が爆発的に増えているのです。

シミ島のシーソルトも、そのひとつ。シミ島でも蜂蜜やジャムなど伝統的な手作りの食品を販売する人が増えたり、オーガニック農業やワイン造りを始める人がでてきたりという動きはもう何年も前から見られましたが、まだ他の人がやってないことを始めてみようと、手作りシーソルトの会社を立ち上げたのがフリストス・ヴォラスさん。妻のイレーネさんとともに2015年に会社を設立、まだ新しいブランドですが着々とファンを増やしています。

海の恵み、純白の天日塩

塩作りを始めるにあたり、フリストスさんがまず最初にしたのは塩田の場所探しでした。

美しい海で知られるシミ島ですが、食用の塩を作るには最高の水質でなければなりません。島中を巡り、選ばれたのは島の南端にあるセスクリ島の向かい辺り。陸路ではたどり着くことのできない場所です。

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綺麗な海水を塩田に汲み上げ、太陽光と潮風だけで蒸発させていきます。徐々に結晶化し、現れるのは純白の塩。塩は真っ白でなく色がついているのが無添加で味わい深いと誤解されている方もいますが、シミ島のシーソルトは天然の白。ミネラルが豊富に含まれ、まろやかな味が特徴です。

近年、ギリシャのあちこちで「ご当地塩」を見かけるようになり、アテネのグルメショップやスーパーでも「○○産の塩」を買うことができるようになりましたが、シミ島のシーソルトは間違いなくトップクラスのおいしさ!味わって食べたい塩なので、我が家ではシンプルな素材とあわせ、仕上げにふりかける使い方が気に入っています。

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レアなシーソルトは、シミ島土産のイチオシ!

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このシーソルト、なにしろ生産量がとても少ないのです。完全手作業の小規模なファミリービジネス、しかも陽射しの強い夏の間しか生産できないため、夏中頑張って作っても1.5トンがやっとだそう。これは、メソロンギ(こちらもおいしいシーソルトで有名なところ)の大きな塩田で一日に生産される量だと言うと、規模の違いがわかるでしょうか。塩田を増やす計画も出てはいるけれど、少量生産でレアなことに変わりはなく、たぶんシミ島でしか入手できないので、もし島を訪れる機会があれば購入をお忘れなく!港周辺のお店や、ホリオ(高台の村)のハーブショップなどで取り扱っています。

35g入りのギフトボックスは、軽いのでお土産にぴったり。ボトル入りのはハーブやスパイスをブレンドしたバリエーションも複数ありますが、ブレンドソルトなら島に自生する薫り高いオレガノ入りのがおすすめです。

Symi Sea Salt

https://www.facebook.com/SymiSeaSalt/

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アナグノストゥ直子

アテネ在住。主婦業の傍ら、ライター、リサーチャー、コーディネーターとしても活動する。ブログ「ギリシャのごはん」にてギリシャ料理レシピやおいしい話題を発信中。

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