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アイルランドの夏の飲み物といえばコレ!
「アイルランドの夏の飲み物は何か」と聞かれて全く思いつかなかったため、友達や同僚のアイルランド人に聞いたところ、全員が「サイダー」を挙げました。
Bulmers(ブルマーズ)と言う名のアイリッシュ・サイダーです。こちらでサイダーというとブルマーズのことを指します。しかし、サイダーと言っても日本で言うところの炭酸飲料ではありません。アップル・テイストのお酒になります。
皆さんもご存知のギネス。もちろん夏にも飲まれますし、年中販売しておりますが、こちらではギネスといえば冬のイメージがあります。そのため、夏といえばギネスというよりサイダー(Bulmers/ブルマーズ)を飲むことが多くなります。その上、テレビなどでこの時期よく宣伝するのがサイダー。そのため「夏=サイダー」のイメージがアイルランド人に固定しているのだと言います。
BBQに欠かせないものの一つがサイダーでもあります。この時期よく売れるためか、スーパーなどでは大量に売られていますし、最近ではオリジナルテイストに加え、低カロリーのもの、ベリー・テイストやペアー(梨)・テイストも売られています。
こちらはボトルバージョンです。パブではドラフトでも飲めます。(一番上の写真はドラフト)
もしかしたらイギリスを訪れたことのある方で、イギリスでサイダーを飲んだときによく似たボトルや缶入りのサイダーを飲まれたことを覚えている方がいるかもしれません。
それもそのはずなのです。
アイルランドで売られているアイリッシュ・サイダーはBulmersという名前が付けられて売られているのですが、イギリスへ行くと名前がMagners(マグナーズ)に変わるのです。中には二つは味が微妙に違うという人もいるようですが、全く同じもので、ラベルが違うだけです。
Bulmersはイギリスの会社。昔この会社がアイルランドに進出。その後すでにサイダーを酒造していたWilliam Magners(ウィリアム・マグナーズ)氏の会社と合併。しかしその後合併を解消しました。Bulmersはイギリスの会社なため、ライセンスの問題からこのサイダーをイギリスで売る場合Bulmersの名前が使えないため、Magnersという名前を使っているのです。
そんなアイリッシュ・サイダー、Bulmers。こんな広告がダブリンは北、シティーセンタにあるアビーストリートの突き当たりに出ており、アイルランド人の笑顔を誘っています。
うたい文句であるNorth Cider(ノース・サイダー)・South Cider(サウス・サイダー)は、ダブリナーがリフィー川を挟んで北側出身の人のことをNorthsider(ノースサイダー)、 南側出身の人のことをSouthsider(サウスサイダー)と呼ぶ呼び方に引っ掛けてあるのです。この広告がすばらしいためでしょう。かなり昔からはず されることなく掲げられています。面白いですね。
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ティファニー・カイリー
- 1999年よりダブリン在住の独身・アラフォー・会社員。