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岩手にある『座敷わらし伝説の宿』行けば本当に出会えるのか?!
岩手県二戸市の金田一温泉。その中に座敷わらし伝説で有名な宿『座敷わらし伝説の宿 緑風荘(りょくふうそう)』があります。
皆さんの記憶にもあると思いますが、緑風荘は2009年10月に不慮の火災により全焼してしまいました。それから数年後、2016年5月に6年半ぶりに営業を再開しました。僕も一度は行ってみたいと思っていましたが、なかなか機会に恵まれず...。営業再開後も予約は取りにくいと言われていて、HPによると7か月~9か月先までの予約を受け付けています。部屋数が10室しかありませんので、早めの予約か、常に予約状況を確認することをおすすめします。今回、2週間前に奇跡的に予約ができたので行って来ました!
まずは宿のご紹介をした後に、果たして本当に座敷わらしに出会えるのか・・・体験記をお届けいたします!
<目次>
- そもそも「座敷わらし」とは?
- 緑風荘の座敷わらしの由来
- 緑風荘の外観
- 緑風荘の内部
- 緑風荘の部屋
- 亀麿神社
- ロビー
- 大浴場
- お土産処
- お食事処
- 夕食
- 朝食
- 槐(えんじゅ)の間
- 果たして座敷わらしには出会えたのか?!
- まとめ
そもそも「座敷わらし」とは?
古くから岩手県や青森県の南(南部藩)を中心に伝わる子供の姿をしている精霊的な存在とされています。住みついた家や、目撃した者に大変な幸運をもたらす存在として伝えられています。【緑風荘HPより引用】
緑風荘の座敷わらしの由来
およそ670年前の南北朝時代。緑風荘の先祖である藤原朝臣藤房(万里小路藤房)は、南朝の後醍醐天皇に仕えていました。しかし、南北朝戦争において南朝は敗北し、北朝の足利軍に追われ現在の東京都あきる野市に身を隠しました。その後、さらに北上を続け、現在の岩手県二戸市にたどり着きました。道中、二人連れていた子供の内、当時6歳だった兄の亀麿(かめまろ)が病で倒れ幼き生涯を閉じました。その際『末代まで家を守り続ける』と言って息を引き取ったそうです。その後、守り神【座敷わらし】として奥座敷の槐(えんじゅ)の間に現れるようになったと言い伝えられています。
その姿を見たり、不思議な体験をした人は大変な幸運(男=出世/女=玉の輿)に恵まれると伝えられ、実際座敷わらしに出会った人には必ず良い事があったそうです。
また、ひとたび座敷わらしに気に入られると、どこであろうと座敷わらしが会いにきてくれるそうです。座敷わらしとして現れる「亀麿(かめまろ)」は昔から多くの著名人も目撃し、また、現在も多くの宿泊者に不思議な現象を起こし沢山の体験談で語り継がれております。【緑風荘HPより引用】
緑風荘の外観
それでは門外にある駐車場に車を置き、門をくぐってみましょう。この門をくぐると緑風荘の敷地に入ります。どうなるのか?というドキドキワクワク感がたまりません。
庭を進み、正面に玄関が見えてきます。建物は新しくなりましたが、昔の面影のまま再建されています。
緑風荘の内部
玄関に入るとスタッフが満面の笑顔で出迎えてくれます。靴を脱ぎ、スリッパに履き替え、フロントにてチェックイン。
チェックイン時に敷地内にある亀麿神社の御朱印をいただくために、持参した朱印帳を預けます。※翌日のチェックアウト時の受け取りになります。御朱印を受けるには朱印帳が必要です。
スタッフによる館内の案内を受け、部屋へと向かいます。建物内はすべて1階に配されていますので、平行移動になります。廊下を進み右側が和室の部屋6室。左側は和洋室の部屋4室。計10室です。
(注)下記の画像は廊下の奥から見た構図になっています。
緑風荘の部屋
僕が宿泊したのは和室。12.5畳+洗面+トイレ。ひとりではもったいないくらい広い空間です。大きな窓から見える風景は田舎の町並み(笑)。とても静かなところです。
※ドアはオートロックではありません
※館内は禁煙です(喫煙所が1か所あります)
部屋は洗面台とトイレが備わっています。洗面台にはドライヤー。トイレは暖房機能つきの洗浄トイレ。何よりも建物が新しいのと清掃が行き届いているため清潔感があります。
壁には一輪の花と亀麿がワンポイントで描かれた壁掛け。とてもオシャレな感じです。
座り心地のちょうどいい座椅子に座って、しばし寛ぎタイム。
亀麿神社
亀麿神社に行ってみましょう。フロントで「願い和紙」を購入して願い事を書きます。
神社への参拝順序が表記されていました。
亀麿神社は中庭にあります。館内にある専用の出入口からスリッパに履き替え向かいます。
亀麿のモニュメントが面白い!
手前が亀麿神社。奥が稲荷神社です。
ロビー
フロント横には宿泊者が寛げるロビーがあります。
太い木の梁が立派でした。
この時はお雛様を飾っていました。後方の古時計は今も時を刻んでいます。
薪ストーブ。置物かと思ったら本物。暖をとることができました。
大浴場
部屋には浴室はありませんが大浴場があります。温泉は金田一温泉の湯。湯加減がちょうどよく、とろりとした感覚の無色透明の湯。露天風呂はありませんが宿泊定員から考えると大浴場はとても広くリラックスできます。僕は3回入浴しましたがいずれも大浴場を一人占めしていました!何よりも24時間入浴ができるのが嬉しいです。
お土産処
売店は小さいながらも、民芸品や座敷わらし関連品やお菓子など数々の品が揃っています。
お食事処
夕食、朝食共に食事はお食事処になります。テーブル席と掘りこたつの座敷があります。
夕食
夕食は地元岩手県産の食材と隣の青森県八戸市で揚がった海産物を調理しています。
ボリュームがありお腹いっぱい!大満足です。
朝食
朝食も朝からしっかりとしたメニュー。
槐(えんじゅ)の間
「槐の間」に行ってみましょう!槐の間はロビーの横にあります。二間続きの和室で、手前には宿泊者による座敷わらしの体験談を書いたノートや座敷わらしが写ったアルバムが置かれています。
そして座敷わらしが祀られる部屋をパノラマ撮影。
座敷わらし。横には宿泊者が置いたと思われるお供え物があります。
※お供え物は帰る時に持ち帰らなければいけません
何ともかわいいお姿です。
壁には座敷わらしの絵が飾られています。
果たして座敷わらしには出会えたのか?!
気になる本題の座敷わらしを見ることができたのか???
≪それでは座敷わらし体験をドキュメンタリータッチでお送りします!≫
実は緑風荘に訪問する前、すでに不思議な体験をしました。
◆宿泊2日前 2:00頃
出発前夜、自宅にて寝ている時、ふと目が覚め、天井に丸くぼんやり光が動いているのを見ました。
◆宿泊前日 2:00頃
前夜に泊まった旅館でも寝ている時、ふと目が覚め、枕元に前日と同じように光が動いているのを見ました。※緑風荘でチェックアウトの時、そのことをスタッフに伺うと、座敷わらしは迎えに行くこともあるそうです。やはりそうだったのですね!
≪ここからは宿泊日当日からチェックアウトまで時系列でお伝えします≫
◆16:40 到着時、部屋案内を終え、部屋からスタッフが出て行くと早速「コトン」と音がしました。
◆17:00 槐の間。写真には写りませんが、白い光が見えました。
◆18:00 槐の間。夕食前です。カタコトカタコト。
◆19:30 槐の間。夕食後です。この時は無音の世界。
◆20:00 部屋に戻りました。アンパンマンのおもちゃとお菓子、飴をテーブルに置いてみました。
◆21:00 部屋にて。カタコトコトコト。天井裏を動いているみたいです。
◆21:30 再び槐の間。室内灯が消され、床の間のみ電気がついています。
◆22:00 部屋にて。この時は静かでした。テレビをつけていないので静寂が広がります。
◆23:00 部屋にて。この時も無音です。
◆24:00 部屋にて。カタカタという音と白い光が動いています。
◆0:30 槐の間。宿泊者は僕一人。誰も来ていません。
◆0:45 槐の間。音は聞こえませんが、何か感じるものがあります。
◆1:00 部屋にて。時折、カタコトと音がします。各部屋を回っているのでしょうか。
◆7:30 おはようございます(笑)! 寝落ちてしまったみたいです。朝までぐっすり!何よりも敷布団がこれまで泊まった宿泊施設で最高のものでした(笑)
◆8:00 槐の間の廊下。いい天気なので光が差し込んでいました。
◆8:00 槐の間。
◆8:40 部屋にて。さぁチェックアウトの準備をしましょう。アンパンマンも連れて帰りましょう!
◆9:00 最後に槐の間をパチリ。また会いにくるね!
まとめ
写真には写りませんでしたが、座敷わらしは会いにきてくれました。体験談ブログに僕が宿泊した同じ日に泊まられた方の体験談があります。やはり皆さん会えたようです!なお、僕はどちらかと言うと鈍感ですし、普段から霊感などがある方ではないと思います(笑)。
尚、御朱印は宿泊者限定です。貴重な御朱印になりました。
座敷わらし伝説の宿 緑風荘
- 住所:岩手県二戸市金田一字長川41
- TEL:0195-27-2131(電話での対応は9:00~20:00)
- チェックイン15時~19時、チェックアウト10時
- HP:http://www.zashiki-warashi.co.jp/index.html
- 座敷わらし体験談ブログ: https://ameblo.jp/rfs-rfs/
- 緑風荘ブログ:https://ameblo.jp/kamemarochan/
※館内はWi-Fiが利用できます
※一人旅もOK!宿泊は1人部屋でも予約可能
※当記事は2018年2月時点のものです。訪問の際は、必ず事前にご確認ください
※座敷わらしに会えるかどうかは、その人次第だと思います
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中尾勝
- 旅が大好き!国内海外を問わず飛び回っていますが、海外へは2011年に渡航して以来、出国していません。今は原点に戻り国内を旅しながら日本の良さを体感中。