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アイルランドのスーパーマーケットって?-前編
私がアイルランドに来た1999年当時はスーパーマーケットの代表と言えば、イギリスの会社Tesco(テスコ)、アイルランドの会社Dunnes Stores(ダンズ・ストアーズ)、Super Quinn(スーパー・クイン。現在はSuper Value)とSuper Value(スーパー・バリュー)、イギリスの会社Marks & Spencerでした。
しかし最近では日本同様、アイルランドのスーパーマーケット業界はしのぎを削っています。
2009年、不景気に落ちいり、消費者の財布の紐が固くなったアイルランド。現在景気は上向きではありますが、物価は年々上昇し、現在でも消費者の財布の紐は固いのです。スーパーマーケットの売り上げにも響きました。そんな中、ドイツ資本の2社、Aldi(アルディ)とLidl(リドル)という、従来のスーパーマーケットよりも同じ、または似たような商品を安く提供するスーパーマーケットが参戦しました。お蔭で現在では消費者の多くがAldiやLidlに乗り移り、Tescoなど従来のスーパーのシェア-を脅かしています。つまり、アイルランドは現在スーパーマーケット激戦国となっているのです。
それでは今回はまずアイルランドとイギリスの会社のスーパーマーケットの売り場の雰囲気、見かけない商品などをご紹介しましょう。しかしその前に、全スーパーマーケットに共通する、大事なことをご紹介しないといけません。アイルランドのスーパーマーケットで買い物をしてもプラスチック製のバッグは無料でもらえません。一枚22セントかかります。サイズが大きいものになると 値段が高くなります。2002年、政府が環境保全ため導入した法律のためです。スーパーマーケットだけでなく、どのお店でも同じです。お気を付けください。
アイルランドのスーパーマーケットの雰囲気は日本とさほど変わりはありません。写真はTescoのものです。
日本では時間特売がよく行われていますが、こちらではそういったものはありません。新聞に公告チラシを入れる習慣がないため(入ることもあるが量が少なく 稀)、特売は新聞の広告欄で知るか、自宅ポストに投函されたチラシを見るか、ネットで確認するか、または直接お店に行って知ることになります。
AldiやLidl進出のお蔭か、各スーパーマーケットが独自で商品(砂糖、塩、シリアル、ビスケット、トイレットペーパーなど前面に渡り)開発し値打ちな値段で販売するようなりました。生き残りをかけた苦肉の策でしょう。消費者にとってはうれしい限りです。
日本であまり見られない商品ではないのですが、アイルランドではシリアルを朝食として食べる人が多いため、スーパーマーケットの売り場にあるシリアルの品揃えはかなり豊富です。巨大なファミリーお得用サイズも売られています。
日本と比べるとグラノーラやミューズリーも種類が豊富です。
最近アイルランドは健康志向。そのためスーパーマーケットでは健康商品専用の棚を特別に設けているところが多く見られます。グルテン・フリーの商品もたくさん売られるようになりました。
アイリッシュブレックファーストに欠かせないホワイト&ブラックプディングもたくさん売られています。
お魚をあまり好んで食べない国ですが、ここ数年お魚を食べる外国人がたくさん住むようになったためか、お魚コーナーが昔よりも充実しています。しかしお魚は現在も比較的値段が高いのが難点です。海に囲まれた国なのになぜでしょう。写真はSuper Valueのものです。
サラダバーはアイルランドでは定番です。私もランチによく頂きます。
オーブンに入れるだけのパックものもたくさん売られています。ソースで味付けがしてあるので作るのが面倒な時には大変便利です。
スープもよく食べられています。そのため種類も大変豊富です。私もランチとしてよく頂きます。
ピザも大人気です。冷凍食品物がたくさん売られていますが、スーパーマーケットが独自に作った生ピザも売られており、食欲をそそります。
野菜には生産者の顔写真が載っていることもあります。載っている商品を買いたくなるのは私だけでしょうか?
レジの使い方は日本と変わりありません。日本でも最近はセルフチェックアウトシステムが導入されていますが、こちらではかなり前から導入されております。 しかし導入されているところは比較的大きいスーパーマーケットだけです。イギリスの会社Marks & spencerには一切設置されていません。写真はTescoのものです。
スーパーマーケットへ足を運べないお年寄りや忙しい方のため、一部のスーパーマーケットではネット・オーダー・システムが導入されています。自宅からネットでオーダーし、自宅まで届けてもらうサービスです。これは大変便利です。
最後に。。。こちらはDunnes Storesのレシートの裏側です。レシートの裏に広告が載っており、駐車場や某ファーストフードの割引券が載っています。もちろん実際に使えます。 Tescoではレシートと同時に割引レシートを発行することもあり、次回の買い物時に使えます。日本同様ポイントを貯めるシステムもあり、一定の期間が来 ると割引券が郵送で送られてきます。
次回後編ではドイツの会社Lidlを覗いてみたいと思います。
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ティファニー・カイリー
- 1999年よりダブリン在住の独身・アラフォー・会社員。