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5月に行くべき!東京の知られざる花名所8選。藤、つつじ、バラなど春のお出かけにピッタリな穴場観賞スポットです
東京の知られざる花の名所を取材し尽くし、無償でその膨大な花情報を提供している葛飾区金町「花の写真館」館長・松山忠徳さんに、5月の東京を華やかに彩る花々と、とっておきの穴場観賞スポットを教えてもらいました。
目次
- 1. 調布市「國領神社」の千年の藤
- 2. 府中市「浅間山公園」のムサシノキスゲ
- 3. 小平市「東京都薬用植物園」のヒマラヤの青いケシ
- 4. 練馬区「平成つつじ公園」のつつじ
- 5. 江戸川区「総合レクリエーション公園」の薔薇
- 6. 江戸川区「新堀しゃくやく公園」の芍薬
- 7. 港区「芝浦中央公園」の薔薇
- 8. 千代田区「国会前庭・北地区」のヒトツバタゴ
- 撮影・情報提供/「花の写真館」(平成・万葉集の館)松山忠徳さん
1. 調布市「國領神社」の千年の藤
この神社にはご神木である藤の木があります。樹齢は400~500年といわれ、人々から崇敬を集め「千年乃藤」と呼ばれています。房の長い藤は甘い香りを周囲に漂わせて、見る者の気持ちをなごませてくれます。とくにおすすめしたいのは神社前、甲州街道に架かる歩道橋の上から眺める藤棚。下からのアングルとは違った「藤の波」のような景色を味わえます。桜と同じく今年は藤も早く咲きますので、5月初めに足を運ばれた方がよいでしょう。
<歩道橋から見た藤棚>
國領神社 基本情報
■住所:東京都調布市国領町1-7-1
■HP:http://kokuryo-jinja.jp/
2. 府中市「浅間山公園」のムサシノキスゲ
ムサシノキスゲはニッコウキスゲの変種で、日本での自生地はこの公園だけ。花はカンゾウに似ていますが、ほかでは目にできないので一見の価値があります。この場所は戦時中には陸軍の火薬庫として使われていましたが、1970年6月に都立の公園として開園されました。毎年、キスゲフェスティバルが開催され、2018年は5月5・6日、5月12・13日の予定。近くには「武蔵野公園」、「野川公園」、「府中の森公園」、「武蔵の森公園」などがあり、散策やピクニックにも最適な地域です。
浅間山公園 基本情報
■住所:東京都府中市浅間町4丁目、若松町5丁目
■HP:http://musashinoparks.com/kouen/sengenyama/
3. 小平市「東京都薬用植物園」のヒマラヤの青いケシ
麻薬の原料になるため、一般では栽培禁止のケシの花を都内で唯一育てている、全国でも珍しい植物園。ほかでは見られないケシ類の花を鉄柵越しに観賞できます。とくに稀少なのがヒマラヤの青いケシ。その他にも、5月にはスズラン、芍薬(シャクヤク)、ポピーなどの薬として使用する花が園内に咲いています。
東京都薬用植物園 基本情報
■住所:東京都小平市中島町21-1
■HP:http://www.tokyo-eiken.go.jp/lb_iyaku/plant/
4. 練馬区「平成つつじ公園」のつつじ
平成になってから造られた公園で、きれいに整備された園内は明るく、とてもよい雰囲気。ここには練馬区の区花・つつじが600品種、16万株も咲き誇ります。とくに久留米つつじが多いのですが、早咲きから遅咲きまで種類が豊富なので、3月下旬から5月下旬まで花を愛でられます。つつじだけで、ここまでよく整えられた公園は東京では珍しく、行く価値があります。豊島園まで歩いてすぐなので、両方を一日で楽しむこともできます。
平成つつじ公園 基本情報
■住所:東京都練馬区練馬1-17-6
■HP:https://www.city.nerima.tokyo.jp/shisetsu/koen/koen/kuritukoen/heiseitutujikouen.html
5. 江戸川区「総合レクリエーション公園」の薔薇
地下鉄東西線・西葛西駅から旧江戸川まで長く延びる公園。環七沿いに入口がある洋風庭園「フラワーガーデン」は噴水を中心に600株もの色とりどりの薔薇(バラ)が咲きます。階段を上がった高台からは園内を見渡せて、その美しい景色は感動もの。さらに旧江戸川方向には「富士公園」やポピーが咲く「なぎさ公園」、小学6年生まで無料でポニーに乗馬できる「なぎさポニーランド」があるのも魅力。「フラワーガーデン」、「富士公園」、「なぎさ公園」の園内を走る有料バス「パノラマシャトル」に乗るのも楽しい体験です。
<ゴールデンウイークに見頃を迎える「なぎさ公園」のポピー>
総合レクリエーション公園 基本情報
■住所:東京都江戸川区西葛西6-11から南葛西7-3
■HP:https://www.city.edogawa.tokyo.jp/e066/kuseijoho/gaiyo/shisetsuguide/bunya/koendobutsuen/c_recreation/index.html
6. 江戸川区「新堀しゃくやく公園」の芍薬
芍薬(シャクヤク)だけを集めて育てている、都内でも珍しい公園。現在、516株の芍薬があり、大輪の花も見られます。「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」(健康な女性は芍薬・牡丹・百合の花のように美しい)と美人を形容する言葉があるように、見ごたえのある風景です。園内には砂場、ブランコ、滑り台も備わっているので、お子さんと出かけても楽しめます。
新堀しゃくやく公園 基本情報
■住所:東京都江戸川区新堀2-29-8
■HP:https://www.city.edogawa.tokyo.jp/e004/kurashi/chiikicommunity/johokyoku/hotnews/h27/shakuyakumigoro.html
7. 港区「芝浦中央公園」の薔薇
東京都下水道局芝浦水再生センター内の排水処理タンク上部に造られた人工地盤の公園。A・B・C・D面に分かれ、広場やドッグランがあるB面では港区の区花である薔薇が約40種植えられ、花の芳香に包まれます。また、A面は芝生と松が美しい日本庭園で、四季折々の花が見どころ。さほど広くはないものの、林立する高層ビルの間からレインボーブリッジや新幹線を望む眺望も人気。周囲はそんな都会的な環境なのに、デザインがよく工夫された園内では、別世界にまぎれこんだような不思議な感覚に浸ることができます。
芝浦中央公園 基本情報
■住所:東京都港区港南1-2-28
■HP:http://www.city.minato.tokyo.jp/shisetsu/koen/konan/06.html
8. 千代田区「国会前庭・北地区」のヒトツバタゴ
雪のように真っ白に咲くヒトツバタゴ。あまり見かけないため花のため名前がわからず、通称「ナンジャモンジャ」と呼ばれています。この花が国会議事堂に隣接する国会前庭・北地区の憲政記念館の前に咲きます。北地区には東京都がワシントンに贈った桜の苗木の返礼として米国から寄贈されたハナミズキが約120本植えられています。
<ヒトツバタゴの花>
ハナミズキの並木道。ハナミズキは米国の国花ではないけれど、米国人の好きな花です
国会前庭 基本情報
■住所:東京都千代田区永田町1-7-1(衆議院)
■HP:http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_annai.nsf/html/statics/kensei/zentei.htm
撮影・情報提供/「花の写真館」(平成・万葉集の館)松山忠徳さん
取材で撮影した花を「花の写真館」でデータベース化する松山さん。このギャラリーでは松山さんが長年蓄積した、東京と近郊の花情報を提供。松山さんは現在も精力的に花の名所を取材しています。その様子はSNSで配信中
「花の写真館」館長・松山忠徳さんについて詳しく取材した記事はこちらから
花の写真館 基本情報
■住所:東京都葛飾区金町5-15-4
■予約電話:03-3607-2786 ※外出がちなので、訪問は要予約
■HP:http://blog.goo.ne.jp/kasiopea0102
■Facebook:https://www.facebook.com/profile.php?id=100006904590875
■Twitter:https://twitter.com/kashiopea01
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- 東京佃島生まれ育ちの江戸っ子。旅行ガイドの編集者。
フェイクは苦手ですが、ケイク(ケーキ)は大好物。