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落ちそうなのになぜ落ちない?!仏教徒が信じるミャンマーのゴールデンロックが転がり落ちない理由とは?
今にも転がり落ちそう!でも落ちない不思議な岩。皆さんはミャンマーのゴールデンロックをご存知でしょうか。標高1000mほどのチャイティーヨー山の頂上に煌びやかに輝くゴールデンロックは、高さ8m、胴回りは24m、重さは約560トンにも及ぶ巨大な黄金の岩です。表面には巡礼者の寄付によって金箔が貼り付けられ、希望があれば男性のみ売店で購入して直接貼ることも可能です。また岩の上には高さ7.3mの黄金の仏塔が乗っており、ミャンマーでは3番目に重要な巡礼地として親しまれています。
さてこのゴールデンロック、なぜ転がり落ちたりしないのでしょうか。もしかして意外としっかり地面に乗っかっているのでは?そんな風にも疑ってしまいますが、実際に地面と岩との接触部分を見ても隙間が見られますよね。少し押したらやっぱり落ちてしまいそうな不安定さが感じられます。一説には岩の上の仏塔で絶妙なバランスを取っているとも言われていますが、巡礼に訪れる仏教徒はそのようには考えていないようです。
仏教徒はこの現象を、かつて仏陀の遺髪の上に乗せられた岩なので重力に逆らって落ちないのだと考え、近くにある壁画には完全に宙に浮いているゴールデンロックの絵が描かれています。岩が仏陀の不思議な力によって浮かび上がっていると信じ、ここに仏陀の存在を感じているのかもしれません。
夜のライトアップしたゴールデンロックはますます輝きを増し、神秘的なオーラを放ちます。その迫力にはとにかく圧倒!訪れた誰もが、なにか偉大な力を感じてしまうのです。皆さんも落ちそうで落ちない神秘の光景をぜひ自分の目で確かめて、仏陀の不思議な力を感じてみてくださいね。
文:南まい
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