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憧れの旅先・ブータンへ行った話 〜地理・文化・モデルコースを紹介〜

以前から漠然と訪れてみたいと思っていたヒマラヤ山脈の小国ブータン。
嬉しいことに今年の4月初めの渡航が叶いました。今回はその話をしたいと思います。
目次
日本で認知度が高いブータン
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<ブータンで一番古い寺のひとつキチュ・ラカンは花盛りでした ©Kanmuri Yuki>
実は私の住むフランスでのブータンの認知度は今ひとつ。
ブータンと聞いてもほとんどの人が、えっと~?アフリカ?いや中南米だっけ?と首をひねります。
それと比べると、日本ではブータンの認知度は意外に高いように感じます。
これはおそらく現国王夫妻が2011年に日本を訪れたことと無関係ではないでしょう。
もう15年も前とはいえ、2008年に即位したばかりだった若き国王夫妻の訪日はメディアでも大きく扱われ、親ブータン熱を高めたように思います。
ブータンの地理と驚異的な生物多様性
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<のどかな田園風景 ©Kanmuri Yuki>
まずブータンの地理について簡単に説明すると、場所はヒマラヤ山脈の東部。面積は、日本の九州より大きく、欧州のスイスより小さい国です。北は中国のチベット自治区、南はインドに接しています。ヒマラヤの国だけあって、平均標高は世界的にもずば抜けて高いですが、北部と南部とでは大きく異なります。
北には7,000m級の山が連なりますが、インドと国境を接する南部はぐんと低く、大雑把に言えば北から南にかけて斜面のような国土なのです。例えば、南のインド国境近くのゲレフなどは、標高が220m程度しかありません。ちなみに、このゲレフに、2029年にブータン第2の国際空港がオープンする予定です。
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<ブータンに生息する動植物を描くWWFのポスター>
北と南の標高差は大きな気候の差につながり、この小さな国土に驚くほどの生物多様性を生み出しています。
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<標高2,900mのポプジカ谷 ©Kanmuri Yuki>
北の山岳地帯にはユキヒョウやチベットオオカミ、ヤクなどが生息し、南部にはアジア象、ベンガル虎、水牛などが生息しています。
現地での移動手段は車が基本
旅行中に気づいた「ブータンにないもの」のうち、交通に関するものは3つあります。ひとつは鉄道、続いて信号、3つ目はトンネル道路です。
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<標高3,150mのドチュラ峠は霧でした ©J.-B. ETIENNE>
観光で訪れた場合、ブータン国内での移動は基本的に車となります。現在唯一の国際空港は西部のパロにあり、西から東へ抜ける道は1本のみ。ほとんどの観光客はこの道を東へ向かい、どこかで折り返してパロ空港へ戻るルートを通ります。
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< ©Kanmuri Yuki>
「ハイウェイ」と呼ばれるこの道は、日本の高速道路とは異なり、標高2,000〜3,500mの山岳地帯をくねくねと進む道です。
西から東へ、時を遡るような旅路
ブータンは西部の方が開発が進んでいて、東へ行くほど昔ながらの生活が残ります。観光客は西から東へ旅をするため、まるで時間をさかのぼるようだとガイドさんが教えてくれました。
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<風の多い場所に立てられるダルシン ©Kanmuri Yuki>
パロから東端のタシガンまでは約550km。山道続きのため、平地なら同じ距離でも、移動時間は倍以上かかります。
ブータン旅行の基本モデルコース
多くの観光客は1週間未満の滞在で、西のパロ・ティンプー・プナカを巡るルートが一般的です。
プナカ・ゾン
- 所在地:HVR7+G62, Punakha, ブータン
東のブムタン
私たちはさらに東のブムタンまで足を延ばしました。観光客は少なく、施設も減りますが、野生動物や伝統文化との出会いが多い地域です。
自然や文化の濃度がぐっと高まるのが東部の魅力です。
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<工事中の道路のすぐ脇にはヤクたちが ©Kanmuri Yuki>
次はさらに東へ旅してみたいと思っています。
パロ観光を旅の最後におすすめする理由
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<右側の山の上の方に白く見えるのがタクツァン僧院 ©Kanmuri Yuki>
パロ観光を最後にする理由は、標高3,100mに位置する名刹タクツァン僧院の存在です。標高差700mを一気に登るため、体への負担が大きく、旅の終盤に組むのが一般的です。
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<間近からみたタクツァン僧院 ©J.-B. ETIENNE>
高地順応のためにも、パロ滞在は旅の最後がおすすめです。
そして、タクツァン僧院について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。登り方や登るときの注意点も書いてあります。
>>登り切った人だけが知っている、ブータンで一番有名なお寺 "タクツァン僧院"
今回はブータンの地理とモデルコースを紹介しました。次回はブータンで立ち寄ったおすすめの場所についてお話ししたいと思います。
(冠ゆき)
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冠ゆき
- 山田流箏曲名取。1994年より海外在住。多様な文化に囲まれることで培った視点を生かして、フランスと世界のあれこれを日本に紹介中。



























