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オーストリアの冬といえばこれ!冬のドリンク①クリスマスシーズンの飲み物
ハプスブルク家の首都として、中央ヨーロッパ各国の食文化を取り入れ、独自のグルメを気づいたオーストリア。そんなオーストリア独特の、冬の美味しい飲み物をご紹介します。
今回ご紹介するのは、クリスマスシーズンに好まれる冬のドリンク。日本でもメジャーになってきたホットワインとそのバリエーションで、心も体も温まります。
●グリューワイン(ホットワイン)
オーストリアの冬の飲み物といえばこれ!
クリスマスマーケットにも欠かせないグリューワイン。温めた赤ワインにシナモンやクローブなどのハーブと、オレンジなどの柑橘類を入れたものです。マーケットの屋台の前で、友人とおしゃべりをしながら温まるのには絶対欠かせません。クリスマスマーケットでは、それぞれのマーケットの独自デザインのマグカップに入れてもらうので、見た目もかわいらしいですね。
ティーバッグ状になったホットワインミックスを買って来て、温めた赤ワインに入れると、自宅でも簡単にグリューワインが楽しめます。
マグカップに入れた赤ワインをレンジで温め、このグリューワインミックスを入れて5分待つだけで、自宅でグリューワインが楽しめます。
●プンチュ(プンシュ)
シュテファン大聖堂前のクリスマスマーケットのマグカップは、ウィーンでは珍しい長靴型。シュテファン大聖堂のイラストが素敵です。
クリスマスマーケットでグリューワインと人気を分けるのが、このプンチュです。Punsch(プンシュ)もしくはPuntsch(プンチュ)と表記します。
グリューワインのようなワインベースではなく、シュナップス(蒸留酒)とフルーツジュースを混ぜて作ります。糖分もアルコール分も多く、体が温まります。ベリー系、アップル系など様々な味が楽しめますし、果実がごろごろ入っているものは、スプーンですくって食べるように飲みます。
「オリジナルプンチュ」がウリの屋台。
カールス広場のクリスマスマーケットのプンチュ屋台。カラフルなマグカップがかわいらしいですね。リンゴとスモモ味、バニラとサクランボ味、アプリコット味、リンゴとラズベリーのノンアルコールプンチュ、森のベリー味と、味もよりどりみどり。
プンチュはグリューワインより種類が多いのが特徴で、クリスマスマーケットごとにオリジナルのプンチュや人気プンチュがあります。ウィーンでの一番人気は、市庁舎前広場のクリスマスマーケットのプンチュ屋台だそうです。
●キンダープンチュ(ノンアルコールプンチュ)
アルコールが飲めないからといって、クリスマスマーケットのドリンクが楽しめないわけではありません。どの屋台も、グリューワインやプンチュと並んで、必ずノンアルコールのキンダープンチュを売っていますので、大人でも気軽に頼めます。直訳すると「子供用プンチュ」ですが、お子様ランチと違って、大人でも注文できます。
ハプスブルク家王宮の横にあるミヒャエル広場のクリスマスマーケットのコップには、k.u.k.(ハプスブルク家御用達)と書かれています。
キンダープンチュの中身は、ベリー系やシトラス系のジュースと、シナモンやクローブなどのクリスマスハーブを混ぜて温めたもので、アルコールはもちろん入っていません。子供はもちろん、妊婦や授乳中の女性、運転する人、アルコールが苦手な人など、誰でも楽しんで飲めますし、酔っ払うこともありません。
●フォイアーツァンゲンボウレ
フォイアーツァンゲンボウレこそ、グリューワインの王様です。一言で説明すると、「燃えるラム酒漬け砂糖がしたたり落ちる、鍋入りアツアツのグリューワイン」です。この写真で、迫力が伝わりますでしょうか?
大鍋で赤ワインを3リットルほど温めて作ったホットワインの上に、ラム酒をかけた砂糖の塊を置き、火を点けると、砂糖が溶けてラム酒と共に赤ワインに落ちていきます。この「燃えた砂糖」がキャラメル化して、赤ワインに特別の風味をを加えます。
大鍋と専用の器具が必要ですので、屋台等で注文はできませんが、クリスマスシーズンには友人を招いてフォイヤーツァンゲンポウレパーティーが開かれることが多く、日本の忘年会鍋パーティーのような雰囲気になります。
今回ご紹介した四つの飲み物は、オーストリアのクリスマスシーズンに欠かせない飲み物ですが、冬を通して楽しむことができます。
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ひょろ
- オーストリア、ウィーン在住。10年以上暮らしてもまだ新しい発見の連続のウィーンの魅力を、記事執筆、現地調査、ネットショップなどを通じてお届けしています。国際機関勤務を経て、バイリンガル育児の傍ら、ミュージカル観劇が趣味。