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アイルランドで人気のラグビートーナメント「6ネーションズ」を初観戦!
アイルランドで人気の高いスポーツの一つ=ラグビー
アイルランドはスポーツが大変盛んな国です。前回このブログでご紹介したGAA(記事:アイルランド国技を学ぼう、GAA Museum)も大変盛んですし、サッカーも盛んです。しかしアイルランドのサッカーチームは残念ながらさほど強くはありません。強いといえば、ラグビー。アイルランドは2月12日現在、世界第3位です。(日本は11位)北海道ほどの大きさしかない国ですが、ラグビーは本当に強いのです。余談ですが、アイルランドでは、ラグビーが強いとサッカーが弱いと言われています。
ラグビーは昔から大変人気があります。学校の授業でラグビーの授業がある学校もたくさんあります。アイルランドでは、ラグビーはお金持ちのするスポーツだと言われています。ラグビーに力を入れている学校は、お金持ちが行く私立の学校であることが多いからです。観客もサッカーと比べると、かなり礼儀が正しいのです。ラグビーの試合を観戦中にいざこざがあったり、酔っぱらったり、暴力事件があったりということはまず聞きません。
6ネーションズ (6 NATIONS)とは?
ヨーロッパ6か国による、ラグビーのトーナメント。毎年2月に行われます。参加国はアイルランド、イギリス、ウェールズ、スコットランド、フランスそしてイタリアです。ちなみにアンダー20(U20、20歳以下の選手参加)やウーマンズの6ネーションズも同様に開かれます。
試合が開催されるスタジアムは、対戦相手、どちらかの国で行われます。今年は、イタリア戦、ウェールズ戦とスコットランド戦がアイルランドで行われます。
トーナメントではチャンピオンの他に二つ、特別な賞が与えられます。相手5か国すべてに勝つとグランドスラム(Gland Slum)が与えられます。アイルランド、イギリス、ウェールズ、スコットランドのうち、相手3か国に勝つとトリプルクラウン(Tripl Crown)が与えられます。ただ優勝するだけのトーナメントではないのです。そこにも6ネーションズの面白さがあるのです。ちなみに2017年のチャンピオンはイギリスでしたが、グランドスラムとトリプルクラウンはどの国にも与えられませんでした。
6ネーションズは、1試合あたりの観客動員数が世界で一番多いスポーツです(※)。
(※)記事公開当初、「6ネーションズは、世界で一番観客動員数が多いスポーツです。」と記載しておりましたが、正しくは「"1試合あたり"の観客動員数が世界で一番多いスポーツ」でした。お詫びして訂正いたします。誠に申し訳ありません。(2019年9月12日 たびこふれ編集部)
Like Gold Dust = 手に入りにくいチケット
英語でLike Gold DustやGold Dustという言い方があります。なかなか手に入りにくいチケットのことを指します。アイルランドでは、6ネーションズのチケットは手に入りにくい、まさにLike Gold Dustです。アイルランドや北アイルランドのラグビークラブを通して販売するので、ラグビークラブに属していないと基本購入ができないのです。
今回私がチケットを手に入れることができたのは、お友達の会社の同僚の人のおかげです。彼はやはり北アイルランドのラグビークラブに入っており、チケットを何枚か手に入れていたのですが、そのクラブがオープンバー(飲み放題)を開くため、ダブリンに行ってわざわざ試合を見たい人が減り、チケットが売れ残ったので回ってきたのです。とてもラッキーでした。
初観戦!
上のチケットにもありますように、今回観戦した試合はアイルランド対イタリア戦。試合はダブリン南にある、アイルランドでは2番目に大きいAviva Stadiumで行われました。収容人数約51,700人です。
行き方は、ダブリンのシティーセンターからDartと呼ばれる電車で行く方法(Lansdowne Road・ランズダウン・ロード下車。約20分)と、ダブリンバスで行く方法があります。(No.1,4,7,7A,18,38,38A,47のバス)しかし、バスはスタジアムの目の前には停まらないので、少し歩かないといけません 。車で行く場合は、スタジアムから離れたところに停めることになります。今回はバスで行きましたので、スタジアムまで少し歩きました。
歩いた方が、試合に行く前の人たちのポジティブ&ハッピー気分が高まっているので、雰囲気がとてもいいのでお勧めです。入口でチケットの確認(チケットによって、入口が違う)とバッグの中身の検査があります。そしてスタジアムへ向かいます!
スタジアムに到着!
チケットを入口でスキャンし、中に入ります。
すでに両国の選手が入場し、アイルランドの国歌が歌われていました。右側の緑色のユニフォームがアイルランドチームです。
国歌ですが、アイルランドがアイルランドでプレーする際、公式の国歌「兵士の歌」を歌うのですが、もう一曲非公式の国歌「Ireland's Call」を歌います。北アイルランドの選手の中には、公式国歌を歌いたくない人がいるのです。政治的なことが関わっているのです。そのため、アイルランドでは公式・非公式の国歌が2曲歌われ、海外遠征する際には非公式の国歌が歌われています。
スタジアムは満員!
試合が始まりました。C'mon Ireland! という応援の声が響き渡っていました。イタリアのサポートの人が少なかったのですが、それでも大きな声で、Italia!と叫んで応援していました。アイルランドに勝ってほしいけど、イタリアも1トライくらいは決めてほしいなと心の中で思っていました。
スクリーンも設置されており、点数や試合時間の経過も分かるようになっています。
トライが決まると、スクリーンでTry!と表示されます。
この日の試合結果は56-19でアイルランドの大勝利でした。イタリアはあまり強いチームではないので、試合前から勝つのがわかっていたためか、会場は穏やかな雰囲気でした。これがイギリスやフランス相手なら、緊張感に溢れていたのではと思います。
初のラグビー・6ネーションズの観戦。とても楽しかったです。贅沢なことを言えばイギリス戦が見たかったです。また運がよくてイギリス戦のチケットが手に入るかもしれません!皆さんの中で、運よく6ネーションズのチケットが手に入った方がいらっしゃいましたら、少々高くとも迷わず購入し、観戦しに行きましょう!
余談ですが、Aviva Stadium内でバーガーなどが買えますが、少々お値段がしますし、並ぶので、スタジアムに行く前に食事を済ませてから行くことをお勧めします。イタリア戦ならイタリア料理、フランスならフランス料理を食べてから行くなんてどうでしょうか?今回、私とお友達はイタリア料理を食べてから観戦しに行きました。
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ティファニー・カイリー
- 1999年よりダブリン在住の独身・アラフォー・会社員。