ドバイからOne Day Trip！?シャルジャ首長国

今回はドバイから日帰りでさくっと行けるUAE第3の首長国、シャルジャ首長国をご紹介します。

シャルジャはドバイから約10km、ドバイ空港からだとあっという間に着いてしまう隣町です。近いのですが、ドバイのベッドタウンとして多くの人がシャルジャからドバイへ通勤しているため、渋滞も激しく、距離の割には時間がかかってしまうことも・・・。

＜シャルジャにも高層ビルが増加中。ドバイのベッドタウンとして発展しています。＞

自由なドバイに比べるとイスラム教の教義を忠実に守る街で、そのため飲酒は禁止です。もちろん飲食店にもアルコールはありませんし、持ち込むことも禁じられています。また、学校も男女別になっています。これは、どうやらイスラムに厳格なサウジアラビアから多くの資本がはいっている為、という話を聞いたことがあります。

でも逆にだからこそ昔ながらのゆったりとした空気感を感じることができ、ドバイとは一線を画す町づくりが進められています。石油の埋蔵量も多くないため、観光面にも力を入れていますが、派手な開発ではなく、新旧をうまく取り込み融合させる町づくりを目指していて、古き良きアラブの文化を生かしつつ、一方で新しいUAEの現代アートをコラボさせて旧市街を一新する計画がたてられています。そのためにそのエリアは建物の高さ制限をもうけ、現存するビルでもその制限を超えるものは壊されることになっているとか。徹底していますね。

＜以前訪れたとき、開発計画について現地の方が説明してくれました。＞

ヘリテージ・エリア（Heritage Area）

このエリアでは毎年現代アートを展示するイベント"Biennial"（ビエンナーレ）"が開催されていますが、まだまだ開発途上です。でも、少し荒廃したような町並みと斬新な現代アートのミスマッチさが、よりアートを引き立てているように私には思えるのです。開発計画はこのエリアをホテルや飲食店も充実する観光リゾートの拠点にすべく進んでいる一大プロジェクトのようですが、全てがピカピカに新しく作り直されてしまわない事を祈ります。

＜年々、新しいものが取り入れられオシャレに変身中＞

＜ある年のビエンナーレで出展されていたコラージュ作品＞

＜でもまだこんな場所も残っていて開発途上です。＞

このエリアには古いスーク（市場）やその昔シャルジャの首長一族の子供達が代々通っていた古い学校も残っており、シャルジャヘリテージ博物館もあります。

＜オールドスーク内＞

セントラル・マーケット（Central Market）

もうひとつ、シャルジャの有名なスークと言えばセントラルスーク。クリーク沿いに建つ駅舎のような胴長の姿はブルーのタイル装飾が青空に映えて美しい建物です。ドバイの新しくオシャレなスークもいいですが、こちらは古い故の趣が感じられます。

お土産物はドバイで買うよりもシャルジャの方がお得らしく、特にカーペットは種類も豊富で安価とあって、わざわざここまで足を運ぶ人も多いようです。2階部分にカーペット屋さんが並んでいるエリアがありますので、ご興味がある方はぜひ覗いてみてください。

＜セントラルスーク内＞

イスラム文明博物館（Sharjah Museum of Islamic Civillization）

そしてシャルジャ観光で外せないのがイスラム文明博物館。立派な館内にはイスラム文化が多方面から紹介されており、イスラム教、医学、天文学、生活用品等の様々な展示は見応えがあります。外観でひときわ存在感を示している屋根の上のドームはホンモノの金箔が貼られているそうで、強い日差しを受けて黄金色に輝いています。