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ライターが食した、ミラノの魅力を味わえる厳選5店のとっておき料理
※サムネイルはイメージです。(Photo by Pixabay CC0 Public Domain)
食においてもトレンドを発信するミラノでおすすめのレストランを、実際に食したライターが厳選して解説。さらに、レストランごとのとっておき料理についてもご紹介します。
ミラノに来たら味わいたい!5つのレストランとそれぞれの絶品料理
ミラノ、そこはヨーロッパにおけるトレンド発信地。ファッションやライフスタイルだけでなく、それは食にも言えること。
ミラノの街では、北イタリアの大地から生まれる上質な牛肉やトリュフを扱った地域の伝統的なものから、イタリア各地の特徴がミックスされたもの、またはそのどれにも当てはまらない、個性的かつ前衛的な料理まで、様々な味を堪能することができます。
常に新しいテイストを生み出すミラノは、まさに食においてもトレンド発信地。今回はそんなミラノの街で、存分に舌を楽しませてくれる厳選5店のとっておき料理をご紹介しましょう。
お店ごとのインテリアにもご注目 写真:Italyii(イタリィ)編集部ライター
1:Ristrante Da Giacomo(リストランテ・ダ・ジャコモ)
1958年創業のダ・ジャコモは、ミラノ内外から政治家やアーティストなど著名人が訪れるハイレベルな名店。人気の秘密は、90歳を超えてもなお現役の名物シェフ、ジャコモ・ブレリ氏の確かな腕と素材の良さにあります。ここの売りは調理寸前まで生きている食材の鮮度。
シチリアから毎日直送されるシーフードは、色艶も良く今にもピチピチはじけだしそう。海の無いミラノでこれほど鮮度の高いシーフードをいただけるのは、ここだけかもしれません。
さまざまな食材を季節の素材と合わせた驚きの一皿を作り上げるということで、お店は連日満員御礼。どれを頼んでも外れの無いメニューが並びますが、とりわけ美味しかったのはInsalata di granchio (タラバガニのサラダ 25ユーロ)でしょうか。
前菜としては少しお値段は張りますが、タラバガニの身を贅沢に使い、まろやかな内子とジューシーな身をオリーブオイルで和えたサラダは、ダ・ジャコモのシーフードの新鮮さを余すところなく味わえる逸品。少しのレモンを絞り、塩・コショウ以外の味付けは不要です。
店舗情報
店名:Ristrante Da Giacomo(リストランテ・ダ・ジャコモ)
住所:Via Pasquale Sottocorno, 6, 20129 Milano
Tel:+39 02 7602 3313
http://www.giacomoristorante.com/
2:Al Pont de Ferr(アル・ポン・デ・フェール)
25年以上のキャリアを持つ女性ソムリエがオーナーを務めるこの店の料理は、誰もがアッと驚かずにはいられない工夫が凝らされています。前衛的な店が多いミラノの中でも、ここは群を抜いて個性的。まさに、トレンド発信地であるミラノの代名詞ともいうべき一軒でしょう。"見せ方"を考え抜かれた一皿一皿は、どれもまるで芸術作品のようです。
見た目に注力するばかり味はおざなりなのでは...?なんて心配はご無用。オーナーが世界中を飛び回って探した選りすぐりの食材を美しくも見事に生かした一皿には、ミシュランで星を獲得したリストランテのプライドが感じられます。
オーダーしてみたいのは、この店を代表する前菜、Cipolla rossa di Tropea di zucchero soffiato (赤玉ねぎの飴細工)という一品。炒めた玉ねぎが出てくるのか?と思って待っていると、想像を超えたアートが登場します。
※お料理の参考イメージはこちら(外部サイト:Flickrに遷移します)
玉ねぎをかたどった繊細な飴細工の中には、ヤギのチーズで作った濃厚かつふんわりとしたクリーム、そしてキャラメリゼした赤玉ねぎが入っています。飴細工を割って、カリカリの飴とチーズクリーム、ほんのり甘い赤玉ねぎを一度に味わうと、なんと驚きのマリアージュ!
※飴細工を割ったときの参考イメージはこちら(外部サイト:Flickrに遷移します)
その他にも、"葉巻チョコ"というデザートでは、葉巻型のチョコレートの横に実際の葉巻の煙を封じ込めた容器が添えられていて、容器を開けるとスモーキーな香りが......。ここの料理は見ても楽しく、食べても楽しい逸品ばかりなのです。
店舗情報
店名:Al Pont de Ferr(アル・ポン・デ・フェール)
住所:Ripa di Porta Ticinese, 55, 20143 Milano
Tel:+39 02 8940 6277
3:El Brellin(エル・ブレリン)
Photo by Jill Shih[Osso Buco](CC-BY-ND)※写真はイメージです。
個性的な料理も良いけれど、やっぱりその土地ならではの料理も食べたい。そんな人にはこちらがおススメ。ミラノ名物、オーソブッコ(子牛すね肉のシチュー)が食べられる老舗です。
若者に人気のナイトスポット、ナヴィリオ運河近くにあり、情緒のある昔の洗濯場跡が目印。運河を眺めながらのアペリティーボ(※)にも使えるお店です。
ここにはミラノの定番料理が揃いますが、やはりOssobuco di vitello in gremolata con risotto alla Milanese(子牛すね肉のシチュー、グレモナータ添えとミラノ風リゾット)は外せません。白ワイン、オリーブオイル、玉ねぎ、にんにく、レモンピールなどでとろけるほど濃厚に煮込んだすね肉を、サフランで色づけしたミラノ風リゾットとともに頂きます。
オーソブッコのお楽しみは、肉についた骨髄。とろっと溶け出す髄を肉につけたり、スプーンですくってパンにつけたりと、その旨みを存分にご賞味あれ。
※お料理の参考イメージはこちら(外部サイト:Flickrに遷移します)
※編集部注:アペリティーボとは、ディナータイム前に軽食や食前酒を楽しめるイタリア式ハッピーアワーのこと。
店舗情報
店名:El Brellin(エル・ブレリン)
住所:Alzaia Naviglio Grande, 14, 20144 Milano
Tel:+39 02 5810 1351
4:Pizzeria Spontini(ピッツェリア・スポンティーニ)
「ピッツァなんてもうイタリア中で食べ尽くしたわ!」という人も必見のピッツェリアがこちら。一般に、南部はもちもちの分厚い生地、北部はカリカリの薄い生地のピッツァですが、スポンティーニのピッツァはそのどちらにも当てはまらない食感。というよりも、もはやこれはピッツァではないのかもしれません。
メニューはマルゲリータただ一つ(中?5 大?5.5)。まず、1カット単位でオーダーします。生地は、ピッツァというよりも極厚切りのパン。フォークを刺してみれば、その感触はフカフカでフワフワ。ピッツァの端っこや外側は、まるで揚げたようなクリスピーさです。
そして注目すべきはその裏面。オイルが生地を焼いた香ばしい香りと、カリッとした歯ごたえが絶妙なのです。濃厚なトマトソースの上に、これでもかとたっぷりチーズがかけられ、耳の部分も見えないほど。イートインもテイクアウトも可能なスポンティーニは、連日行列ができる人気店。ビールとスポンティーニのジャンキーなピッツァ、最高の相性を実感してください。
実は東京にも進出しています。こちらは東京店のピッツァ! 写真:Italyii ライター藤井麻未
店舗情報
店名:Pizzeria Spontini ブエノスアイレス店 他
住所:Via Gaspare Spontini, 4 - 20129 Milano
Tel:+39 02 20 47 444
http://www.pizzeriaspontini.it/
関連記事:フカフカ&カリカリがたまらない!ミラノの絶品ピッツェリア「スポンティーニ」
5:Tartufi & Friends(タルトゥーフィ・アンド・フレンズ)
最後にご紹介するお店はその名の通り、トリュフ(タルトゥーフィ)を味わうための専門店。もちろん使用するトリュフは、最高級のアルバ産です。
ここでは、トリュフをシンプルなパスタに惜しみなくトッピングしたバター、そしてチーズ風味のタリオリーニはじめ、ハンバーガーに合わせたり、マグロのタルタルに合わせたりと、とにかくトリュフ尽くし。モダン×ゴージャスな店内で、心行くまで芳醇なトリュフを味わうことができます。
高級食材だけに敷居が高いのでは?と思われがちですが、そんなことありません。ランチにさっと立ち寄ったり、カウンターでワインと一品をつまんだり、という使い方もあり。
ここでは、Il Classico Tagliolino Cacio e Pepe con Tartufo Fresco (生トリュフの定番タリオリーニ、チーズ胡椒風味)をまずはオーダーしてみましょう(白トリュフ68ユーロ、黒トリュフ29ユーロ)。薫り高い最高級生トリュフの風味に、きっと誰もが驚くはず。
併設されたショップでは、トリュフバターやオイルなどのオリジナル商品も購入することができ、お土産に最適です。
参考:Tartufi & Friends ローマ店公式Facebookページより。
店舗情報
店名:Tartufi & Friends
住所:Corso Venezia, 18 20121 - Milano
Tel:+39 02 76394031
ミラノでしか楽しめない、ハイレベルな数々の料理をお楽しみに
さて、どれを食べようか迷ってきましたか?
ミラノの人気店は、一定の料理に偏らない様々なバリエーションと、ハイレベルな味が魅力です。せっかくミラノに来たのだから、この際体重には目をつぶって、思い切りグルメを楽しんでみてはいかがでしょう。
※編集部注:埋め込み写真の見直し、各種表現の修正をいたしました。
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