食べてみたくなる!イタリア発のデザート(ドルチェ)春~夏向け旬の4選!

暖かくなる時期に食べたい、イタリア発「旬のドルチェ」をご紹介!

※2018年5月、タイトルを含む加筆修正をいたしました。

イタリアにはティラミスやジェラート、パンナコッタなど魅力的なドルチェがたくさん。基本的にいつでもどこでも食べられるドルチェですが、本当はドルチェにも旬があります。

この記事では、春~夏の暖かくなるこれからの時期に思わず食べてみたくなる、魅力的で旬なドルチェをご紹介します。 どれも華やかでおいしいんですよ!

※写真はイメージです。クリエイティブコモンズライセンスに基づき掲載しています。

参考:クリエイティブコモンズ公式サイト(外部サイトに遷移します)

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1. イタリアの記念日「女性の日」に欠かせない「トルタミモザ」

Photo by caffesargenti[Le nostre torte Torta mimosa](CC-BY2.0).jpg
Photo by caffesargenti[Le nostre torte Torta mimosa](CC-BY2.0)

イタリアで3月8日は「女性の日(Festa della Donna)」と言われ、すべての女性に対して感謝の気持ちを伝える日。そのシンボルとなるのが、この季節に満開を迎えるミモザの花です。街角ではミモザの花束が溢れ、男性は明るい黄色のミモザの花を買って女性にプレゼントします。

そして、この日に欠かせないドルチェがトルタミモザ(ミモザケーキ イタリア語:Torta mimosa)。クリームにふかふかのスポンジケーキ、そしてイチゴを重ね、粉砂糖を振りかけたかけたシンプルなケーキですが、スポンジの黄色がミモザの花を連想させ、見ても美しく食べても美味しい元気の出るケーキなのです。

女性の皆さん、この時期にイタリアに行くことがあるのならば、ぜひ女性の日にあやかって、トルタミモザを食べてみてはいかがでしょうか。

トルタミモザのクリームは色々

トルタミモザのレシピはさまざまなバリエーションがあり、クリームだけでもカスタード、レモン、チーズ、パイナップル風味にアレンジされています。また、土台部分も「スポンジケーキを薄くスライスして重ね、細かく切ったスポンジを一番上にまぶす」、「スポンジの中をくり抜いて中にクリームを詰め、中身のスポンジを上にまぶす」など、こちらも多様。

トルタミモザを自作されるときは、ご自身のスキルや好みに合ったレシピを探してみましょう。

2. カラフルなフルーツポンチ☆「マチェドニア」

Sweet Summer Rainbow Fruit Salad

By Pink Sherbet Photography [CC BY 2.0], via Wikimedia Commons

マチェドニア(イタリア語:Machedonia)はイタリア版フルーツポンチ。様々なフルーツが色とりどりに入った様子が、多民族国家マケドニアを連想させるということから、その名がついたと言われています。

お店で食べるのも良いですが、自分で作るのもいたって簡単。イチゴ、オレンジ、キウイやベリー類、リンゴなど、お好みのフルーツをカットして、レモン汁とたっぷりの砂糖をふりかけます。

このとき、イタリア産のさくらんぼのお酒、マラスキーノ(イタリア語:Maraschino)を加えるのが本場流。または、南イタリアでポピュラーなレモンのリキュール、レモンチェッロ(Limoncello)を加えてもOK。そうして冷蔵庫で2~3時間寝かせれば、出来上がりです。

次第に暑さも増してくる時期にいただく、ひんやり冷やしたマチェドニアは身体の熱を冷まし、ほんのり効いたリキュールが香って、食欲がない時にもピッタリです。

イタリア以外でも食べられているマチェドニア

マチェドニアはイタリア以外ではフランスやスペインでも食べられており、名前も「マセドワーヌ(フランス語では、賽の目切りの意味)」、「マセドニア(スペイン語)」とイタリア語に近しい呼ばれ方をしています。

なお、フランスやスペインではフルーツサラダではなく、じゃがいもやインゲン、ニンジンを使った食事向けのサラダとなっていることもあります。

3. ジェラートのご先祖様?「グラニータ」

イタリア-グラニータ-春夏のドルチェ.jpg
Photo by Pixabay(CC0)

日本でもフランス料理のお口直しに出てくるシャーベットを「グラニテ」と呼びますが、実はシチリア発祥のグラニータ(イタリア語:Granita)が本元。更に遡ると9~10世紀にアラブから伝わって来たものが原型だと言われています。

グラニテはかき氷やシャーベットのようだと言われていますが、本場のグラニータは一味違います。まずはその舌触り。本場シチリアのグラニータは驚くほど滑らか。ミキサーで混ぜる際に、空気が含まれるようによく混ぜることで、滑らかな仕上がりになるのだとか。

そして注目は、フレーバーの豊富さ。レモン、オレンジ、ストロベリーなど、よくあるフレーバーはもちろん、コーヒーやシチリア名産のアーモンド、スイカ、ジャスミン、チョコレートなど、本場ならではの味に出会えます。

さらに、ふわふわのブリオッシュと一緒に食べるのが、本場のグラニータの食べ方。ブリオッシュを冷たいグラニータに浸すと、フレーバーを吸収して想像以上の美味しさに。冷たさも少しマイルドになり、いくらでも食べてしまえそう!

Granita brioche

By Sebastian Fischer [GFDL or CC-BY-SA-3.0], from Wikimedia Commons

4. ひんやりとふわふわの融合♪「ブリオッシュ コン ジェラート」

Brioche filled with gelato. Need I say more???

イタリアで最もポピュラーなドルチェといえば、ジェラートではないでしょうか。もちろん、街角で売られているジェラートを調達し、夏場の観光を楽しむのは格別です。しかしながらもう一つ、ジェラートを堪能するのにピッタリな食べ方があります。

グラニータの項目でもご紹介しましたが、ジェラートもブリオッシュで挟んだ「ブリオッシュ コン ジェラート(イタリア語:Brioche Con Gelato)」として食べることにより、また一味違う魅力を楽しめます。濃厚で冷たいジェラートがふわふわのブリオッシュとあいまって、何とも言えない美味しさです。

ブリオッシュとクリームも合いますが、クリームと違いひんやりとしたジェラートが夏場のデザートにピッタリなのです。

日本でもブリオッシュ コン ジェラートが食べられる!

2015年、ブリオッシュ コン ジェラートのショップ「ブリジェラ」が日本にも初上陸しました。この機にぜひトライをしてみてはいかがでしょうか。 2018年5月時点では、東京以外でも千葉、埼玉、静岡、徳島、大阪、名古屋などに展開しています。

※参考:Brigela / ブリジェラ 公式サイト(外部サイトに遷移します)

今回ご紹介した4つに限らず、イタリアには美味しいドルチェがいっぱい! 現地のトレンドなどもチェックしながら、散策のお供にドルチェを楽しんでくださいね。

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