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フィレンツェ発祥の高級時計メーカー「オフィチーネパネライ」を知る

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記事投稿日:2018/04/24
最終更新日:2018/04/24

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数ある時計メーカーの中でもちょっと特殊な存在なのが「OFFICINE PANERAI-オフィチーネ パネライ-」です。

フィレンツェ初の時計学校でもあり、計測機器メーカーとしてイタリア軍を大きく助けたという歴史を持っています。最初から現在のサン・ジョヴァンニ広場に店舗がある場所にあったわけではなく、最初はアッレ・グラツィエ橋付近に位置していたそうです。

目次:クリックで各項目に移動します

オフィチーネ パネライの歴史

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まずは簡単に、「オフィチーネ パネライ」の歴史をご紹介しましょう。

イタリア軍に機器を納入してきたオフィチーネ パネライは、暗闇でも時間や計測データが分かるように文字盤を発光させるためのラジウムベースの蓄光塗料「ラジオミール」を開発します。これは1936年に、フランスで特許出願されています。

今でこそ様々なメーカーが蓄光塗料を時計に使用していますが、当時はさぞ斬新だったことでしょう。 オフィチーネパネライは時計だけでなく、機械式計算機やその他の計測機器をイタリア海軍に卸してきました。

様々な依頼を受けて、新しい製品を作り出すこともしばしば。特殊潜水部隊のための時計「ラジオミール」の試作品を1936年頃に製作して提供しました。

蓄光塗料が塗られた文字盤の数字と針、見やすい大型(47mm)のケース、潜水服の上からでも着用できる長い防水ストラップといった現在のパネライの製品にも受け継がれている特徴を盛り込んだモデルです。

第二次世界大戦の中で行われた作戦(*)では、イギリスの艦隊に大勝利を収めたイタリア海軍。腕にはオフィチーネパネライの時計と大型のコンパスが巻かれていたそうです。作戦を確実に実行するにあたって、正確性や視認性はとても重要だったことでしょう。

その試作品を皮切りに、過酷な状況下でも快適に使用できるように改良が重ねられ、名作「ラジオミール」は進化を遂げていくことになります。

*編集部註:「アレクサンドリア港攻撃」と推測されます。

パネライの人気モデル「ラジオミール」と「ルミノール」

1949年になると、ラジウムベースの塗料に代わり、新しい蛍光塗料「ルミノール」が特許出願されました。今度はトリチウムをベースとした蛍光塗料です。

パネライを選ぶときにデザインは大きく2つに分けられます。「ラジオミール」「ルミノール」この2つの蛍光塗料の名前が現在のパネライの2つの人気モデル名となっています。

スッキリしたクラシック顔の「ラジオミール」個性溢れる竜頭プロテクターがついた「ルミノール」はどちらも一目でパネライの名品だと分かるデザインです。

時計にあまり詳しくない方でもパネライの特徴はすぐに見て覚えることができると思います。竜頭(サイドについている調整ネジの部分)の横にボコっと丸いブリッジがついているのが「ルミノール」、そのブリッジがついていないものが「ラジオミール」です。

ですが、もう一つパネライの個性として数えられるのが文字盤のデザインです。全てのモデルがそうだというわけではありませんが、12、6、9(一部の復刻モデルでは3も)数字が大きく描かれており、それらはもちろん蓄光塗料が塗られています。

他の高級時計メーカーのデザインよりも"軍の要素が強く、タフなイメージがありつつもただゴツい、というワケではないイタリアらしい個性派デザイン"というところに、ファンの心はくすぐられるのかもしれません。

もちろんそのデザインだけでなく、機能性、歴史、ドラマ性にも魅力があります。

フィレンツェのパネライ本店

フィレンツェの本店は現在も多くの時計ファンが訪れ、限定モデルや本店で購入する喜びを心ゆくまで味わいます。

冒頭にも書いたように、フィレンツェの本店は現在ドゥオモの横にあるジョットの鐘楼のすぐ近くに位置します。サン・ジョヴァンニ広場に面しているというのもドラマチック。

というのも、パネライの創始者の名前は「ジョヴァンニ・パネライ」なのです。イタリア人の名前のバリエーションはそんなに多くなく、聖人の名前から取られることが多いのですが、創業者の名前と店舗が位置する広場の名前が同じだというケースはなかなか珍しいかもしれません。

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夏のある日のワンシーンを撮影しました。ショーウィンドーの前で真剣に品定めをする人が多数。フィレンツェが誇る名ブランドのうちのひとつと言って差し支えないでしょう。

日本でももちろんパネライの時計を手に入れることはできますが、本店ならではのお楽しみもあるのでご紹介したいと思います。

■パネライのフィレンツェ限定モデル

オフィチーネパネライの時計にはフィレンツェ限定モデルというのが定期的に発表されています。

限定品の特徴はモデルによって様々ですが、フィレンツェという記載がされている分かりやすいものから、裏蓋にドゥオモが刻印されていたり、一見外からは限定品だとは分からないものもあってマニア心をくすぐります。

公式サイトから限定品のラインナップを見ることができますので、「人とは違うモデルが欲しい」という方は定期的に好みのモデルが出ていないか、チェックしておくことをおすすめします。「OFFICINE PANERAI FIRENZE SAN GIOVANNI」という店舗の本店ページから見ることができます。

創業の地ならではのエレガントな内装にリニューアルされた本店。これは、スペイン人のインテリアデザイナー「パトリシア・ウルキオラ」によるものです。

285平方メートルを越える広々としたブティックは、2フロアから成る構成で2階にはスペシャルピースを展示しているコーナーもありますので、ファンならぜひ訪れたい空間です。

パトリシア・ウルキオラが、オフィチーネパネライに縁が深い船や海の世界からインスピレーションを得たという真鍮の素材が随所にアクセントとして使用されているところも印象的です。

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パネライの時計を愛する人たち

では、実際にどのような方がパネライの時計を着用されているのでしょうか。

愛用者の年齢層は幅広く、特にイタリアでは女性が大ぶりなラジオミールを着用されている様子も目につきました。

イタリア人の女性は日本人に比べて特に背が高いというわけでもないのですが、シンプルな装いに「彼の時計を借りてきました感」を漂わせる(実際に借りている人もいるらしいですが、自分専用で持っている人も多いそうです)遊び心は、ちょっと前に流行ったボーイフレンドデニムなどに通じるものがあるのかもしれません。

時計は幅によって男女どちらがしてもしっくりとくるものがあるので、実際に腕に乗せてみると男女共有できるものが見つかるかもしれません。

ベルトの長さ調整は必要なのでその場合はベルトを2本作ってもらっておくのがベスト。ベルトを交換すれば快適にパネライライフを楽しむことができます。

どれぐらいの大きさなのかピンとこない...という方はこちらの画像を参考になさってみてください。

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<こちらがシンプルなラジオミールを、男性が腕に乗せた状態です。>

文字盤が黒ということもありますが、ほどよい個性派時計という印象です。

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<こちらは女性が乗せた状態。>

少し大きめでマニッシュな雰囲気が出ますね。イタリア風にカジュアルな装いに一点プラスするのもいいですし、オフィスでのジャケットスタイルのハズし技としてもオシャレ上級者になれそうな予感がします。

■男女を問わず、装いに合わせて楽しめるプロポーションが魅力

女性がパネライの時計をつけていると、時計好きの男性からすると「ん?この人はただ者ではないな」と思われることもあるとか...。男性好みの時計や靴などをポイントで取り入れるというのは、イタリア女性のモテテクニックと言えるのかもしれません。一本の時計から始まるイタリア人との恋もあったりして...となんだかおかしな方向へ妄想してしまいます。本来軍モノと呼ばれるアイテムの数々は男性の専売特許的な部分があります。私の個人的な好みもありますが、軍が絡むデザインというのは機能美が追求されつつも心躍らされるデザインが盛り込まれています。特に女性用モデルを作っていないのですが、"パネライは男性だけのもの"と思わずに、女性にもどんどん楽しんで欲しいブランドです。

日本国内でパネライを語り合うなら

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こちらは取材にご協力いただいた神戸のカミネ時計店の栖川氏。興味深いお話をたくさん聞かせていただき、ありがとうございました。イタリアまで行く前に日本国内で超マニアックな時計談義をしたい方はぜひ彼のもとを訪れてみてくださいね。モデルの選定なども気軽に相談に乗ってくれますよ。

撮影:yukaco
取材協力:カミネ 神戸元町店(外部サイトに移動します)
オフィチーネ・パネライ公式サイト:http://www.panerai.com/ja/home.html

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