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フィレンツェの5つ星ホテル「ヘルヴェティア&ブリストル」で優雅な滞在を!
しょっちゅう旅行に行くわけではない方であればなおさら、「素敵なホテルに泊まりたい!」という気持ちがあるのではないでしょうか。今回はどこへ行くにも便利な立地の、フィレンツェの5つ星ホテルに滞在してみたレポートをお届けしたいと思います。
目次
- "5つ星+L"のヘルヴェティア&ブリストル
- ヘルヴェティア&ブリストルの場所について
- ホテルの雰囲気
- いよいよヘルヴェティア&ブリストルにチェックイン!
- バスルームとアメニティ
- ホテルの良いところ、残念だったところ
- 私はホテル選びでここを見る!
"5つ星+L"のヘルヴェティア&ブリストル
そもそも、フィレンツェはイタリア観光の拠点とするのにピッタリの場所。日帰りでミラノやヴェネツィア、ローマにも行けてしまう便利な立地なので、私はよくベースとなる滞在先をフィレンツェに選びます。街歩きがしやすく、治安が比較的安定しているというのも大きな魅力のうちのひとつです。
そんなフィレンツェの「centro(チェントロ=中心部という意味)」で、そのさらに中心で佇むホテルが『ヘルヴェティア&ブリストル』。ルイ・ヴィトンやドルチェ&ガッバーナが並ぶ高級ブランドストリートに隣接しているので「ここ、通ったことがある!」という方も多いのではないでしょうか。その歴史を遡ると、19世紀半ばには既にホテルとして開業していたというのですから驚きです。
ホテルの星評価は"5つ星+L" です。+LというのはLUSSOの略で、イタリア語で「豪華・贅沢」という意味です。つまりこちらはスーパーラグジュアリーと言える評価なのですが、私はヨーロッパの星評価についてあまり信用していないところがあるので、自分の"曇りなき眼"で滞在してみようと思ったわけです。
イタリアに限らないことですが、4つ星でもスーパーラグジュアリーに相当するホテルはたくさんあります。ただし、日本の感覚で見た星評価とは、評価基準が違うことを認識しておく必要があるでしょう。実際に泊まってみた人からの口コミを参考にしたり、自分がどういう滞在をしてどういうサービスを望むのかによって滞在先を選ぶのがおすすめです。
さて、『ヘルヴェティア&ブリストル』は、5つ星+Lにしてみると値段が安いという印象です。お値段が手頃で立地もいい......となると高評価ホテルになる可能性大!?ということで、早速レポートしてみたいと思います。
ヘルヴェティア&ブリストルの場所について
ホテルの場所はストロッツィ宮の斜め前で、どこへ行くにも気軽に歩いていける距離です。フィレンツェの主要な観光スポットに行きたい方にとっては、非常に便利な場所にあります。また、ショッピングメインという方にも完璧なロケーションです。大きな買い物をしても、スタッフに「ホテルに運んでおいてほしい」と頼めばお部屋に届くというサービス(※)もあります。
ショッピング好きな方にはとても便利ですし、優雅な気持ちになれるサービスなのでぜひ利用してみてはいかがでしょうか。
※店によっては行っていない場合もあるので確認が必要です
ホテルの雰囲気
入り口は一見地味なので分かりにくいかもしれません。ロビーには17世紀の貴族の肖像画が飾られ、ゴージャスな雰囲気を演出しています。クラシックな雰囲気が好きな方にはたまらない空間なのではないでしょうか。
ヘルヴェティア&ブリストルの価格帯は意外とお手頃!?
日程によって多少変動はありますが、一泊あたり一部屋3万円前後から。そのため、二人で旅行する場合はとてもお得だと思います。立地を考えるとこの価格帯は助かりますね。ホテル検索サイトなどにも出てくるので、価格を比較してみましょう。
ちなみに、私も色々な方法でホテルを予約しますが、特にポイントを貯めているとかではない限り、ホテルの直営サイトからお得なオファーを探すのが一番良いのではないかと考えています。
いよいよヘルヴェティア&ブリストルにチェックイン!
フロントはエントランスを入って右側にあります。ウェブから予約していたので、名前を告げるとすんなりチェックインが完了しました。それでは、お部屋はどんな感じでしょうか?廊下の重厚な赤い壁と、毛足の長いカーペットに期待が高まります。
お部屋はイタリアらしいクラシカルなインテリアでした。天井が高いので閉塞感はありません。ちょっと部屋が狭いな......と思いましたが、実はリビングスペースがもう一つありました。
古い建物を改造しているホテルにありがちなことなのですが、小さい部屋をくっつけて広い平米数にしているパターンです。
今回は2日間滞在しましたが、実際にはリビングスペースを使わなかったので、部屋の広さは私にとってそれほど重要なポイントではないのかも......と思いました。
「部屋でのんびりしたい」という方は部屋の広さも考慮したいポイントですが、アクティブに動き回って部屋では寝るだけ、という方は、立地は重要ですが部屋の広さはあまり関係ないですね。
バスルームとアメニティ
大理石でできたバスルームはゴージャスですが、ちょっと古い印象です。水回りの清潔感は日本人が敏感に反応してしまうポイントですね。バスタブがあるので旅の疲れはしっかりとれそうです。水の勢いも問題なしでした。
高級ホテルのお楽しみのひとつ、アメニティはイタリアンブランドのエトロ。エトロのアメニティを採用しているホテルは多いですね。ちなみにミラノの『グランド ホテル エ デ ミラン』もエトロアメニティでした。
ホテルの良いところ、残念だったところ
まずは、ヘルヴェティア&ブリストルの良いところからご紹介しましょう。
私は時間の都合で体験できなかったのですが、クッキングクラスを実施しているそうです。ホテルにいながらにしてアクティビティを体験できるのはお手軽ですね。思い出に残るスペシャルな体験ができそうです。
それから、朝ご飯が充実しています。朝からしっかり食べて観光やショッピングに出かけることができるので、旅行者にとっては重要ですよね。
イタリアらしく、モッツァレラチーズやハムも並んでいます。野菜も充実していて朝からしっかりバランスの良い食事ができるので、早起きして朝ご飯タイムに備えましょう。
早朝のお散歩も楽しいのでおすすめですよ。
私は特に、クロワッサンにクリームが入ったパンがとても美味しくて気に入りました。飲み物はカプチーノやエスプレッソなどももちろん選べるので、自由にオーダーしましょう。
一人で滞在しているゲストも多いようで、朝食タイムには一人でのんびり食事をしている女性の姿も多く見られました。ゲストの雰囲気は快適さを左右するポイントですが、控えめで上品な方々が多い印象だったので、女性の一人旅にも安心して使えるホテルだと言えると思います。
ホテル内でナンパされたりすると怖い思いをすることになるので、そういう人が少ないということは旅行者にとって大切なポイントなんです。
ロビーでのアフタヌーンティーも素朴で気に入りました。アフタヌーンティー、と言うと英国スタイルの豪華版を想像してしまうのですが、ケーキセット的に考えておくと良いでしょう。
派手な装飾のケーキではありませんが、素材の良さを感じる美味しさです。私はお友達とチョコレートケーキとリコッタチーズケーキをそれぞれオーダー、両方を交換して食べてみましたがどちらも甲乙つけがたい良さがありました。
一方、残念だなと感じたポイントは、5つ星ホテルの割にはドアマンが常駐していないところ。大きなスーツケースを持って、フロントまで行かなければならないのはマイナスですね。自動ドアや回転ドアにもなっていないので、入り口で苦戦する方も多数いるようです。
日本のホテルや旅館に泊まり慣れている人にとっては、ホスピタリティの面で不満に感じる部分はあるかもしれませんが、これもイタリアスタイル、と思えば大して気にならないかもしれません。
私はホテル選びでここを見る!
ホテル選びは人によって色々なポイントがあると思いますが、私がもっとも気をつける点は眺望です。特に景色のいいところへ行く場合は、ランドマーク的なものが見えたりするだけで、旅行のスペシャル感が増して素晴らしい時間になります。フィレンツェだとアルノ川、ドゥオーモ、サンタマリアノヴェッラ教会などが見えると嬉しいですね。
ほとんどホテルにいないから眺望はもういいか......と思い、安い眺望のない部屋をとったこともありました。ところが、実際に行ってみると覚悟していた以上に暗くて、窓を開けても見えるものは隣の建物の壁のみ、しかも朝がきているのに天気もよく分からない......という経験をして以来、せめて何か景色が見える部屋をとるようにしています。
あとは、インテリアの趣味が自分の気分に合うかどうかもホテル選びのポイントです。たとえば、ヴェネチアに行くのにあまりにシンプルな部屋だと、もったいないような気がするのです(ヴェネツィアのインテリアと言えば、豪華絢爛なスタイルがスタンダード)。
せっかくの旅行ですから、自分が体験したいイメージに近い部屋を選んで旅情をかきたて、気分を盛り上げておきたいものですよね。皆さんも検索サイトなどでじっくりホテルを選んで、好みにあった部屋で過ごしてみてください。
(写真:yukaco)
店舗情報
- 名前:ヘルヴェティア アンド ブリストル(Helvetia & Bristol Hotel)
- 住所:Via De' Pescioni 2, 50123, Florence, Italy
- 公式サイト:Helvetia & Bristol Hotel
>>ヘルヴェティア アンド ブリストルの情報を【Hotels.com】で詳しく見てみる
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yukaco
- 17歳のときに初めてフィレンツェ、ヴェネチアへ行ってからすっかりイタリア贔屓に。定期的にイタリアへ旅行。
食、ファッション、アートが得意分野。興味があればどこへでも行くフットワークの軽さでハードスケジュールな取材も敢行。
イタリアの中で一番好きな場所はミラノ・スカラ座。好きな食べ物はラヴィオリ。