トロントから約3時間!アルゴンキン州立公園で気軽に楽しむ夏のカヌーと大自然

「カナダの夏」と聞いて思い浮かぶのは、ナイアガラの滝やロッキー山脈でしょうか。
どちらも素敵ですが、オンタリオに住む私が「夏こそ!」とおすすめしたいのは、アルゴンキン州立公園(Algonquin Provincial Park)です。

トロントから車で北へ約3時間。湖と森だけが静かに広がる、カナダらしい自然の宝庫です。
実は私自身、以前カヌーを漕いで公園の奥まで行き、キャンプをするツアーに参加した経験もあります。しかし、今回お伝えしたいのは、そんな本格的な旅の話ではありません。

「本格的なキャンプはしたくない」「でもカナダの自然は味わいたい」
そんな方に向けて、夏に気軽に楽しめるアルゴンキン州立公園の魅力をご紹介します。

目次

アルゴンキン州立公園とは?カナダの大自然が広がる自然公園

トロントからのアクセス

気軽な楽しみ方1. 数時間で楽しめる日帰りカヌー

気軽な楽しみ方2. テント以外にも豊富な宿泊方法

アルゴンキン州立公園の夏の見どころ

アルゴンキン州立公園の夏のベストシーズンと注意点

アルゴンキン州立公園は紅葉の名所としても人気

まとめ

アルゴンキン州立公園とは?カナダの大自然が広がる自然公園

アルゴンキン州立公園は、トロントの北に広がるオンタリオ屈指の広大な自然公園です。

敷地内の大部分には手つかずの大自然が広がり、大小合わせて2,400以上の湖と森に囲まれています。
また、1,200km以上の川もゆるやかに流れていて、カヌーやカヤックなどのアウトドア体験を楽しむために、世界中から多くの人が訪れます。

アルゴンキン州立公園のメインゲートや多くのキャンプサイトは、公園を東西に横切るハイウェイ60号線沿いにあるので、アクセスしやすいのも魅力です。
「広すぎてどうしよう」と構えなくても、この道沿いのスポットを押さえれば、初めてでも迷わず楽しめます。

トロントからのアクセス

森の景色を見ながらのドライブ(Photo by: Imágenes de unaihuizi via Canva)
<森の景色を見ながらのドライブ(Photo by: Imágenes de unaihuizi via Canva)>

車の場合、トロント市内からハイウェイ400号線を北上し、ハンツビル(Huntsville)方面を経由して、ハイウェイ60号線の西ゲートへ向かいます。所要時間は約3時間です。
「カナダでの運転はちょっと不安......」という方には、パークバス(Parkbus)という季節運行のバスがおすすめです。
パークバスは、トロント中心部からアルゴンキン州立公園(ハイウェイ60号線沿いのOxtongue Lakeなど)まで直行しています。

朝にトロントを出発すれば昼前には到着し、日帰りプランなら夜にはトロントへ戻ることができます。
金曜日に行って日曜日に帰る週末プランや宿泊とセットになったプランもあり、運転免許がなくてもカナダ・アルゴンキンの自然を気軽に味わえます。

Parkbus

  • 料金:大人片道85カナダドル前後~
  • 公式サイト:Parkbus

※料金・運行日は公式サイトにあるアルゴンキンページで確認してください

気軽な楽しみ方1. 数時間で楽しめる日帰りカヌー

カヌーツアーの出発待機中(著者撮影)
<カヌーツアーの出発待機中(著者撮影)>

「カヌーなんて持っていないし、宿泊するのは不安」という方にいちばんおすすめなのが、日帰りのカヌー体験です。
ハイウェイ60号線沿いには、カヌーを貸してくれるアウトフィッター(用具レンタル業者)がいくつかあります。
カヌーだけでなく、カヤックやSUP、ライフジャケットなどの備品レンタルもできるので、日本から荷物を持っていかなくても十分楽しめます。
レンタル料金は、カヌーのサイズによって異なるので、各店舗の公式サイトで確認してくださいね。

代表的なお店を紹介しておきます。
アルゴンキン州立公園の主要スポットまでデリバリーしてくれるサービスもあるので要チェックです。

トロント発で送迎してくれる日帰りカヌーツアーもあります。
こちらは日本語に対応しています。

数時間だけでも穏やかな湖にそっと漕ぎ出してみてください。
水面に空が映る静けさは格別な体験です。

気軽な楽しみ方2. テント以外にも豊富な宿泊方法

カナダの自然公園キャンプ場にあるユルト(Yurt)(Photo by: Fungus Guy CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons)
<カナダの自然公園キャンプ場にあるユルト(Yurt)(Photo by: Fungus Guy CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons)>

もう少しゆっくり滞在したい方へ。
アルゴンキン州立公園には「テントを張らなくても泊まれる」選択肢があります。
オンタリオ・パークス(Ontario Parks)の予約サイトから予約可能です。

予約は5か月前から可能ですが、夏は人気が高く、すぐに予約が埋まることもあります。
早めの予約が肝心です。

公園内・屋根付きの施設(テント不要)

  • ユルト(Yurt)

しっかりした屋根と床、簡易ベッドを備えた"テントとロッジの中間"のような宿泊施設です。プロパン暖房や電源もあり、キャンプ道具をそろえなくても自然の中で宿泊できます。ただし、メイ湖(Mew Lake)とアチレイ(Achray)の2つのキャンプ場に計7棟しかないため、予約は争奪戦です。

  • キャンプキャビン(Camp Cabin)

メイ湖に4棟ある小屋タイプの宿泊施設。電子レンジや小型冷蔵庫を備えたミニキッチンがあり、通年利用できます。より快適に過ごしたい方におすすめです。

車で入れるオートキャンプ場(テント泊)

公園内のハイウェイ60号線沿いには、車で乗り入れられて、トイレ・シャワーもある整備されたキャンプサイトが8か所あります。気軽にテント泊を楽しみたい方におすすめです。

RV(キャンピングカー)をレンタルして巡る

「移動もしたいけれど、宿の確保は最小限にしたい」という方には、RV(キャンピングカー)という選択肢もあります。公園内には、電源などを備えたRV対応のキャンプ区画が数多くあります。「走る宿」があれば、急な悪天候にも対応でき、テント設営の手間もなく、自然を感じながら快適に宿泊できます。

公園から離れた場所から「日帰りでアルゴンキンに通う」

より快適に泊まりたい方は、ハイウェイ60号線沿いや近隣の町のロッジやホテルを拠点にし、日帰りで公園に行くのもおすすめです。以前、両親をアルゴンキン州立公園へ連れて行ったときは、ムスコカ(Muskoka)のロッジに2泊し、そこから公園へ日帰りで訪れました。車での移動は必要ですが、宿でゆっくり休めるので、年配の家族連れやキャンプに不慣れな方でも安心して楽しめます。

アルゴンキン州立公園の夏の見どころ

川の浅瀬を歩くムース(Photo by: Fofent via Canva)
<川の浅瀬を歩くムース(Photo by: Fofent via Canva)>

アルゴンキン州立公園の夏の魅力といえば、やはり野生動物との出会いです。

運がよければ、ムース(ヘラジカ)、ビーバー、水鳥のハシグロアビ(Common Loon)などの野生動物に出会えます。
特にムースは、朝夕にハイウェイ60号線沿いでのんびり草を食む姿を見かけることがあるそうです(見つけた場合は、車を安全に停めて静かに、が鉄則です)。

歩くのが好きな方には、ハイウェイ60号線沿いの日帰りハイキングもおすすめです。
公園内を一望できる展望台へ続く「ルックアウト・トレイル(Lookout Trail)」など、短時間で絶景に出会えるコースが数多くあります。

アルゴンキン州立公園の夏のベストシーズンと注意点

いちばん快適なのは7~8月です。日が長く、湖の水も気持ちよく感じられる季節です。
ただし、初夏(5月下旬~6月)はブラックフライ(ブヨ)や蚊が非常に多いため、おすすめしません。大群で襲ってくるので、かなり恐ろしいです。

私もその時期に行ったことがありますが、顔を覆うネット付き帽子をかぶっていても下から入り込もうとするほどでした。
もしこの時期に訪れる場合は、虫よけを用意し、肌の露出を控えた服装を心がけてください。

また、アルゴンキン州立公園はクマの生息地でもあるので、食べ物はテント内に置かず、車やフードロッカーに必ず保管してください。
野生動物との距離を保つなど、自然を守るためのマナーを守りましょう。

アルゴンキン州立公園は紅葉の名所としても人気

紅葉が広がるアルゴンキン州立公園(Photo by: James Wheeler via Canva)
<紅葉が広がるアルゴンキン州立公園(Photo by: James Wheeler via Canva)>

ベストシーズンは夏だけではありません。
アルゴンキン州立公園は、カナダ屈指の紅葉スポットとしても知られています。

公園内に多いシュガーメープル(サトウカエデ)が、秋になると燃えるような赤やオレンジに染まります。色づいた木々が湖の水面に映る様子はまさに絶景です。
紅葉の見頃は、おおむね9月下旬~10月中旬です。
紅葉狩りを楽しむ際にも、ハイウェイ60号線沿いが便利です。展望台へ続く「ルックアウト・トレイル(Lookout Trail)」からは、色づいた森を一望できます。ただし、この時期は一年で最も人気が高いシーズンです。

日帰りでも駐車場が混み合い、キャンプ場もすぐに埋まるので、早めの計画・予約がおすすめです。
秋に訪れるなら、ムスコカ(Muskoka)に立ち寄るのもおすすめです。
「それってどこ?」と思われた方はこちらの記事もご覧ください。

>>過去記事:カナダ・オンタリオのリゾート地ムスコカ(Muskoka)で秋を堪能する

夏に一度訪れて気に入ったら、秋にもう一度。
季節によって違った風景を楽しめるのも、アルゴンキン州立公園ならではの魅力です。

まとめ

トロントから行ける有名観光地といえばナイアガラの滝ですが、アルゴンキン州立公園では「もうひとつのオンタリオの夏」を楽しめます。
本格的なキャンプでなくても大丈夫。日帰りでも、ユルト泊やロッジ泊でも、静かな湖と森の時間は十分に味わえます。

トロントを訪れた際は、少しだけ足を延ばして、気軽にカナダの自然に触れてみませんか。
次のカナダ旅の候補に、ぜひアルゴンキン州立公園を検討してみてください。

アルゴンキン州立公園情報

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さえこ

カナダ・オンタリオ州に移住して10年超えました。もっとカナダの魅力や楽しさを伝えられればと思い、たびこふれに記事を投稿させていただいています。カナダまで旅行するというハードルを少しでも下げられるような情報を読みやすくお伝えすることを心がけて書いています。私自身の旅行はもっぱらマイナーどころに行くことが多く、キャンプやハイキング好きのアウトドア派です。たまにブログも書いています。https://medlocks.ca/saeko/

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