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マレーシアにおける日本人の投資事情の変化
日本からの定年退職でリタイアした夫婦が、セカンドライフを送る人気国として11年連続ナンバーワンに輝いているマレーシア。理由として気候や治安の良さ、ビザが取れやすい、英語が通じるなどがあるが、その他でも特に男性に注目されているのがマレーシアでの投資だ。
数年前までは不動産投資が人気だった。不動産物件は日本と比べると本当に手頃価格で、2−3年後には絶対に軽く2倍には値上がりするために不動産物件を投資のために購入する人が増えた。
しかし今となっては、 外国人の不動産購入最低限度額が引き上げされ、不動産価格は高騰し供給過剰となっている。そのために他投資に移行する人が増えてきている。
株投資はどうか?
まず株投資では、現在の有望安全株といわれているのが、イスラム金融を扱う銀行や、広大な土地を所有するプランテーション会社IOI、マレーシアで唯一カジノを運営できるリゾート会社ゲンティン、東南アジア全域をカバーするモバイル通信会社アシアタなどと、すべて大手で、株は現地の口座をつくらなくても、日本のSBI証券や楽天証券でマレーシアの株式市場にリアルタイムで取り引きが可能だ。
銀行開設ができれば外貨、またはマレーシアリンギ定期預金で利息が!
もう一つ、マレーシアセカンドホームビザ(MM2H)を取得した人にとっても大特権は、銀行口座開設可能によって、定期預金の利息恩恵があること。
マレーシアMM2Hビザを取得時には、預託金預け入れが条件なので、それは絶対に損はない。
現地通貨での定期預金の場合は、通常RM10,000(約28万円)の運用からで、利息は年利3.6%ほどだ。これは、現地の人にとっては少ない方の額で、現地向けには、6−10%というのもあり、 税金は一切発生しない。マレーシアでは配当金や売却益、投資に関する税金は免除となっているのだ。
現地消費で為替変動は気にしない
外貨預金は為替の変動によって、もととの比較でその差額がプラスにもなったり、マイナスにもなったりする。
一夜で極端な暴落はないものの、やはり持ち金全部ではなく一部を運用したほうがいい。
また現地で生活をすることを考えると、特に為替リスクなど関係なしに現地で消費すればいい。
その場合はインフレーション率も考慮しなければならないが、どっちにしろ、外貨投資はマメにチェックしながら、長期での余裕がある人には向いていると思う。
また、様々な銀行でプレミア、とよばれる優遇会員制がある。
ある一定の金額を預金すると優遇会員資格を取得でき、色々なサービスが得られるというものだ。
例えばマレーシアのCIMB銀行の マレーシア国外のCIMBグループの口座開設も可能になるので、そうすればネットや電話だけで海外の口座開設ができ、外貨運用先が広げられる。こうした優遇会員を設けている銀行は多いので、投資場が広がるだろう。
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YasminYoko
- マレーシア、クアラルンプールに在住。渡航して32年、ライター、リサーチ、コーディネートをはじめ翻訳通訳、日本語教師、個人輸出業を手がける。