ルーマニア人にとってのオデッサ

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外国からの友人を案内してブカレストの観光名所をぶらぶら歩いていると、何時にもなく賑わっている革命広場付近。旧式の軍服を着た人たちや、時代映画から抜け出たような装束の女性たち。それもそのはず、映画のロケに出会いました。

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「こいつはドイツ兵役だよ。僕がルーマニア軍人役。」とお茶目にスナップ写真に納まってくれた俳優さんたち。(長身の方がルーマニア軍人役)「どんな映画ですか?」~「1941年のオデッサの戦いで、ルーマニア軍はソ連と勇敢に戦ったんだ。その時の映画さ。」

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オデッサ!ウクライナ南部の黒海に面した港湾都市。私はこの地を今年6月に訪ねています、マイダーリンのすすめで。ちょうど隣国のモルドヴァ共和国に用事があり、「その首都キシナウまで行くのなら、ぜひ足を延ばしてオデッサを見ておいで。」と熱烈推薦を受けたのです。オデッサ・・・映画『戦艦ポチョムキン』で有名なオデッサ階段がある~ざっと調べて、そんな知識で出向いていったところ。が、ルーマニア人にとってオデッサは、歴史上で大変な戦いがあったところなのでした。

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それは第2次世界大戦勃発まもなくのこと。旧ソ連が、ルーマニア領だったヴァサラビアと北ブコビナを割譲したことに反発し、ドイツと枢軸国を組みソ連領であったオデッサを攻撃したのです。侵攻開始は1941年8月5日、ちょうど夏の盛りのころ。

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二ヶ月余りの激戦のち、辛勝したもののルーマニア・ドイツの枢軸側の被害は兵士だけで9万人を超え、そのうちルーマニア兵は7万人以上。ドイツ軍と比較して装備が劣っており、兵器も旧式だったから。革命広場北側のアテネ音楽堂前広場には、その当時の本物の戦車が何台も。

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一緒にロケ現場を通りかかった友人は戦車に詳しく、興味深そうに写真に収めていました。

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オデッサ占領の後、壮絶なユダヤ人狩りが行われたというのが史実ですが、この映画はどんなストーリーなのか。題名を聞かなかったのが残念。

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私の見てきた現在のオデッサの様子は、次回のブログにて追って紹介します。

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マドモワゼル・ヒロコ

マラソン大会で出会ったパートナーはルーマニア人、2006年に嫁いだ先は東欧の国。ラテン民族の陽気さと大らかさにすっかり魅了され、首都ブカレストでの日々をご紹介。ヨーロッパ・マラソン遠征にも出かけます♪

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