若者にも人気の下呂温泉で食べ歩き! 絶品スイーツからカレーパンまで

ゆあみ屋のカップ

岐阜県の下呂温泉といえば、慰安旅行や団体旅行の温泉地というイメージが強かったのですが、近年、若者やカップルで賑わう旅行先として人気が高まっています。筆者がそのことを知ったのは半年ほど前のこと。高校生の甥が春休みに岐阜へ遊びに来て、「下呂温泉で温泉に入って食べ歩きしたい。」と言ったのです。......えっと、下呂温泉って、団体旅行のおじさんの街だよね?

半信半疑の筆者がSNSをチェックしてみると、スイーツや飛騨牛グルメの"映え写真"が画面いっぱいに並んでいました。実際、3月の平日に甥を連れて下呂温泉街へ行ってみると、目に飛び込んできたのは学生らしき多彩な若者たちのグループ! テイクアウトのお店には行列ができ、牛串やプリンを手にしてお店の前で写真を撮っている姿を多く見かけました。

そこで今回は、温泉街を歩きながら気軽に楽しめる食べ歩きグルメを実食レポートでお届けします。若者に限らず、幅広い年代の方に楽しんでいただける、下呂温泉とっておきの味をご紹介いたします。

目次

若者にも人気の下呂温泉で食べ歩き!

日本三名泉の1つとして知られる下呂温泉は、今や若者にも人気の"整う"観光スポット。話題のプリンや飛騨牛グルメを片手に食べ歩きを楽しみ、足湯や街歩きでのんびり過ごせる、令和の下呂温泉の魅力をご紹介します。

日本三名泉発祥の地と書かれた石碑

下呂温泉はどう変わった?

下呂温泉は、江戸時代に湯治場として発展。儒学者の林羅山(はやし・らざん)によって、兵庫県の有馬、群馬県の草津とともに「天下の三名泉」と名付けられたことで知られています。近代になると、企業の慰安旅行や団体旅行の目的地として、箱根や熱海、別府といった温泉地と並んで人気が高まりました。

「下呂温泉」と聞いて多くの人が思い浮かべるのは、このイメージではないでしょうか。

しかし、下呂温泉は今や、若者やカップルが気軽に訪れる"整い"の温泉街へと進化しています。下呂温泉プリンや足湯カフェなどポップな店舗も増え、食べ歩きはもちろん、街歩きが楽しめるスポットになっているのです。

下呂温泉の温泉街に若者が歩くところ

下呂温泉で食べ歩きができるのはどこらへん?

JR下呂駅から温泉街へと続くエリアにお店が集まっていて、特に「湯の街通り」が食べ歩きのメインストリートとして賑わっています。プリンやスイーツ、飛騨牛の串焼きや握りずし、カフェなどがコンパクトに並び、短い距離を歩くだけで複数のお店を楽しめるのが特徴です。

お腹をひと休みさせたいときは、通り沿いや近くの無料の足湯スポットへ気軽に立ち寄ることができます。川沿いのエリアにもカフェや休憩スポットが充実していて、のんびり滞在しやすいロケーションです。

「温玉ソフト」は下呂温泉のマストスイーツ<ゆあみ屋>

ゆあみ屋のカップ

まず立ち寄ったのは、JR下呂駅から北へまっすぐ歩き、飛騨川にかかる下呂大橋(いでゆ大橋)を越えた先の「ゆあみ屋」です。カラフルな湯桶がディスプレイされたポップな外観が目印。

こちらの人気スイーツ「温玉ソフト」は、カップにコーンフレークを詰め、その上にソフトクリームと温泉玉子がのっています。下呂温泉のマストスイーツといっても良いでしょう。

スプーンですくい上げるところ

インパクト抜群の見た目をカメラに収めたら、惜しげもなくスプーンでザクザクと混ぜ合わせます。ひと口すくって口に運ぶと、温泉玉子のとろりとしたまろやかなコクとソフトクリームの甘さの相性の良さに、思わず「うーん!」と声が出てしまいました。

ゆあみ屋の店頭には足湯のコーナーも。この足湯に浸かりながら温玉ソフトを楽しむのが、「ゆあみ屋」の定番スタイルです。

足湯のコーナー

ゆあみ屋

  • 住所:下呂市湯之島801-2
  • 営業時間:Instagramで随時更新。ご確認ください。
  • 定休日:イベントやメンテナンス等による変更あり。Instagramにてご確認ください。
  • 公式Instagram:ゆあみ屋

まるで温泉に浸かっている気分「ほんわかプリン」<ゆあみ屋>

ミニ温泉に置かれたほんわかプリン
<レトロ感のある牛乳瓶タイプの見た目にもほんわかします。>

ゆあみ屋の「ほんわかプリン」は、店内で冷やされたものもありますが、食べ歩きでは店先のミニ温泉に並んで置かれているものをおすすめします。

たっぷりの湯に満たされた湯桶の中で、じんわりと温められたプリンは、とろけるようになめらかな口あたりと、やさしい甘み。口に含むと、体へとすっと広がり、まるで温泉にゆったり浸かっているような心地よさを感じられます。

ほんわかプリン

その体験はまさに「プリンで整う」と言いたくなるような感覚で、下呂温泉ならではの遊び心と癒やしが同時に味わえます。

ゆあみ屋

  • 住所:下呂市湯之島801-2
  • 営業時間:Instagramにてご確認ください。
  • 定休日:Instagramにてご確認ください。
  • 公式Instagram:ゆあみ屋

専門店の炙り飛騨牛を堪能!「飛騨牛 肉巻きにぎり」<飛騨牛レストカフェ柊>

飛騨牛レストカフェ柊の入口

飛騨牛レストカフェ柊は、下呂温泉の中心部にある「しらさぎ横丁」にお店を構える、飛騨牛を専門に扱うレストランです。ステーキや朴葉味噌焼きなど本格的な食事メニューがそろう一方、食べ歩き向けのテイクアウトも充実しています。

こちらで食べたのは「飛騨牛 肉巻きにぎり」です。店内でうどんやそばなど麺類の一部にセットで付けることができる「肉巻きにぎり」がテイクアウトで味わえます。

肉巻きにぎり

見た目にもインパクトがあり、外で「肉巻きにぎり」を手にして写真を撮っているカップルを見かけました。筆者も、お店の前にある足湯をバックにしてパチリ。炙った飛騨牛に甘めのしょうゆダレを塗ってご飯を包んだ贅沢な一品で、肉の旨みをしっかり堪能できます。

飛騨牛レストカフェ柊

  • 住所:下呂市湯之島780-1 しらさぎ横丁内
  • 営業時間:11:30~14:30
  • 定休日:不定休
  • 公式サイト:飛騨牛レストカフェ柊

「飛騨牛 揚げ餃子」はシェアがおすすめ!<飛騨牛レストカフェ柊>

飛騨牛 揚げ餃子

同じく、こちらのお店で食べていただきたいのは「飛騨牛 揚げ餃子」です。飛騨牛の旨みをぎゅっと閉じ込めた肉餡を、香ばしくパリッと揚げた皮が包み込み、ひと口ごとに肉の風味が広がります。

揚げたてを出していただけるというので店内入口にあるイスに座って少し待ちました。出来上がった揚げ餃子はアツアツのパリパリ! 食べやすいサイズで、温泉街の散策途中に立ち寄って小腹を満たすのにぴったりです。

しらさぎ横丁の石碑

「飛騨牛 揚げ餃子」は3個セットと5個セットがあり、飛騨牛グルメを味わいたい友人や家族とシェアしながら楽しむのがおすすめです。「しらさぎ横丁」の石碑を見つけたら、まずは奥まで進んで「飛騨牛レストカフェ柊」へ向かいましょう。

飛騨牛レストカフェ柊

  • 住所:下呂市湯之島780-1 しらさぎ横丁内
  • 営業時間:11:30~14:30
  • 定休日:不定休
  • 公式サイト:飛騨牛レストカフェ柊

本物志向も思わずうなる!「A4等級牛串」<かなれ(小川屋)>

かなれの外観
<白鷺坂の途中、「-OGAWAYA- かなれ」の看板が目印です。>

下呂温泉の老舗旅館「小川屋」が営む「かなれ」では、旅館の宿泊客向けの食事で提供する上質なA4等級の飛騨牛を気軽なテイクアウトで堪能することができます。

今回は、A4等級の飛騨牛で「しんたま(芯玉)」という名の部位を炭火で焼いた牛串をチョイス。後ろ脚の付け根にあるモモ肉の希少な部位で、脂身が少なく、肉のきめが非常に細かい赤身肉です。

牛串

塩こしょうだけのシンプルな味付けだからこそ、飛騨牛本来のおいしさを感じられます。また、牛串とビールのセットも提供していて、こちらも人気があるようです。筆者の前に並んでいたグループは、お店の前に置かれたベンチに座ってビールを片手に牛串を頬張っていました。

かなれ(小川屋)

「飛騨牛 赤身にぎり」は、映えも味も最高級!<湯島庵>

湯島庵

湯の街通りにある「湯島庵」で、「飛騨牛 赤身にぎり」をいただきました。地元、下呂市の老舗精肉店が直営しているから、肉の品質は折り紙付き!

飛騨牛の脂は、36~37℃で溶ける「低い融点」が特徴。口の中へ入れると脂が溶け出し、肉の旨みと上品な甘みが広がります。こちらの「赤身にぎり」は、肉のサシが少ない分、脂の甘さは控えめ。お皿代わりのおせんべいもペロリと完食でした。いろいろ食べ歩いてきた人でもお腹にスッと収まります。

赤身にぎり

湯島庵のおすすめは「珠玉の三種盛り」という、飛騨牛 霜降りにぎり・飛騨牛 赤身にぎり・飛騨納豆喰豚(ひだなっとくとん) 豚バラにぎりの3貫セット。お店の付近で観察してみると、若い世代のグループは3貫セットを選んでいるケースが多いようでした。

湯島庵

  • 住所:下呂市湯之島547-7
  • 営業時間:10:00〜17:00
  • 定休日:水曜日、不定休あり
  • 公式Instagram:湯島庵

下呂温泉の新名物「飛騨牛カリーパン」 <下呂カリーパン>

下呂カリーパンの外観

湯の街通りでは、細長いカレーパンを手にして散策している人をよく見かけました。すれ違いざまに漂うスパイシーなカレーパンの香り! 下呂温泉の食べ歩きで大人気の下呂カリーパンです。

「飛騨牛カリーパン」と「なっとく豚カリーパン」の2種類があり、筆者は「飛騨牛カリーパン」を注文しました。注文を受けてから揚げるため、出来上がりまでに4分ほどかかると説明があり、2階のイートインスペースで待つことにしました。

下呂カリーパン

イートインスペースの奥にはお祭り気分が味わえる射的コーナーがあり、グループ旅行らしき団体が楽しんでいました。お店のスタッフが運んできた飛騨牛カリーパンは、アツアツで香ばしい香り。さっそくかじってみると、サクッと軽い衣の食感とカレーの味わいが口の中に広がります。

下呂カリーパンの断面

カレーフィリングは、スパイスの刺激が強すぎないため幅広い年代が楽しめそうです。飛騨牛グルメと甘いスイーツから少し味変を求めたいときにぴったりで、軽食感覚で楽しめるのも嬉しいポイントです。

下呂カリーパン

  • 住所:下呂市湯之島547-7
  • 営業時間:10:00〜17:00
  • 定休日:水曜日

下呂の郷土料理を唐揚げ串で!「鶏ちゃん唐揚げ」<お食事処 萩屋ケイちゃん>

お食事処 萩屋ケイちゃんの外観

飛騨の名物は、飛騨牛だけじゃありません。下呂エリアのローカルフードの代表格といえば「鶏(けい)ちゃん」でしょう。湯の街通りには、地元でおなじみの鶏ちゃんブランド「萩屋ケイちゃん」のメーカーが営むレストランがあり賑わっています。この「お食事処 萩屋ケイちゃん」では、テイクアウトメニューとして鶏ちゃんの唐揚げ串を提供しています。

カップに入った串

味のバリエーションは2種類。「塩ケイちゃん串」(甘辛タレ、キャベツ添え)と「みそケイちゃん串」(キャベツ添え)があり、それぞれ3本または6本のセットから選べます。筆者は「みそケイちゃん串」3本を注文。揚げたてサクサクの唐揚げケイちゃんは、食べ応えもあり満足度の高い一品です。

お食事処 萩屋ケイちゃん

  • 住所:下呂市湯之島547-7
  • 営業時間:日~木/11:00~19:30(L.O.18:30)、土/11:30~20:30(L.O.19:30)
  • 定休日:金曜日、不定休あり
  • 公式サイト:お食事処 萩屋ケイちゃん

歩き疲れたら「しらさぎ物語サンドアイス」でひと休み<白鷺売店>

白鷺売店の外観

食べ歩き散策も終盤にさしかかり、デザートが欲しくなってきたところで見つけたのが「白鷺売店」で販売していた「しらさぎ物語サンドアイス」です。パッケージから一目瞭然! 下呂土産の定番「しらさぎ物語」をイメージしたサンドアイスの中身は、岐阜のご当地牛乳「関牛乳」と北海道十勝産の生クリームをつかったミルクアイスに「しらさぎ物語」をクラッシュして混ぜています。

しらさぎ物語サンドアイス

歩き疲れた体をひと休みさせるには、やさしいミルクアイスの甘さがぴったり。ご当地感もあり、旅の思い出づくりにもおすすめです。白鷺売店のほか、下呂温泉街の土産物店でも販売されています。

白鷺の描かれた石碑

<白鷺売店の名は、下呂温泉の由来となった「白鷺伝説」にちなんでいるそうです。>

白鷺売店

  • 住所:下呂市湯之島850
  • 営業時間:8:30~19:00
  • 定休日:無

下呂温泉食べ歩き旅の思い出に!おすすめの2品

ここから先は、食べ歩きの旅から思い出として持ち帰るのにおすすめしたい2品をご紹介します。

「下呂プリン食べ比べ」<下呂プリン>

下呂プリンの店

レトロな牛乳瓶風の容器がかわいらしい、行列のできる人気店「下呂プリン」。名前のインパクトと美味しさのギャップの大きさに驚きますが、今や押しも押されもせぬ下呂温泉の名物グルメです。

さまざまな下呂プリン
<左から、抹茶プリン/コーヒープリン/メロンソーダプリン/レトロプリン/まろやかプリン/季節のプリン(マンゴー)>

プリンの種類が豊富なので、食べ歩きで「どの味を食べようかな?」と悩むくらいなら、いっそのこと食べ比べができるように一つずつ選んでお土産に持ち帰ってしまうのが吉!かもしれません。旅の思い出を家族や友人とご一緒にどうぞ。

下呂プリン

  • 住所:下呂市湯之島545-1
  • 営業時間:10:00〜17:00
  • 定休日:水曜、不定休あり
  • 公式Instagram:下呂プリン

お土産に!帰りの駅弁にも!「笹すし」

笹すし

「笹すし」は、笹の葉の香りがほんのり移った酢飯と具材の組み合わせが上品な下呂の郷土料理です。調理や解凍は不要で、箱から出せばすぐに食べられるのがうれしいポイント。帰りの列車で駅弁代わりに膝の上で広げて食べ、下呂温泉の旅の余韻を楽しんでいただきたいです。

JR下呂駅
<「笹すし」の見た目と列車の旅は相性が良いですね>

筆者は土産物店の「ヤマカワ招猫店」で購入しましたが、JR下呂駅の向かいにある「ヤマカワ駅前本店」や地元のスーパー「下呂魚介GGシェフ」などでも購入できます。

おみやげのヤマカワ(招猫店/駅前本店)

下呂魚介GGシェフ

下呂温泉の食べ歩きを存分に楽しもう!

下呂温泉の噴泉池

下呂温泉を実際に歩いてみると、気軽に楽しめる食べ歩きグルメの充実ぶりに驚かされます。飛騨牛グルメから温泉地ならではのスイーツまでジャンルもさまざま。無料の足湯を楽しみながら、温泉街をのんびり散策して味わえば、下呂温泉の魅力をより身近に感じられることでしょう。

ただ、ひとつ注意していただきたいのは、テイクアウト店の営業時間。たいていのお店は17:00ごろ閉店します。温泉旅館へチェックインしてから食べ歩きをしようと計画している方は、時間の配分にご注意ください。

湯けむり漂う下呂温泉の街並みとともに、お気に入りの一品を探す食べ歩きをぜひ楽しんでみてはいかがでしょうか。

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高橋尚美

愛知県生まれ。大学進学をきっかけに上京し、卒業後はIT系雑誌の広告営業やWebメディアの広告企画の仕事に就く。結婚・出産を経て、2009年に岐阜市へ移住し、2017年からフリーランスライターとして活動を始める。現在、フリーペーパーやWebメディアでインタビュー記事を中心に執筆し、子育て・教育・食・健康・住まいなどの分野を得意とする。

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