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マチュピチュ遺跡の謎に迫る!古代アンデス文明展

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記事投稿日:2018/01/30
最終更新日:2018/02/08

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誰もが一生に一度は訪れたいと願う、インカの空中都市「マチュピチュ遺跡」。2017年のワールド・トラベル・アワーズの「世界で最も魅力的な観光名所」部門で最優秀賞を受賞するなど、今もなお多くの人々を魅了しています。「天体観測所」や「聖なる儀式のための祭祀場」など、これまでさまざまな説が唱えられてきたマチュピチュ遺跡ですが、近年の調査で新たな見解が公表されました。マチュピチュ遺跡は「王のミイラにささげられた街」だというのです。

マチュピチュ遺跡を造ったインカ皇帝パチャクティ

マチュピチュ遺跡を造ったのは、インカ第9代皇帝パチャクティ・インカ・ユパンキ(パチャクテクとも呼ばれます)と言われています。彼はクスコ周辺に暮らす小さな集団に過ぎなかったインカを大帝国に押し上げた、建国の父ともいえる人物。マチュピチュ遺跡以外にも、パチャクティは数々の優れた建造物を後世に残しました。サクサイワマン遺跡やオリャンタイタンボ遺跡、タンボマチャイ遺跡など、彼の功績は枚挙にいとまがありません。

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クスコ国際空港から市内に向かう途中のロータリーに設置されたパチャクティの像。彼の銅像はクスコのアルマス広場やマチュピチュ村など各地にあり、人気のほどがうかがえます。

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クスコ市内にあるホテルのバルコニーから眺めた「クシカンチャ」。ここはパチャクティの生家だといわれています。当時の部屋の配置や広さの手がかりとなる石壁の一部分しか残っていませんが、その加工技術の高さから、ここが大王に相応しい見事な住まいであったことは容易に想像できます。

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太陽の神殿として有名な「コリカンチャ」もパチャクティの手によるもの。その堅牢な石壁は、インカ石造技術の最高峰といえるでしょう。

生前は別荘として、死後はミイラ王の領地として受け継がれたマチュピチュ

今もなお発掘調査が続くマチュピチュ遺跡。新たな発見があるたびに当時の様子が少しずつ明らかになっていきます。しかし、マチュピチュ遺跡だけを調べても、インカの全体像は見えてきません。インカ帝国が興る以前のさまざまな時代を調査研究し、それぞれの文化を総合的に解明していくことが肝心なのです。

今もクスコのあちこちに残る高度な治水や石造建築の技術。パチャクティが王になるはるか以前から、これらのノウハウはインカの人々に受け継がれていたといいます。だからこそ、彼はその指導力をもって国中に建造の命を発することができたのでしょう。では、インカのこうした巨石建造技術はどこからきたのか?パチャクティの命令をどうやって遠くの町々まで届けたのか?そもそもインカ帝国が興る前のアンデス世界とは、いったいどんなものだったのか?それを分かりやすく教えてくれるのが、現在東京上野の国立科学博物館で開催中の「古代アンデス文明展」なんです。

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古代アンデス文明展の公式ガイドブック「古代アンデス文明展を楽しもう」と、「古代アンデス文明展・図録」。古代アンデス文明5000年の歴史と、その大いなる謎が詳しく紹介されています。これらを読み進むうち、「マチュピチュはインカ皇帝パチャクティの別荘地として建造された。皇帝の死後はミイラとなったパチャクティを世話するため、その領地は王位を継承しなかった子供たちに受け継がれていった」ことが分かってきます。

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クスコ郊外の「インカリ博物館」には、壁龕(ニッチ/神殿など聖なる建物の壁に造られるくぼみ)に安置された皇帝パチャクティのミイラ(レプリカ)があります。威厳をたたえたパチャクティのミイラ。今にも何か言葉を発しそうな気がしますね。

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マチュピチュ遺跡内にある「王の別荘」と呼ばれる建物。クスコより低地にあり自然豊かなマチュピチュは、パチャクティにとってお気に入りの別荘の1つだったのかもしれません。

インカ帝国だけを見ても、これだけ不思議なことがたくさんあるアンデス文明。知れば知るほど、新しい疑問や興味が湧き上がってきます。「古代アンデス文明展」では紀元前3000年のカラル文化からチャビン、ナスカ、モチェ、ティワナク、ワリ、シカン、チムー、そしてインカ帝国までおよそ5000年に及ぶ古代アンデスの変遷を紹介。各文化の特徴と、アンデス文明全体に共通する普遍的な事象や価値観を、200点に及ぶ貴重な展示品とパネル、映像などによって分かりやすく解説しています。東京での開催は2月18日(日)まで、その後は全国を巡回。ペルー旅行を計画中の方にはもちろん、そうでない方にもオススメの「古代アンデス文明展」。魅力あふれる古代アンデス文明の世界にぜひ触れてみてください。

★古代アンデス文明展 公式サイト★

andes2017-2019.main.jp/andes_web/index.html

★古代アンデス文明展 巡回スケジュール★

上野・国立科学博物館/2017年10月21日(土)~2018年2月18日(日)
新潟県立万代島美術館/2018年3月21日(水)~5月6日(日)
山梨県立考古学博物館/2018年5月19日(土)~7月16日(月)
仙台市博物館/2018年7月27日(金)~9月24日(月)

※日程は予告なく変更される場合があります。

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この記事を書いた人
原田慶子
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最終更新日:2018/02/08

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