

山から山へ旅するライター、もりのりこです。
今回紹介する九鬼山(くきやま)へは、富士急行線の禾生(かせい)駅よりアプローチします。駅から駅へ歩けるのが、このコースの魅力。
新宿から中央線に乗り、高尾を過ぎると、車両のドアはボタンで開閉するスタイルに変わります。次第に濃くなる車窓の緑に、遠くへ来たことを実感できるでしょう。
大月で富士急行線に乗り換え、河口湖方面へ。観光客も多く利用するローカル線に揺られ、無人駅の禾生で下車します。
九鬼山は、電車旅とハイキングを楽しめる山。今回は、歩く距離に合わせて選べる2つのコースを紹介します。
目次
最高にうまい!元お米屋さんのおむすび
禾生駅を背に国道139号線方面へ向かうと、右手に「おむすびのおおみや」があります。
具を選ぶと、その場で握ってくれるスタイルのおむすび屋さん。
早朝から行列ができることも珍しくありません。ここでおむすびを仕入れて、1日をスタートしましょう。
おむすびのおおみや禾生店
- 所在地:山梨県都留市古川渡554-3
- 営業時間:6:00~14:00
- 定休日:月・木曜
近代から現代へ 時代を感じる隠れた名所
国道139号線を大月方面へ歩くと、落合橋に出会います。橋を渡ってすぐ右へ曲がると、明治40年に竣工した「落合水路橋」が見えてきます。
<登山口へは橋の下をくぐる>
歴史と風格を感じさせるレンガ造りの橋をくぐり、民家の間を抜け、登山口となる愛宕神社を目指します。
こうした街歩きができるのも、駅から歩くハイキングならではの楽しみです。
落合水路橋
富士山を見るハイキング2コース
愛宕神社からは、富士山を望めるポイントがいくつかあります。
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<山梨百名山、秀麗富嶽十二景(十番山頂)に数えられる九鬼山>
登山口から約1時間で池ノ山展望台付近に到着。さらに登ると、木々の間から富士山が見えてきます。天狗岩へは少し寄り道になりますが、河口湖方面を見渡せる展望スポットなので、天気のよい日は立ち寄りたい場所です。
登山道に戻って先へ進むと富士見平に到着。九鬼山山頂までは約5分です。
【定番コース】九鬼山から田野倉駅へ
- 行程:禾生駅→愛宕神社→九鬼山→紺屋の休場→リニアビュースポット→田野倉駅
- 時間:約4時間10分
- 距離:7.3km
- UP:605m
- Down:635m
<クマ避けに鍋を叩こう>
九鬼山山頂から田野倉駅へ下るコースは、山頂直下が急な下りですが、所々にロープが整備されています。「紺屋の休場」と呼ばれる場所は景色がよく、休憩にちょうどいい場所です。田野倉駅へ下り、時間に余裕があれば、大月駅で名物のほうとうを味わい、旅を締めくくるのもおすすめです。
【もう少し歩くなら】猿橋駅へ縦走
- 行程:禾生駅→愛宕神社→九鬼山→紺屋の休場→馬立山→御前山→猿橋駅
- 時間:約6時間
- 距離:9.1km
- UP:919m
- Down:1,016m
「紺屋の休場」から、もう少し歩けるなら、いくつかのピークを越えて猿橋駅まで縦走することもできます。アップダウンが多く歩きごたえのあるコースですが、稜線からは富士山が見えます。
御前山周辺では、山火事の跡が残る場所もあり、火災によって山の姿が大きく変わってしまった様子に驚くかもしれません。
九鬼山登山口(愛宕神社)
九鬼山を歩くときの注意事項
【急斜面】
九鬼山へ至る道は斜度がきつく、登りも下りも手強く感じるかもしれません。滑りやすいところも多いので、下りは慎重に。
【道迷い】
九鬼山から札金峠の間では、道が大きく曲がるところなどで道迷いに注意を。地図を確認し、様子がおかしいと思ったら、来た道を戻るのが基本。
【トラバース】
九鬼山から札金峠の間には、細くて滑りやすいトラバース路がいくつかあります。登山者が増える時期は、すれ違いなどに注意してください。
まとめ
食欲と運動の秋にぴったりの九鬼山ハイキング。新宿から電車で約2時間とアクセスしやすく、日帰りで楽しめます。一方で、急な登り下りもあり、歩きごたえは十分。混雑を避けて静かな山歩きを楽しみたい人におすすめの、渋好みのコースです。
駅前でおむすびを買い、富士山を眺めながら歩く。次の休みは、そんな秋のハイキングに出かけてみてはいかがでしょう。
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もりのりこ
- 東京・渋谷出身。東京と長野を拠点にあちこち巡るヒト。
伝統の中にある新しさ、ここにしかない風景、人との出会いを求め、旅しています。ほんとうに伝えたいことだけをていねいに記事にします。信州登山案内人、全米ヨガアライアンス
































