「クカニロコ・バース・ストーンズ」は、オアフ島の中心にある複数の石が並んだパワースポット。安産や子宝にご利益があるといわれ、カップルにも人気です。古くから神聖な場所として歴史を持つため、マナーをきちんと守って訪ねてください。

ハワイで人気のスポット「クカニロコ・バース・ストーンズ」を訪ねて

2010年頃、とある有名人同士によるパワースポットデートが報じられて以降、私はパワースポットに興味を持つようになりました。その後、あるときハワイ旅行の雑誌の片隅にあった「パワースポット」の文字に惹かれ、記事を見つけた瞬間「クカニロコ」へ行くことに決めました。

ということで、今回はHawaiiiiスタッフYが訪ねた、不思議な場所をご紹介します。

クカニロコへの行き方

クカニロコへは、レンタカーを借りてワイキキから高速に乗り、７番出口で高速を降ります。高速を降りた後の道がわかりづらいのですが、途中のガソリンスタンドで地図を片手に道を尋ねつつ、教えてもらった通り橋を渡り少し進むと交差点があります。

交差点の左側が大きな空き地のようにひらけているのですが、ここが目的地である「クカニロコ（KUKANILOKO）」です。交差点付近の一部は、草が 刈られ車が止められるようになっており、駐車スペースとなっています。

5-6台でいっぱいになるほどの狭さで、白線の整備もないため駐車の際には注意が必要です。

クカニロコの入口

駐車スペースを進んでいくとぎりぎり読めるくらいの看板があります。

写真：よく見るとKUKANILOKOと書いてあります。（所有：Hawaiiii編集部）

赤土の道をさらに奥へ進みます。

写真：看板の奥に赤土の道が続きます。（所有：Hawaiiii編集部）

途中で、大きな岩が二つ見えてきます。

写真：素朴ですが、なんだかふしぎな立ち方です。sourced by Wikimedia Commons（Public Domain）

ユーカリとヤシが一部分だけ生えていて、周りはひらけているという、不思議な光景です。

写真：ユーカリとヤシが木陰を作っています。（所有：Hawaiiii編集部）

木陰にはレイが供えられた大きな岩がたくさんあります。

写真：この周辺は静かな空気に包まれています。sourced by Wikimedia Commons（Public Domain）

写真：レイが供えられた大きな岩がたくさんあります。（所有：Hawaiiii編集部）

バースストーンの由来とは？

この岩は、かつて王族の女性が出産するために使った岩だったそうです。 だから、バースストーン(Birth Stone)と呼ばれているんですね。

この大きな岩には産みの苦しみをやわらげる不思議な霊力（マナ）が宿るといわれ、ここで生まれた子供は神に認められ霊力を授かると信じられていました。そのため、昔のハワイアンの王族女性はこの大きな岩の上で男性に抱えられ、多くの男性に見守られながら出産したそうです。

遠くから出産のために足を運ぶ王族がいる一方で、当時は庶民の立ち入りは厳しく禁止され、破ったものは処刑されることもあったそうです。それだけ深く信仰された場所なんですね。

というわけで、ここは現在でも安産や子宝にご利益があるといわれ、カップルや新婚さんに人気のパワースポットとして親しまれています。スタッフＹは旅行に行った当時、そうした背景は知らずに訪ねたのですが、なんともいえない不思議な光景に癒されて帰ってきました。

訪ねた当時を振り返りながら、次回訪れる時は大切な人と一緒に行きたいな、と思いました。

みなさんもぜひ、大切な人と一緒に訪れてみてくださいね。

編集部追記

クカニロコ・バースストーンをはじめ、ハワイの文化をより深く知りたいときは、ビショップ博物館とイオラニ宮殿を訪ねるのがおすすめです。

どちらもハワイの歴史を伝える建物で、ビショップ博物館ではハワイアンの文化や自然について、イオラニ宮殿では、ハワイ王国の王族たちが住んでいた部屋と歴史を知ることができます。

お時間のあるときは、あわせて訪ねてみてはいかがでしょうか。

■ビショップ博物館
https://www.bishopmuseum.org/

■イオラニ宮殿
http://www.iolanipalace.com/

基本情報

名前：クカニロコ・バース・ストーンズ（Kukaniloko Birthing Stones）
住所：Off Kamehameha Hwy., Wahiawa, Oahu, HI

※本記事は2015年7月に公開しましたが、2021年9月に一部修正しています。