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おふくろの味が堪能できるルーマニアの学食
ルーマニアの学校制度は、秋始まりの夏終わり。小学校~高校は9月15日が新学年の始まりで6月15日が年度末。通知簿もあります。大学が始まるのは10月で、学年末と卒業のシーズンは6月末~7月。6月いっぱいの本試験に合格できなかった学生たちは7月に追試があります。2学期制で、学期ごとの個人成績一覧表が廊下にズラリ貼り出されるのは壮絶。フルネームと共に、どの科目で何点取ったかが一目瞭然。それでも何とかみんな及第したのか、ドロップアウトしたのか、すでに大学に来る学生はほとんどいません。というわけで、併設の学食も夏休みに入りました。去年よりも1週間早い夏休み入り。
先週にも学食を訪れていて、夏休み期間告知の張り紙がなかったので、例年通りまだ1週間くらい開いているだろうと思って行ってみると、、、まさに今日から夏休みに入ったとの告知。ああ、腹ペコです。いつもおばさんたちが、広い厨房で大きな鍋にいっぱい料理を作ってくれています。一流レストランの味には及ばないけれど、いわゆる家庭の味、おふくろの味。
と言っても、手の込んだ時間のかかるサルマーレ(=ルーマニア風ロールキャベツ)や、アルデイ・ウンプルット(=ピーマンの肉詰め)などの煮込み料理はありません。でも、いつも2種類のスープ、お肉もその日によって牛・豚・チキンのグリル、そしてキフツェル(=ルーマニア風揚げ肉団子)、はみ出すほどの大きな魚がど~んと乗っているお皿もあります。付け合わせも、フライドポテトだけではなく、マッシュポテト・ピラフ・三色ミックスベジタブル・緑の豆、などなど。
シンプルな、キャベツのサラダやきゅうりのサラダは、1レイ以下のお値段。付け合わせがしっかりしているので、パンを頼むことはほとんどないけれど、大きなコッペパンを4分の一に切ったものが、0.18レイ、これってほとんど原価。ゼリーやシュークリーム・ケーキのデザートもあります。でも、食いしん坊ながら、そこまで手が回りません。お腹いっぱい食べても、いつも7レイ(=約190円)を越えません。魚を頼んだ時だけ、ちょっと贅沢、トレー全体で9レイほど。魚料理は肉料理よりも高価なのです。
寮に併設されているので、ちゃっかりした学生は、タッパー持参で部屋に帰って食べる分も詰めてもらっています。そんな学生たちもほぼみんな帰省して行って、がら~んとして寂しくなりました。活気が戻るのは3か月後です。
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マドモワゼル・ヒロコ
- マラソン大会で出会ったパートナーはルーマニア人、2006年に嫁いだ先は東欧の国。ラテン民族の陽気さと大らかさにすっかり魅了され、首都ブカレストでの日々をご紹介。ヨーロッパ・マラソン遠征にも出かけます♪