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ソレント郷土料理を堪能できるミシュラン獲得レストラン「ムゼーオ・カルーソー」
イタリア・ソレントの中心地に位置するレストラン「レストラン・ムゼーオ・カルーソー」は、イタリアの著名オペラ歌手「エンリコ・カルーソー」からインスピレーションを受けたレストラン。
ソレントならではの郷土料理がいただける点や、貴重な写真やイラストが飾られたクラシックな店内が人気のミシュラン獲得レストランです。ソレント駅やメイン通りからも近いので観光途中の食事にも便利なこともポイント。
この記事では、レストラン・ムゼーオ・カルーソについて、店内の雰囲気や料理・アクセスなどを詳しくご紹介します。
目次:クリックで見出しに移動します
- レストラン・ムゼーオ・カルーソーとは
- レトロ好きにはたまらないクラシカルなお店の雰囲気
- 長年にわたりミシュランを獲得する、裏打ちされた実力
- ソレントならでは!の郷土料理も楽しめる、おすすめメニュー
- アクセスと予約
- 現地の食を満喫して、充実したソレント観光を♪
レストラン・ムゼーオ・カルーソーとは
「レストラン・ムゼーオ・カルーソー(Ristorante Museo Caruso)」は、南イタリアの街ソレントの中心地にある、1987年開業のレストラン。店名にもなっている「カルーソ」とは、オペラ史上最も有名なテノール歌手の一人とされる「エンリコ・カルーソー(Enrico Caruso)」から名付けられています。
ナポリ出身のカルーソーは、自身の出身地であるナポリよりもソレントを愛し何度も訪れています。"帰れソレント"などの日本でも有名なナポリ民謡を歌っており、ソレントの人達にとってはかかせない歌手の一人なのです。レストランへは、入り口にかけられたカルーソの看板が目印です。
※註:Wikipedia-エンリコ・カルーソー(外部サイトに遷移します)
レトロ好きにはたまらないクラシカルなお店の雰囲気
店内には、壁一面に数えきれないほどたくさん写真やイラスト等が飾られています。店の中央にあるレジ付近は、このレストランを訪れた著名人の写真が飾られています。イタリアの国民的歌手パヴァロッティやサッカー選手のマラドーナなど、幅広い分野の方が訪れていることが分かります。
店内に入って左手側には、イラストが一面に飾られた小さな部屋があります。この部屋にあるイラスト、実は全てカルーソー自身が書いたもの。
直筆の手紙なども飾られており、店名の「レストラン・カルーソー美術館(=ムゼーオ・カルーソー)」の名の通り、カルーソーの作品を集めた小さな美術館のようになっています。クラシック音楽やカルーソーファンにはたまらないお部屋ですね。
長年にわたりミシュランを獲得する、裏打ちされた実力
レストランの入り口に飾られている、ミシュラン認定の赤いプレート。これは、長年ミシュランに認定され続けている店だけがもらえるもので、ミシュランを獲得し続けてきた実力の証とも言えます。
パスタやピザの生地は、毎日手作りされています。私が訪れた日はシャラティエッリ(Scialatielli)というパスタが作られていました。
シャラティエッリはカンパーニャ州で良く食べられている、太くてコシのあるパスタ。パスタというよりはうどんのような、しっかりとした食感が特徴のパスタです。
ソレントならでは!の郷土料理も楽しめる、おすすめメニュー
南イタリアを訪れたら、ぜひ食べてほしいメニューの一つが「ポリペッタ・ベラーチェ」。小タコのトマトソース煮込みのことで、マンマの家庭料理として食卓によく登場する一品です。
魚介エキスとトマトソースがマッチした、日本人にも馴染みやすい味。トマトソースには、ナポリのヴェスヴィオ山周辺でしか栽培されない、甘さが特徴の"ヴェスヴィオ・トマト"が使われています。
こちらは「カラマーリ・リピエーニ」。小イカの詰め物のことで、この料理もマンマの家庭料理。
おしゃれにアレンジされたカルーソー版カラマーリ・リピエーニは、燻製のチーズとズッキーニが詰まった小イカが、ポテトペーストの上に乗っています。グリーンのソースはスピナッチ(イタリアのホウレンソウ)で、自家製グリッシーニ(※)が添えられています。
※註:グリッシーニは、スティック状の細長いパン。クラッカーのようにソースやチーズを付けて食べますが、ポキっと一口大に折ってから食べるのがマナーとされています。
海が近いソレントやナポリに行くなら、魚介を使ったメニューも外せません。こちらはイカ墨を混ぜ込んだ自家製フェットチーネの魚介パスタ。
こちらはピッツァ。パスタもピザ生地も自家製で、魚介がたっぷり入っています。
自家製生地に先ほどもご紹介したヴェスヴィオトマトを乗せた、贅沢でシンプルなフォカッチャ。
最後にご紹介するのは、ソレントやカプリ・アマルフィ海岸一帯で食べられる、南イタリアを代表するデザートの一つ「デリツィア・アル・リモーネ」。レモンクリームをスポンジで包み、さらにレモンクリームで覆ったドーム方のケーキです。
クリームたっぷりのビジュアルが重たい感じですが、レモン風味のさっぱりとした風味で意外とあっさりしています。食後でもペロリと食べられてしまいますよ。
アクセスと予約
ムゼーオ・カルーソーまでは、ソレント駅から徒歩約10分。ソレントのメイン広場であるタッソ広場からは徒歩約3分。タッソ広場に面した小さな横道、サンタ・アントニオ通り(Via Sant'Antonino)を入るとすぐにレストランがあります。
シーズン中のランチ、またはディナーを楽しみたい場合は予約をおすすめします。予約は電話かメールで、英語予約も可能です。
現地の食を満喫して、充実したソレント観光を♪
旅の楽しみの一つである「食事」。今回ご紹介したムゼーオ・カルーソーはややお値段が張りますが、とっておきの時間を過ごせることでしょう。 おしゃれにアレンジされた郷土料理を、シックな空間でゆっくりと味わって見てください。
撮影:La luce del Sud
レストラン基本情報
店舗名:レストラン・ムゼーオ・カルーソー(Ristorante Museo Caruso)
住所:Via S. Antonino, 12, 80067 Sorrento NA, イタリア
公式サイト:http://www.ristorantemuseocaruso.com/
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La luce del Sud
- 人々の生活スタイルや風景に魅せられ、イタリアへ。現在は南イタリア・アマルフィ海岸にある小さな町に住んでいます。個人旅行のアテンド・各種視察のコーディネートや通訳をしています。