ブータン旅行で行って良かった場所5選!寺院やゾン、絶景などをご紹介!

2026年4月に旅したブータン。前回はブータンの地理と旅行のモデルコースについてご紹介しました。今回はその続きとして、私たちが訪れて良かった場所をご紹介します。

目次

ブータン旅行11日間で訪れた観光スポットは35カ所以上

ブータン旅行で行って良かったスポット上位5選

  1. ゾン(プナカ、トンサ)
  2. キチュ・ラカン:ブータン最古の寺院のひとつ
  3. タクツァン僧院
  4. ワンデュチョリン御殿の博物館
  5. ポブジカ谷

ブータン旅行でもう一度見たい風景・情景

  1. 棚田
  2. アーチェリーに興じる人々
  3. 農家の食事
  4. 石楠花(シャクナゲ)に赤く染まる山々
  5. 機上から見た8,000m級の山々

ブータン旅行を検討している方へ

ネットでは手に入らない情報ばかり

行きたい場所、したいことは旅の前に吟味!

ブータン旅行11日間で訪れた観光スポットは35カ所以上

国際空港のあるパロの町©Kanmuri Yuki
<国際空港のあるパロの町©Kanmuri Yuki>

私たちが訪れた町は大きく分けて5つです。西から順に、パロ、首都ティンプー、プナカ、ポブジカ、ブムタンです。滞在中に訪れた観光スポットは、35カ所以上。中でも、僧院、尼僧院、寺院、仏塔などの仏教関連の施設が14カ所と最も多く、続いて多かったのが、ひとつの県にひとつあるゾンと呼ばれる城塞で6カ所、博物館は4カ所でした。そのほかブータン仏教の聖地や、植物園、美術学校、製紙工場などを訪れ、軽いハイキングも数回行いました。

限られた見聞の中で、特に個人的に気に入ったスポットを無理やり5つだけ選ぶとすれば、下の通りです。

ブータン旅行で行って良かったスポット上位5選

1. ゾン(プナカ、トンサ)

ゾンというのは、ブータンの各県にある城塞建築です。ブータンならではの特徴は、県庁のような行政機能をもつだけでなく、僧院などの仏教拠点も併設されている点です。ブータンの伝統建築法による建物も美しく、全国どこへ行っても必ず見ておきたいスポットです。

威風堂々たるプナカ・ゾン©Kanmuri Yuki
<威風堂々たるプナカ・ゾン©Kanmuri Yuki>

その中でもとりわけ規模が大きく、歴史的・宗教的にも重要なゾンは、プナカのプナカ・ゾンです。短い滞在でひとつしかゾンを見学できないのであれば、迷わずプナカ・ゾンを見学してください。

トンサ・ゾン遠望©Kanmuri Yuki
<トンサ・ゾン遠望©Kanmuri Yuki>

トンサ・ゾン中庭©Kanmuri Yuki
<トンサ・ゾン中庭©Kanmuri Yuki>

また、プナカより東にあるトンサのトンサ・ゾンも、歴史的に重要なゾンです。まるで渓谷に沿って横たわるようなさまは、遠目にも美しく人目を惹きます。

プナカ・ゾン

トンサ・ゾン

2. キチュ・ラカン:ブータン最古の寺院のひとつ

チベット仏教を国教とするブータンには、寺院や仏塔、僧院などが数多く建っています。観光客が訪れる観光スポットも、おそらく半分近くが仏教に関連する場所でしょう。寺院も僧院もそれぞれに特徴があり、安易に甲乙をつけられるものではありませんし、訪問時の天気や季節によっても印象は変わるものです。

花盛りだったキチュ・ラカン©Kanmuri Yuki
<花盛りだったキチュ・ラカン©Kanmuri Yuki>

それでも、どこかひとつだけ寺院を選ぶとすれば、私はパロのキチュ・ラカンを紹介したいと思います。キチュ・ラカンは、ブムタンのジャンパ・ラカンと並ぶ、ブータン最古の寺院のひとつです。ちょうど春だったからでしょうが、他の寺院と比べても特に花が多く、手入れされた庭園が美しい寺院でした。

3. タクツァン僧院

標高3,100メートル断崖のタクツァン僧院©J.-B. ETIENNE
<標高3,100メートル断崖のタクツァン僧院©J.-B. ETIENNE>

タクツァン僧院は、ブータン旅行の目玉ともいえるスポットで、パロ北部の断崖絶壁に張り付くように建っています。標高2,400メートルに位置する出発点から、僧院のある標高3,100メートル地点までは、基本的に徒歩で2~3時間かけて登ることになります。

残念ながら私は標高2,900mで軽い高山病を起こしたのでタクツァン僧院訪問はあきらめましたが、訪問した家人によれば、達成感も見晴らしも素晴らしいものだったそうです。

4. ワンデュチョリン御殿の博物館

ブータンには、博物館と呼ばれる施設はそれほど多くありません。限られた見聞の範囲では、博物館には、大抵、彫刻や曼陀羅図などの仏教美術品や、伝統工芸品、それに国王一家にまつわる品々などが展示されている印象でした。

今は博物館として用いられているワンデュチョリン御殿©Kanmuri Yuki
<今は博物館として用いられているワンデュチョリン御殿©Kanmuri Yuki>

その中で、ワンデュチョリン御殿は、初代国王の父が19世紀半ばにブムタンに建てた邸宅を使っていて、建築物自体にも見ごたえがあります。ブータンの成り立ちから歴代国王についての説明が詳しいのも特徴的です。

ワンデュチョリン御殿中庭©Kanmuri Yuki
<ワンデュチョリン御殿中庭©Kanmuri Yuki>

5. ポブジカ谷

ポブジカは谷とはいえ、その谷底でさえも標高約2,900mと高地にあります。実は私はここで軽い高山病にかかり、頭痛や関節痛に悩まされました。

けれども、そんなマイナス面を補って余りある魅力があったようで、不思議なことに、帰宅してから最もよく思い返すのは、ポブジカの風景です。

ポブジカ谷©Kanmuri Yuki
<ポブジカ谷©Kanmuri Yuki>

冬になると鶴(オグロヅル)が飛来するポブジカには、電柱がほとんど立っていません。渡り鳥の妨げとならぬよう地下ケーブルを張り巡らせているからです。舗装されていない道も多く、柵もほとんどないので、高台から見ると、ポブジカ谷全体が広大な草原のようです。ここで1日中つながれることもなく、牛、馬、ヤクが自由に草を食んでいる様子は、何時間でも見ていられるほどでした。

ブータン旅行でもう一度見たい風景・情景

特に決まったスポットはないけれど、もう一度見てみたい情景も多々あります。そのうち5つを挙げるとすれば、以下の通りです。

1. 棚田

ブータンの山間部には、棚状の田畑が多く見られます。のんびり牛を曳きながら一家で農作をする様子など、なんとも言えない情趣があります。

ブータンで見た忘れられない棚田©Kanmuri Yuki
<ブータンで見た忘れられない棚田©Kanmuri Yuki>

2. アーチェリーに興じる人々

ブータンの国技アーチェリーは、広く愛好されているスポーツです。ガイドのハクパさんの出身地でも盛んで、冬の祭りにはみなで競うのが恒例だと聞いていました。的までの距離はなんと145m。オリンピック競技(70m)の倍の距離です。

アーチェリーに興じる人々©Kanmuri Yuki
<アーチェリーに興じる人々©Kanmuri Yuki>

見えないほど遠い的©Kanmuri Yuki
<見えないほど遠い的©Kanmuri Yuki>

たまたま訪れた町で、アーチェリーに興じる様子を2回ほど目にする機会がありましたが、私の視力では到底捉えられない矢を、皆さんにはちゃんと見えている様子にはびっくりしました。試合の区切りには、民族衣装を着たチームのメンバーが伝統の歌を歌い、踊るのも面白いものです。ブータンで見かける機会があれば、ぜひ足を止めてみてください。

3. 農家の食事

外国人観光客を受け入れ始めてからホテルやレストランが少しずつ増え、今では主な観光地近くには、外国人用のレストランが大抵一軒はあります。けれどもそこで出される食事はブータンの人々が普段食べているものと同じとは限らないようです。

農家の食事©Kanmuri Yuki
<農家の食事©Kanmuri Yuki>

ブータン料理を試してみたければ、ガイドさんに頼んで農家の食事をアレンジしてもらうのが一番です。私たちは二度ほど農家で食事をいただきましたが、とても楽しく、おいしい体験でした。

4. 石楠花(シャクナゲ)に赤く染まる山々

4月に訪れた時、ラワラ峠の南側は、見渡す限りの山々が石楠花(シャクナゲ)の赤色に染まっていました。季節による景色ですが、あの様子は、機会があればぜひもう一度見てみたいものの1つです。

石楠花色に染まる山©Kanmuri Yuki
<石楠花色に染まる山©Kanmuri Yuki>

5. 機上から見た8,000m級の山々

機窓間近に見える8,000メートル級の山々©Kanmuri Yuki
<機窓間近に見える8,000m級の山々©Kanmuri Yuki>

最後は番外編。機上からの景色です。数えきれないほど飛行機に乗っている私ですが、パロ~カトマンズ(ネパール)間ほどの絶景を見たのは初めてでした。気象条件が整っていたおかげでもありますが、エベレストはもとより、カンチェンジュンガ、マカルー、ローツェなど8,000m級の山々がそびえ立つ景色を目にし、その神々しさに感動しました。

ブータン旅行を検討している方へ

最後に、ブータン旅行を検討している方へひとこと。

ブータンは、1970年代に外国人観光客の受け入れを始めた国です。少しずつ入国の壁は低くなってきていますが、いまでも旅行会社を通してビザを取得し、あらかじめ旅程を組んでおくのが一般的ですし、私見ですが、今のところこれが最も効率の良い旅の仕方だと思います。

ネットでは手に入らない情報ばかり

実際、他の国と比べ、ブータンの情報はまだまだネットでは手に入りにくいものばかりです。天気予報ひとつをとっても、iPhoneの天気アプリで確認したパロやプナカの気温は、実際の気温と10度近く異なり、まったくあてになりません。

牛を曳いて畑仕事をする人々©Kanmuri Yuki
<牛を曳いて畑仕事をする人々©Kanmuri Yuki>

また、上に挙げたブータンの「観光スポット」にも、公式サイトはありません。開館時間や入場料金などにも変動が多いようで、ガイドさんも毎日他のガイド仲間と連絡し合って確認していました。国家資格を持つガイドの案内なしでは入場できない場所も少なくありません。

行きたい場所、したいことは旅の前に吟味!

ブータンへ行くなら、旅行会社を通して、ガイドと移動の足(運転手付きの車)を確保しておくのが一番効率的なのは、そういう理由があるからです。その場合、宿泊費用・移動費用・同行ガイド費用・見学施設の入場料、食費、観光税なども入国前にすべて先払いすることになります。その分入国もスムーズです。

至る所にあるマニ車、回すことでお経を唱えるのと同じ功徳を積める©Kanmuri Yuki
<至る所にあるマニ車、回すことでお経を唱えるのと同じ功徳を積める©Kanmuri Yuki>

だからこそ、旅の計画の段階で、旅行会社に行きたい場所をしっかり伝えておく必要があるのです。なにも分刻みのスケジュールを決める必要はありませんが、訪れたい場所、したいこと、もしくは逆にしたくないことの希望があれば、あらかじめ旅行会社に伝えるようにしましょう。そうすれば、ガイドさんがその日の体調や天候、道路事情などを考慮した上で、うまく采配してくれます。上述の農家の食事なども、一度経験したいと伝えておけば手配してもらえます。

旅の間中行動を共にするガイドさんは、観光の手配や案内はもちろん、土足禁止・撮影禁止の場所、服装の注意など、ブータンの事情や常識を外国人の私たちに教えてくれる人でもあります。頼りになるガイドさん、運転手さんと良い関係を築けば、さらに楽しく充実した旅になるはずです。気ままな自由旅行とはいきませんが、ブータンでしかできない旅をぜひみなさんにも楽しんでもらえたらと思います。

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冠ゆき

山田流箏曲名取。1994年より海外在住。多様な文化に囲まれることで培った視点を生かして、フランスと世界のあれこれを日本に紹介中。

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