

三重県中部に位置する「玉城町」。古くは伊勢神宮への参拝客をもてなす宿場町として栄えました。
北畠親房が1336年に築城した田丸城跡は2017年に『続日本100名城』に選ばれ、往時の姿を伝えるスポットとして人気を集めます。田丸城跡を中心とした筆者オリジナルの観光コースを紹介します。
目次
- 続日本100名城・田丸城跡の歴史と見どころ
- 田丸城跡の石垣を歩く(大手門跡・本丸虎口・二の丸跡)
- 村山龍平記念館(高校野球の父ゆかりの地)
- 玄甲舎(玉城町の数寄屋造り文化財)
- 野中屋(玉城最中と黒蜜みたらし団子の老舗)
- まとめ
続日本100名城・田丸城跡の歴史と見どころ
1336年、後醍醐天皇の吉野遷幸の時期に、北畠親房が伊勢の拠点として築城。1575年には織田信長の次男・織田信雄(のぶかつ)が居城し、同8年の焼失までの間、大々的に改修をしました。
関ケ原合戦後、津城主・藤堂高虎の所領となり、のちに紀州藩が設置されると、紀州徳川家家老の久野宗城が代官を務めました。
明治維新後に建物の大半は取り壊されましたが、石垣や堀は現在も良好な状態で保存されています。
![]()
<天守跡>
2017年、『続日本100名城』に選ばれ、往時の姿を伝えるスポットとして多くの歴史ファンや観光客が登城。春は桜、夏は大賀蓮、秋は紅葉、冬はライトアップと、1年を通して美しい景観が楽しめます。
天守跡に立つと、眼下に山々や田畑が広がり、開放感があってとても気持ちいいです。
田丸城跡の石垣を歩く(大手門跡・本丸虎口・二の丸跡)
田丸城跡内の石垣は構築年代や改修履歴がさまざま。特徴が見られる代表的な石垣を紹介します。
1. 大手門跡
![]()
<大手門跡>
大型石材を多く組み合わせており、後世の組み替えの可能性はありますが、当初の石材が使われていると考えられています。
2. 本丸虎口
![]()
<本丸虎口>
ところどころに鏡石状の大型石が使われており、石垣面と石面が合っています。
3. 二の丸跡付近
![]()
<二の丸跡付近>
大小不整形な石材を積み上げており、大きな石材は使用されていません。石面の頂点が連続して石垣面を構成しています。石積み途中に小型の石材をはめ込むなど、後からの間詰石が多いです。
![]()
<田丸城跡登城記念証>
石垣の特徴や田丸城跡マップなどが記載された「田丸城跡登城記念証」は、村山龍平記念館内(後述)に設置されています。誰でも無料で入手できます。
田丸城跡
- 所在地:三重県度会郡玉城町田丸114-1
- 公式サイト:田丸城跡
村山龍平記念館(高校野球の父ゆかりの地)
「夏の甲子園」と聞けば、高校球児の熱戦を思い浮かべますよね。全国高校野球選手権大会の生みの親は、玉城町出身の村山龍平翁。
![]()
<石碑など>
朝日新聞社の創設者で、野球競技普及のため全国の中等学校に呼び掛け、『全国中等学校優勝野球大会』を開催しました。
1915年の第1回大会では、紋付き、袴にパナマ帽の姿で始球式を務めました。2015年には功績がたたえられ、野球殿堂特別表彰者に選出。館前には「全国高校野球の父」と刻まれた石碑や始球式の写真、マンホールのふたが展示されています。
![]()
<村山龍平記念館>
館内には羽織やタキシード、銀時計など、村山翁ゆかりの品々が並びます。
村山龍平記念館
- 所在地:三重県度会郡玉城町田丸114-1
- 電話:0596-58-8212
- 開館時間:9:00~17:00、土・日曜・祝日 ~16:30
- 休館日:年末年始
- 料金:無料
- 駐車場:有り
玄甲舎(玉城町の数寄屋造り文化財)
玄甲舎は1847年、田丸城主・久野家の家老を務めた金森得水が建てた茶室兼別邸。表千家の免許皆伝を受けた人物で、士族や各界名士を招き交流を深めたと伝わります。
2017年度に建物を改修、2019年度に庭園を復元整備し、町指定文化財として公開。自然の風合いと簡素さを重視した「数寄屋造り」が特徴で、西半分は茶の湯、東半分は居住用として使われました。
和室から庭を眺めると、日頃の喧騒を忘れ、ゆっくりと時間が流れるのを感じます。
玄甲舎
- 所在地:三重県度会郡玉城町佐田151-22
- 電話:0596-58-8050
- 開館時間:9:00~16:00
- 休館日:火曜、年末年始
- 入館料:大人200円、高校生以下無料
- 駐車場:有り
野中屋(玉城最中と黒蜜みたらし団子の老舗)
1903年創業の老舗和菓子店「野中屋」。看板商品「玉城最中」をはじめ、黒蜜を絡めた「みたらし団子」は町内外から多くのファンが訪れます。
![]()
<箱入りみたらし団子>
筆者は大人になって初めて、みたらし団子は醤油味が主流で、黒蜜味が伊勢地方特有と知りました。野中屋のみたらし団子は和三盆糖蜜を使用した黒蜜仕立て。もちもち食感と濃厚な香りが特徴です。
2026年春には箱入りが登場。革のような加工和紙で作られた三重県指定伝統工芸品・擬革紙(ぎがくし)の栞付きで、お土産に最適。箱入りは予約が必要です。
野中屋
- 所在地:三重県度会郡玉城町田丸135-4
- 電話:0596-58-3079
- 営業時間:8:30~18:30 ※日曜は正午迄
- 定休日:不定休
- 駐車場:有り
- 公式Instagram:野中屋
※営業日、営業時間はInstagramで要確認
まとめ
田丸城跡はJR田丸駅から徒歩約3分というアクセスの良さも魅力。歴史好きはもちろん、写真撮影や散策を楽しみたい人にもおすすめです。
石垣に刻まれた長い歴史を感じながら、昔に思いをはせてみませんか。
関連記事

「三重」に興味わいてきた?あなたにおすすめの『三重』旅行はこちら
※外部サイトに遷移しますRelated postこの記事に関連する記事
Ranking三重記事ランキング
-

haruharu
- 伊勢生まれの伊勢育ち。昔から旅行が好きで、学生時代はユースホステリング部に所属。仲間と共に、北海道や九州、米国を旅しました。50歳を過ぎたあたりから、地元の歴史にも興味が。旅行者の視点で楽しめる記事を紹介します。






























