スウェーデンの食卓に欠かせない硬いパン、「クネッケブレッド」とは？

スウェーデンのホテルに滞在したことがある方ならご存知かも知れませんが、クネッケブレッド(Knäckebröd)とはスウェーデンの食卓に並ぶ代表的な「硬いパン」。低カロリーで食物繊維が豊富な上、味が薄いのでキャビアやバターを塗って食べます。

どの料理にも相性が良く、お煎餅のようなパリパリな食感。スウェーデンでは一般家庭だけではなく保育園や高齢者施設などの公共施設でも提供されています。

バイキング時代から食べられていた？！栄養価抜群のクネッケブレッド

クネッケブレッドの歴史は長く、なんと約1000年前のバイキング時代から食べられていたと言われているのです。北欧独特の乾燥した気候に適したクネッケブレッドは航海時に大活躍だったのだとか。

実はクネッケブレッドにも様々な種類があります。その中で「Leksansknäckebröd」レクサンズクネッケブレッドは代表的な存在。スウェーデン全土のスーパーでよく見かけるパッケージがこちら↓

「幸せを運ぶ馬」として知られるダーラナホースが一際目立つ可愛らしいパッケージ。写真は直径約40cmほどの大きさですが、少量のカットタイプは荷物の邪魔にならない大きさなで軽いため、旅行のお土産にもピッタリです♫

レクサンドにあるクネッケブレッド工場に隣接する直営店

ダーラナ地方のレクサンド市にあるLeksansknäckebröd工場の敷地内には、知る人ぞ知るクネッケブレッドの直営店があります。直営店ならではの品揃えとリーズナブルな価格がとても魅力的で、地元の人だけではなく旅行者の姿も見かけます。

落ち着いた店内にはクネッケブレッドの貴重な資料も展示してあり、買い物ついでに歴史や製造工程について学ぶことも出来ます。レクサンドの恵まれた自然環境の中で、こだわりの原料で長年に渡って製造されていることが良く分かりました。

店の奥の倉庫には沢山のクネッケブレッドが！

落ち着いた店内の奥にある倉庫にはたくさんのクネッケブレッド！！目移りしてしまうほど豊富な品揃えです。正規品に加え更にお得なアウトレット品も多く見かけました。スーパーでは売ってないレアな商品も多数あり、クネッケブレッド好きにはたまりません。

とにかく安く大量に買える！ダーラナ地方でお土産探しに最適な場所

正規品50個入りで225Kr(約2,700円)！普通のスーパーよりもパッケージの種類が豊富な上、安く大量に買うことが出来るのが人気の理由です。もちろん1箱ではなく1個からでも購入可能。

ちなみに耐寒性の強いライ麦から作られているので保存性にも優れたクネッケブレッド。保存食としても活躍するのでまとめ買いも無駄にはなりませんよ！

クネッケブレッドだけじゃなく雑貨コーナーも充実

直営店内にはクネッケブレッドだけではなく、ダーラナ地方で作られた手作り雑貨のほかキャンドルやトムテ(サンタ)グッズなど、11月になるとクリスマス雑貨も販売され店内がより華やかな雰囲気に。

ちなみにスウェーデンのトムテは私達が慣れ親しんできたサンタクロースとは違い、質素でミステリアスな風貌。私達が慣れ親しんできたプレゼントをたくさん持っているサンタクロースとは異なります。

クリスマス時期に飲まれるホットワイン「Glögg（グレッグ）」も販売されており一足先にクリスマス気分に。スウェーデンでは11月に入ると、朝晩氷点下まで冷え込む日が多くなってきたので温かい気持ちになりました。

こちらは「クネッケピザ」。好きなトッピングを加え自宅で簡単に本格的なピザを堪能出来ます。硬いパンはちょっと苦手だけどピザなら食べてみたいという方におすすめです。

クリスマスバージョンのクネッケブレッドも可愛い

「Jul(ユール)」とはスウェーデン語で「クリスマス」の意味。リース型のパッケージはこの時期の限定商品です。そのまま開けずに部屋のインテリアとしても活躍しそう！家族や職場へのお土産に喜ばれそうです。

こちらはクリスマス限定の味。1個25Kr(約300円)で即購入してしまいました！都市部のスーパーや空港ではおそらく倍の値段がするであろう商品。ジンジャークッキーのような味でヘルシーなお菓子としても食べれます。

レクサンズクネッケブレッド直営店への行き方

ストックホルムやレクサンドから車の方が便利ですが、電車の場合はストックホルム中央駅より高速鉄道(SJ)にてレクサンド駅(Leksand Station)まで約3時間。レクサンド駅よりタクシーかバスで約20分(バスの場合はDakatrafik,277か255系統"Leksandsbröd"下車)。

ダーラナ地方へ来られた際、時間があれば是非立ち寄られてみてはいかがでしょうか。