初めての国に行く時は、その国に関するありとあらゆる疑問が頭の中をぐるぐるするものです。今回は、スペインに関するそんな疑問について主だったものを簡単にまとめてみました。

目次

• ビザなしで何か月滞在できる？
• 直行便はある？
• 治安状況は？
• 食事時間は？
• クレジットカードの普及状況は？
• チップは必要？
• タバコは吸える？
• おすすめの季節は？
• トイレ事情は？

ビザなしで何か月滞在できる？

日本のパスポートで入国した場合、ノービザで90日までの滞在が可能です。この日数内であれば、語学留学にも学生ビザはいりません。

直行便はある？

残念ながら現在日本とスペイン間に直行便はなし。1998年に成田線から撤退したスペインのフラッグキャリアであるイベリア航空が直行便を飛ばすという噂が最近流れていますが、まだ確かではありません。ヨーロッパの都市で乗り継ぐ以外に、最近では時間がかかる代わりに料金が安くサービスのいい南回りのエミレーツ航空やカタール航空も人気です。

治安状況は？

日本人観光客の被害は絶えないものの、その約8割がスリと置き引き。命に危険が及んだり、怪我を負うような事件はほとんどありません。出発前に外務省や在スペイン日本国大使館、総領事館のHPの安全情報を読むと、滞在中の安全に役立ちます。

食事時間は？

1日5回食べると言われるスペイン人。基本の3食以外に、朝食と昼食の間、そして夕方に軽食を食べる習慣があります。気をつけないといけないのは、昼食と夕食の時間が日本に比べて遅いこと。レストランの昼食は早いところで1時半、通常は2時から、夕食は早いところなら8時半、そうでなければ9時からになります。これに従い就寝時間も遅くなるので、早く眠りにつきたい時は、早い時間にバルやカフェで簡単に夕食を済ますことをオススメします。

＜遅い夕食の代わりに、バルで軽くピンチョスをつまむのも手＞

クレジットカードの普及状況は？

クレジットカードや銀行のデビットカードは生活に浸透しています。VISAカードはまずどこでも使えます。Masterもたいていの場所で使えるものの、AMEXだとちょっと限られてしまいます。日本のカード会社は使えないケースの方が多いと思ってください。また、クレジットカードを使用する際に身分証明書の提示を求められることが多々ありますが、旅行者はパスポートでOKです。

チップは必要？

どこかのチップ大国のように、10～15％のような目安がないので難しいのがスペインのチップ事情。どのくらい置くかには個人差があります。

まず、ホテルの枕銭は必要ありません。タクシーでは、渡すとしたらお釣りの端数程度。まったく渡さない人も多々います。カフェやバルでも、飲み物を飲む程度ならチップを置かなくても問題はありません。レストランできちんと食事をする際も、たとえば2人で47ユーロだったら50ユーロ置いておく、といった感じでしょうか。

もちろんこれは気持ちですので、特に感謝を表したい場合は多めに払ってあげましょう。逆に、サービスが悪かった場合は一切置かなくてもいいです。

＜庶民的なレストランでのチップはほんの気持ち程度でOK＞

タバコは吸える？

喫煙者には気になる喫煙ルール。スペインでは2011年から公共の屋内施設での喫煙が一切禁止になりました。バル、レストラン等の飲食店、クラブやディスコ、空港、会社などでは一切吸うことができません。その代わり、屋外では基本的にOK、と日本とは逆なのでご注意ください。そんなわけで、飲食店のテラス席は寒い冬でも喫煙者が利用しています。

＜タバコを吸いたい方はテラス席へどうぞ＞

おすすめの季節は？

スペインで何をしたいか、ということを考えずに答えるなら、気候のいい春と秋がおすすめです。具体的には4月から5月、そして10月頃でしょうか。スペイン＝暑い国と考える人が多いようですが、地方によっては冬の寒さはきびしく雪も降ります。

トイレ事情は？

ひと昔前に比べると、トイレもずいぶんきれいになりましたが、まだまだ日本のレベルには及びません。ホテルやレストラン、美術館等の観光スポットで用を足すのがベスト。町中でトイレに行きたくなった時は、スペインは飲み物が安いのでカフェやバルで何か1杯頼んで使わせてもらいましょう。テイクアウト用のペットボトル1本でもOKです。WCペーパーがないケースが多いので、ティッシュはお忘れなく。

＜バルセロナのサンツ駅にできた有料トイレは0.5ユーロで快適＞

以上、これまで聞かれたことのある質問から、思いつくものを挙げてみました。ご参考にどうぞ。

※この記事は2015年8月に公開したものです。現在は金額等が異なるものもありますので、訪れる際には最新情報をご確認ください。