美しいアルデンヌでDu Bocq醸造所見学

ベルギーでアルデンヌというと、ワロン地方(ベルギー南部)にあり、美しい自然の中に点在する古城が有名です。建築様式もフランダース地方の赤レンガの建物と異なり、灰色の石造りの建物が多く、羊や牛などが放牧されているのどかな田園風景が広がります。

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ブリュッセルから南東に約1時間ほど、のどかな風景を楽しみながらドライブすると、アルデンヌの田舎町Purnodeに到着し、このDu Bocq Brewery(デュ・ボック醸造所)は可愛らしい白壁の建物が目印です。

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デュ・ボック醸造所は1858年創業の家族経営の伝統ある醸造所です。元々は農業を営んでいましたが、農場の近くで水質も良く水量共が豊富な井戸が発見されてからは、冬の閑散期にビールを醸造していました。この醸造所の代表的なビールは、創業当初から造られている「ゴロワーズ(GAULOISE)」です。ゴロワーズとは、紀元前に西ヨーロッパに住んでいたガリア人(ケルト人)のことで、ベルギー人の遠い祖先にあたります。紀元前数百年頃から既にビール醸造の技術を持ち、ビールを飲んでいたそうです。現在はホワイトビールやセゾンビールなど様々なビールを醸造しています。

醸造所見学は、約40分間で個人で参加することができ、料金は6ユーロです。オランダ語、フランス語、英語で行われています。もちろん見学後は試飲サービスもあります。実はこちら一番のお楽しみですよね。冬の時期は学校が休みのカーニバル休暇期間のみ可能で、4月から11月初めまでは毎週末ガイドツアーが開催されています。夏のバカンス期間の2ヶ月間は毎日行われていて、午後2時~と午後5時~の見学ツアーがあります。チケットは午後1時半から購入できます。予約は必須ではありませんが、人数が多い場合は予約する方が良いかもしれません。醸造所のホームページで見学ツアー開催の日にちが確認できます。

醸造所見学の内容は、醸造所紹介→マッシング→発酵工程です。マッシングはマッシュタンと呼ばれる大きなやかんのような装置で、この中でモルト(大麦麦芽)とお湯を混ぜて麦汁を造ります。沸騰後にホップやスパイスなどを添加します。これがマッシュタンの内部で、掃除する時は人が中に入るそうです。

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そのあとに発酵工程で、酵母を添加して発酵が始まります。この醸造所のビールは上面発酵なので、4~5日間かけて発酵させるそうです。そのあとに瓶詰めをし、2ヶ月間ほど瓶内発酵(二次発酵)されます。かなり詳しく説明してくれるので、ベルギービールについて学ぶことができます。そのあとはお楽しみの試飲です。併設のカフェで好きな種類を1杯選べます。写真はゴロワーズで左がブロンドで右がアンバーです。

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デュ・ボック醸造所は家族経営の小さな醸造所ですが、多くのラインナップを揃えており、ビールは代表作であるゴロワーズブランドが6種類、Blonche de Namur(ホワイトビール)が2種類、Fruit Bocqというホワイトビールをベースにリンゴジュースやベリージュースを加えた軽めのビール、SAINT-BENOÎT BLONDE(アベイビール)、Saison 1858というセゾンビールを造っています。どれも有名なビールで、ベルギーではポピュラーな銘柄です。

見学ツアーは40分程度なので、ぜひアルデンヌで古城めぐりなどの観光の途中に立ち寄ってみてください。

Du Bocq:http://bocq.be/en/

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