

こんにちは!たびこふれライターの中尾です。
「道普請(みちぶしん)」ってご存知でしょうか?
実は僕、「道普請」って何のことか知りませんでした。それどころか、漢字の読み方も知らなかった...。
同僚から熊野古道へ「道普請」に行かないかと言われ、その時、初めて知った次第です。
AIに聞くと『道普請(みちぶしん)とは、地域住民が共同で道路や水路の修繕・管理、草刈りなどを行う活動のこと』と出てきました。
簡単に言うと、古くなった道をみんなで補修作業するということです。ということで、同僚と熊野古道の「道普請」のツアーに参加しました。
熊野古道(正式には「紀伊山地の霊場と参詣道」)がユネスコの世界遺産に登録されたのは2004年のこと。実に20年以上が経っています。世界遺産に登録されてからは、毎年多くの観光客が訪れ、参詣道には多くの人が通り、悪天候も重なり、古道が少しずつ荒れてしまっています。短い時間でできる作業は限られますが、このような作業の積み重ねが古道を守ることにつながるのだと知りました。
作業の様子をレポートしますので、皆さんも「道普請」を体験する機会があれば参加してみてはいかがでしょうか。
目次
熊野古道で道普請を体験
今回、道普請を体験したのは、熊野古道のハイライトコースである「発心門王子(ほっしんもんおうじ)~熊野本宮大社」の間の一部区間。
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大阪から貸切バスで現地へ。やはりバスツアーが楽です!
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発心門口にてバスを降り、現場まで歩いて行きます。
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歩き始めは舗装された道。緩やかな上り坂です。
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NHK連続テレビ小説「ほんまもん」に出てきた地元富士『百前森』の撮影ポイントだそうです。
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無人販売所がアクセントになって風景に溶けこんでいます。
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稜線は奈良県境となっている「果無(はてなし)山脈」です。高野山と熊野本宮大社を結ぶ参詣道にもなっています。
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舗装道路から土の道へと変化しました。いよいよ熊野古道です。道はしっかり整備されていますので、比較的楽に歩くことができます。
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道しるべのように立つお地蔵様が優しく出迎えてくれます。
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「伏拝王子跡(ふしおがみおうじあと)」に到着しました。20年前に来た時は何もなかったのですが、今では立派は休憩所(喫茶店)になっていまいた。
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休憩所の奥には綺麗なトイレが完備されています。この先、熊野本宮大社までトイレがありませんので、ここで済ませておきましょう。
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休憩所の対面の階段を上るとすぐに「伏拝王子跡」に行くことができます。
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伏拝王子跡の案内板を見ると『京都を出発した熊野参詣の人々は、およそ260km、歩行12日前後でこのあたりにたどり着いた。そして、熊野三山巡拝の最初の目的地である本宮が、遥か彼方の熊野川の中州に鎮座する光景を目の当たりにして、感動のあまり「伏して拝んだ」という。』
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今回の道普請は伏拝王子跡から始まる古道となります。まずここまで持ってきた土、約1トンを補修するところまで運びます。
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まずは麻袋に土を入れます。入れすぎると持ち運びが大変。自分の力に合わせて土を入れていきます。
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男性は両手に持ってバランスを取りながら運びます。重機が入らない古道では人力だけが頼りになります。
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歩くこと約300m。こちらで土を放ちます。
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最初は笑顔を見せ余裕があるのですが...。
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何度も往復するうちに疲れが顔に出てきます。
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参加者それぞれ持ち運びしやすい持ち方で運んでいきます。
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山盛りの土が何度も運んでいるうちにあと少しになってきました。
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現場での土ならしは専門の方がやります。いい感じで道が綺麗になってきました。
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ラスト1袋!ざばっとまきます。
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最後にならして終了です。
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道普請で使った道具はこちら。
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お疲れさまでした。
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最後はこのように仕上がりました。たった5m程度ですが、これだけの作業でも約30人が協力して、1時間くらいかかりました。整備していく大変さを実感しました。
熊野古道(中辺路ルート)
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作業後、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の中辺路(なかへち)ルートの一部を歩きます。伏拝王子から熊野本宮大社まで約3.3km、約1時間、伏拝王子からは緩やかな下り坂です。
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道はよく整備されていて、熊野本宮大社まで下り中心の道を進みます。
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至る所に案内看板が設置されています。もし緊急時も番号を伝えれば場所が特定されます。
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『三軒茶屋跡』です。江戸時代、三軒の茶屋があったことからその名が付きました。今は無人の休憩所になっています。
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三軒茶屋を進むと『九鬼ヶ口関所』が再現されています。関所を通る際には、通行手形と通行料が必要だったそうです。
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少し進むとちょっとより道の看板が...。
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ちょっと寄り道に進むと『ちょっとより道展望台』へ。大塔山系をバックに熊野本宮大社の大鳥居を見ることができます。
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『祓殿石塚遺跡(はらいどいしづかいせき)』は、南北15m、東西約4m、最大高約1.3mの高さまで積上げられた石塚です。
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熊野本宮大社手前にある『祓殿王子跡(はらいどおうじあと)』です。長かった道中の埃や垢を払い、身なりを整えて熊野本宮大社へお参りする『禊(みそぎ)の湯』でした。
熊野本宮大社
「癒しと蘇りの聖地」熊野三山のひとつ『熊野本宮大社』は、紀元前33年に3つの川の合流点の中州「大斎原(おおゆのはら)」に創建。1889年の大洪水後、流出を免れた上四社を現在の場所に移築しました。
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熊野本宮大社にお参りしましょう。まずは神門を通ります。
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熊野本宮大社の御本殿です。
左から
3. 西御前【夫須美大神(ふすみのおおかみ)/現世を司る】
2. 中御前【速玉大神(はやたまのおおかみ)/前世を司る】
1. 証誠殿(主祭神)【家都御子大神(けつみこのおおかみ)/来世を司る】
4. 若宮【天照大神(あまてらすおおみかみ)】
5. 満山社【結びの神】
と鎮座しています。
お参りの順は番号順です。二礼・二拍手・一礼です。
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熊野本宮大社の御朱印です。授与所でいただきました。直書き1種類と書き置きが数種類ありました。
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熊野本宮大社の入口と参道です。僕は熊野古道(上)から入りましたので、逆ルートで進みました。
湯の峰温泉
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『湯の峰(ゆのみね)温泉』約1800年前に発見されたといわれ、熊野詣の湯垢離場(ゆごりば)として栄えた歴史ある温泉。
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今回は『湯の峯荘』に泊まりました。温泉は無色透明でほんのり硫黄の香りがする源泉かけ流しの「ほんまもんの湯」でした。食事も美味しくとても湯ったり寛ぐことができました。
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翌朝、出発の際に見送ってくれた看板兄弟犬です。とてもおとなしくて人懐っこい子たちでした。
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「つぼ湯」は、参詣道の一部として世界遺産登録されています。世界遺産の中では珍しい入浴可能な温泉です。
熊野古道(大日越ルート)
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大日越(だいにちごえ)ルートは湯の峰温泉から熊野本宮大社までの古道です。今回は湯の峰温泉からスタートです。歩行距離は約3.4kmと短いものの峠越えのため、急な山道が全般を占めます。
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歩き始めてすぐに湯峯王子社跡(ゆのみねおうじしゃあと)に到着です。
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前半は登り坂です。
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道はしっかり整備されていますので特に迷うことはありません。
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大日峠に差しかかると地蔵摩崖仏があります。巨石に座像と立像各1躰が刻まれています。
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大日峠を超えると下り坂になります。
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うっそうとした木立の中、月見ヶ丘(つきみがおか)神社が現れます。
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月見ヶ丘神社を過ぎると急な下り坂になります。慎重に足を進めます。
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大斎原(おおゆのはら)の大鳥居が見えてきました。
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大斎原は熊野本宮大社が鎮座していたところです。明治22年の大洪水により社殿の一部が流出し、2年後に現在の場所に遷座されました。
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大斎原の洪水の前の絵図と写真です。
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大鳥居は高さ34mの日本一の高さです。
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※当記事は2026年5月下旬に体験した時のものです。

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中尾勝
- 旅が大好き!国内海外を問わず飛び回っていますが、海外へは2011年に渡航して以来、出国していません。今は原点に戻り国内を旅しながら日本の良さを体感中。
































