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【ストックホルム】ムンクの作品も多数!森の中に佇む大邸宅 Thielska Galleriet

ストックホルムにはガイドブックには載っていない小さな美術館やギャラリーがいくつかあります。
私が最近訪れて気に入った場所が、Thielska Gallerietという小さなミュージアム。スウェーデンに10年以上住んでいるにも関わらず聞いたことが無かったのですが、好きな絵本作家の企画展があり今回初めて訪れました。
初めて訪れたにも関わらず前に来たことがあるような懐かしさ。企画展を見たらすぐ帰る予定でしたが、帰りのバス時間を忘れてしまうほど素敵な空間が広がっていました。
本当は秘密にしておきたい、ストックホルムの穴場ミュージアムを紹介します。
目次
- 元銀行家が妻と住んでいた大邸宅
- 開館から100年以上の老舗美術館
- 色褪せない重厚感あふれる家具
- スウェーデンを代表する絵本作家の展示
- 絶景を独り占め出来る部屋
- ムンクや国民的画家カール・ラーションの作品も多数
- 館内にはエレベーターやスロープ無し
- Thielska Gallerietへの行き方
元銀行家が妻と住んでいた大邸宅
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ストックホルムの自然豊かな観光エリア、ユールゴーデン島。67番バスに乗って揺られること約15分。
複数の野生シカがのんびり日向ぼっこをしている姿をバスの窓から見えたり、観光客で賑わう場所から数分とは思えないほど のどかな場所。
バスを降りて少し不安になったところでミュージアムの看板が見えてきました。
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同じバス停で降りた人達の後をついていくと、白い大きな建物。この日は3月の寒い日で、とにかく早く館内に入りたいという気持ちで 周囲を見渡す余裕がありませんでした。
夏になると緑の草、綺麗な花々が咲いて 歩くのが苦にならないはず。
開館から100年以上の老舗美術館
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公式サイトによると、ここは元銀行員で美術コレクターだったThiels氏と夫人がかつて住んでいた大邸宅。
2人は豊富な自然と芸術品に囲まれ優雅な暮らしをしていました。しかし幸せな生活は一生続かず、第一次大戦により多額な富を失ったThiels夫妻は邸宅での優雅な暮らしができなくなったのです。
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その後 邸宅ギャラリーは国が所有することになり、1925年に一般向けにミュージアムとして開放され 2025年に開館100周年を迎えました。
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数えきれないほどの夫妻が所有していたとされる絵画、彫刻、天井画。床から天井まで見どころ満載。
1年を通して国内外のさまざまなアーティストの作品とイベントが企画展示され、地元のアート好きの憩いの場となっているのです。
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自宅の階段とは違って広く上品な階段です。天井に大きな鳥の絵、壁にもさまざまな絵画が展示されていて、階段を上るのも時間がかかりました。
ちなみに、夏の間はカフェがオープンするのだそう。庭園の中で優雅にランチやデザートと夏は特に思い出に残る時間を過ごせそうですね。
色褪せない重厚感あふれる家具
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ミュージアムには100年前の夫妻が使用していた豪華な家具やピアノ、室内に飾られた絵画、彫刻作品が展示されています。
椅子やテーブルなどの家具も100年以上前に使われていたものなのに、大事に保存されていたからか 古さが全く感じないのが不思議です。
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時が止まったような大広間。当時の豪華な暮らしぶりが伝わってきて 王様の家を訪問しているかのような気持ちに。
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至るとことにさまざまなデザインの椅子が置かれており、夫婦2人でそんなに椅子は要らないのでは...とツッコミたくなるほど。
おそらく頻繁に大勢のゲストを招いて絵画鑑賞パーティーをしていたのでしょう。
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とても広く高級感あふれる館内はどこを撮っても絵になります。しかし、お手洗いは想像していたものより普通だったのが意外でした。
スウェーデンを代表する絵本作家の展示
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この日訪れたのは、スウェーデンを代表する絵本作家Elsa Beskow(エルサ・ベスコフ)の展示を見るため。この日は子供や若い人たちの姿は少なく、ほとんどが年配の方々だった展示会場。
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現代のようにテレビやインターネットが当たり前ではなかった昔。選択肢が少なかったからこそ、より絵本の世界に引き込まれ 物語を通して人付き合いや善悪を学んでいったのでしょうね。
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「あ、この本昔読んだわ。懐かしい」と友人と幼少時代を思い出しながらイラストを見ている女性。子供の頃に読んだ絵本や物語は人々の心にずっと残り、60代・70代になっても幼少期に読んだ絵本を覚えてるって素敵なことですよね。
忙しさに追われ、絵本を読み聞かせるよりもテレビに依存しがちな最近。子どもにもっと絵本を読み聞かせなきゃ、と少し反省した瞬間でした。
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こちらは絵本「Hatt-Stugan」に出てくる小屋を体験できる部屋。展示会場にはエルサ・ベスコフの絵本を読めるコーナーもあり、もちろん彼女のことを知らなくても楽しめる展示内容でした。
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幻想的な光を放つ古いランプと暖かみのある木造の空間。ファンタジー溢れるエルサのイラスト作品が際立つ演出で、建物全体が展示作品のようだったのが印象的です。
企画展会場ではない、大広間の一角にもエルサ・ベスコフの作品が見られる部屋があったのはサプライズでした。
絶景を独り占め出来る部屋
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階段を上っていくと、大広間を見渡せる空間が。重厚感のある家具と色褪せない絵画たちが上質空間を作り出しています。
こんな広い家に住むと落ち着かないし、掃除が大変そう...と現実的なことを考えてしまうのは私だけではないはず。
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さらに 狭い階段があることに気づきました。ワクワクしながら上がってみると...。
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小さいランプと、こじんまりとした部屋。夫妻の書斎として使われていたのでしょうか。光が差し込む窓を除くと、そこからは絶景が見えました。
残念ながらカメラがうまく作動せず、お見せできないのが残念。
窓から見える景色も絵画に見えるほど、設計にも手の込んだこだわりが。ストックホルムという都会にいながら自然と芸術をこよなく愛していたことが犇々と伝わってきました。
ムンクや国民的画家カール・ラーションの作品も多数
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夫妻と親交のあったスウェーデンの国民的画家カール・ラーション、アンデシュ・ソーン、そして世界的に有名なムンク。北欧を代表する世界的アーティストの作品を一度に見ることが出来る貴重なチャンス。
絵画だけではなく、彫刻や天井画など至る所に時空を超えた芸術作品が目を楽しませてくれます。
あまりの絵画の多さに圧倒され、ムンクやアンデシュ・ソーンの作品を見逃してしまいました。次回は是非ムンクの作品を何とか見たいと思います。
カール・ラーションの部屋
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邸宅内にある「カール・ラーションの部屋」。ここで彼の作品を見れるとは驚きです。大きく上品なシャンデリア、窓際にセンス良く飾られた植物、カール氏の優しい画風のコントラストが美しく、ダーラナ地方・ファールンにある彼のアトリエよりも豪華でした。
有名な作品から未発表の作品まで多数飾られていて、カール・ラーションとThiels夫妻が強い信頼関係だったことが伺い知れました。
美しい天井画
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個人的に、最も心に残ったのが庭園を見渡せる最上階の部屋です。人間の顔をした動物が色鮮やかな植物に囲まれていて、不思議な世界観。
ここが寝室だったのかは謎ですが、大広間の重厚感あふれる雰囲気とはガラリと変わって、大きな絵本を見ているような気持ちがリラックスする空間です。
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ちなみに部屋の窓からは、ストックホルムのテレビ塔として知られる、カクネス塔が見えました。
館内にはエレベーターやスロープなし
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この素敵なミュージアムで唯一残念だったのが、エレベーターやスロープが無いこと。ベビーカー・車椅子利用者は不便に感じるでしょう。
元々ミュージアムとして作られていないので仕方がないことですが、階段を登らないと見れない素晴らしい天井画、国民的画家・カールラーションの部屋があり少しもったいないと思いました。
今のところ大きなロッカーも無く、受付に預けて番号札を貰うシステム。荷物を軽くしての来館をおすすめします!
Thielska Gallerietへの行き方
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意外と大きなユールゴーデン島。Thielska Gallerietへは野外博物館スカンセンから歩いて行けると思ったら約1時間かかるので、バスでの移動がスムーズ。
写真の北方民族博物館(Nordiska museet)前のバス停から67番のバスで約15分「Blockhusudden」降車、徒歩約5分。67番のバスでしか行けないので要注意です。
Thielska Galleriet
- 所在地:Sjötullsbacken 8, Djurgården, 115 25 Stockholm
- 電話:46(0)8-662 58 84
- 開館時間:12:00~17:00
- 休館日:月曜
- 入館料:160kr(日本円で約2700円)
- 公式サイト:Thielska Galleriet
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KANAE.T
- 宮城県出身。2014年スウェーデン・ダーラナ地方に移住。北欧、アート、デザイン、ダーラナホース、クルビッツ(ダーラナ地方の伝統的な花柄)、動物大好き!



























