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神奈川を電車で日帰りする場合のおすすめ観光スポットと回り方

東京から電車一本で行ける神奈川は、実は「日帰り旅行」のポテンシャルが高いエリアです。海、山、歴史的な街並み、買い物スポットまでそろっていて、都心からのアクセスも抜群。「近すぎて、かえってじっくりと回ったことがない」という人も、今一度見直してみれば行きたくなる場所がきっとたくさん見つかります。
本記事では、電車を使った神奈川の日帰り旅行に焦点を当て、エリア別のおすすめ観光スポットと回り方を紹介します。フリーパスの活用術やシェアサイクルなどの情報も盛り込みました。
週末にでも日帰りでどこかへ......と思っているなら、何かひとつテーマを決めて神奈川へ出かけてみませんか?
目次
- 電車での神奈川・日帰り旅を楽しむポイント
- 海風に癒される神奈川の日帰り観光スポット
- 歴史の面影を味わう神奈川の日帰り観光スポット
- 買い物やカフェを楽しむ神奈川の日帰り観光スポット
- 「非日常」体験ができる神奈川の日帰り観光スポット
- 神奈川を電車で賢く日帰り旅行するためのQ&A
- 神奈川を電車で日帰り旅行してみませんか
電車での神奈川・日帰り旅を楽しむポイント
まずは電車を使った神奈川への日帰り旅を楽しむためのポイントからお伝えします。旅の気分に浸るには、ただ目的地へ向かうだけではなく、移動そのものをイベントに変えてしまうのがコツです。
フリーパスをうまく使う
神奈川の電車旅で最初に検討したいのがフリーパスの活用です。たとえば三浦半島方面なら、京急が販売する「みさきまぐろきっぷ」が使い勝手よし。電車・バスの乗り放題に加えて、まぐろ料理の食事券やレジャー施設の利用券もセットされています。横浜のみなとみらいエリアを中心に回るなら、「ヨコハマ・みなとみらいパス」が大人560円とお得。大山方面は小田急の「丹沢・大山フリーパス」を購入すれば、バスとケーブルカーもカバーしてくれます。
行き先を決めたら、真っ先に各社のフリーパスを調べてみましょう。
景色の良い路線を選ぶ
移動時間を「ただの移動」にしないのも、電車旅ならではの楽しみ方です。
JR東海道本線の早川~根府川間は、車窓から相模湾を見下ろせる区間として知られています。海の青さと緑の崖が織りなす景色は、思わず窓に顔を寄せたくなるほど。三浦半島方面の京急も、終点に近づくにつれて海の気配がじわじわと濃くなっていきます。座る側を選べるときは、ぜひ海が見えるほうを意識してみてください。
「グリーン車」を利用する
JR東日本の普通列車グリーン車は、数百円~千円程度の追加料金(事前チャージした「Suicaグリーン料金」で51km以上100kmまでなら1,000円、101km以上の遠距離でも1,550円)で乗れる、全車2階建て、リクライニングシートやテーブル完備の自由席サービスです。
行きはコーヒーを片手に旅の計画を練り、帰りは心地よい揺れに身を任せて一眠り。東海道線や横須賀線など、長距離移動を伴う真鶴・小田原方面への旅では、このゆったりと過ごせる安心感が1日の満足度を大きく左右するはず。旅の気分を盛り上げるためにも賢く取り入れたい選択肢です。
海風に癒される神奈川の日帰り観光スポット
神奈川の海は湘南だけではありません。ここでは少し足を延ばして訪れたい、海辺の景色と港町の雰囲気を楽しめる2つのエリアを紹介します。
三浦海岸~三崎(京急線)
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京急の終点・三崎口駅からバスで約25分。三浦半島の先端に浮かぶ「城ケ島」は、神奈川県最大の自然島です。県立城ケ島公園から眺める相模湾の大パノラマは、断崖と海のコントラストが印象的。さらに南端に位置する「馬の背洞門(うまのせどうもん)」まで足を運べば、波の浸食で作られた自然の造形美に圧倒されます。
城ケ島と三崎港のあいだの行き来には渡船を使うこともできます。わずか5分程度の船旅ながら、海の上から港を眺めれば旅情感も増すはず。三崎港周辺の商店街は、60~70年代にマグロの水揚げ港として栄えた名残で、レトロな建物が今もそのまま残っています。お腹が減っていたら、まぐろソースかつ丼やまぐろラーメンなど、ちょっと変わったまぐろ料理を試してみてください。
なお、この一帯を巡るなら前述の食事券やレジャー施設の利用券がセットになった「みさきまぐろきっぷ」が便利。先に城ヶ島に渡って景色を楽しみ、午後は三崎港でゆっくり食事をして街歩きという流れで計画を組むとスムーズです。
真鶴(JR東海道線)
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東京駅から東海道線で約1時間20分。真鶴駅を降りると、こじんまりとした静かな港町が広がっています。ここの目当ては、手つかずの自然が残る真鶴半島。駅からはバスを待たず、あえて徒歩で向かってみましょう。小松石の石垣やレモンの木、四季折々の草花が楽しめる「背戸道(せとみち)」と呼ばれる細い路地を散策しながら、港まで約10~20分の距離です。
半島の先端に近い「三ツ石」は、干潮時に岩の上を歩いて近づける景勝地で、真鶴を代表する風景のひとつ。照葉樹林の遊歩道を抜けて海岸線に出るとき、パッと視界が開ける気持ちのよい瞬間を味わえます。半島全体が神奈川県立自然公園に指定されているだけあって、都市近郊とは思えない静けさがあります。
お昼は港近くの漁協直販所で地魚を使った料理を食べるのも地元流。さらに絶景を堪能したいなら、真鶴半島遊覧船を利用して海から間近に三ツ石を眺める約30分間のクルージングも楽しめます。観光客が多い鎌倉や湘南とはまったく違う、「行き慣れた人だけが知っている」ような落ち着きがあるのが真鶴の魅力です。
歴史の面影を味わう神奈川の日帰り観光スポット
歴史や建築への興味がある方へは、小田原から大磯にかけての西湘エリアをおすすめします。かつての要人たちが愛した静かな邸宅地には、現代の感性で蘇った新しい空間が溶け込んでいます。
小田原(各線)
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小田原城のイメージが強い小田原ですが、近年は古い建物を活かしたリノベーションスポットが注目されています。駅から徒歩圏内には、明治時代の蔵を改装した「かまかフェ 楽蔵(らくら)」や、登録有形文化財の洋館を活用した「清閑亭」など、歴史を肌で感じながら一息つける場所が作られています。
もう少し足を延ばすなら、現代美術作家・杉本博司氏が手がけた「江之浦測候所(えのうらそっこうじょ)」をぜひ訪れてみてください。JR小田原駅から2駅の根府川駅(ねぶかわえき)を起点に無料送迎バス(要予約)で行けるこの施設は、相模湾を見下ろす断崖に位置し、古代の建築様式と現代アートが融合した非日常を味わえる特別なスポット。名前に「測候所」と付いているのは、数々の芸術作品とともに自然と天空を展望するための場所でもあるから。
完全予約制・入れ替え制(木曜~月曜のみ営業)で、チケットは見学2日前までならインターネットで購入可能(入館料3,300円)。当日券(3,850円)は電話で問い合わせる形になるなど細かいルールがあるため、詳しくは公式サイトで確認を。
大磯(JR東海道線)
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東京から東海道線で約1時間。「日本の海水浴場発祥の地」として知られる大磯は、明治から昭和にかけて伊藤博文、大隈重信、陸奥宗光など多くの政財界人が好んで居を構えた地でもあります。
駅から海側へ向かうと、旧東海道の松並木や西行法師ゆかりの「鴫立庵(しぎたつあん)」が続き、そぞろ歩くだけで静かに歴史をたどっている感覚に浸れます。小さなギャラリーや古民家を改装したカフェも増えていて、現在の大磯らしさを感じさせるスポットも点在。人が多すぎず、ちょうどよい静けさがあるのもこのエリアならではの魅力です。
大磯駅から徒歩約15分の「明治記念大磯邸園」は、入園無料で気軽に立ち寄れる国営の都市公園。敷地内には「旧伊藤博文邸(滄浪閣)」「旧大隈重信邸」「旧陸奥宗光邸」といった日本の近代化を支えた要人たちの邸宅跡が保存・公開されています。また、大磯漁港近くには新鮮な魚介を扱う飲食店もあり、歴史散策のあとには港ならではの食事も楽しめます。
買い物やカフェを楽しむ神奈川の日帰り観光スポット
「名所を見て回るのもいいけれど、今日はショッピングやカフェ巡りに全振りして過ごしたい」という日もあるのでは。神奈川は、買い物やお茶、食事をバランスよく楽しめる都市型観光スポットにも事欠きません。ここでは2つのエリアを取り上げます。
みなとみらい~赤レンガ倉庫(横浜高速鉄道みなとみらい線など)
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何度来ても新しい発見がある「みなとみらい」は、横浜を代表する複合エリア。最近ではJR桜木町駅からロープウェイ「ヨコハマ・エア・キャビン」に揺られ、空中散歩を楽しみながら運河パーク駅へ降り立つのが定番ルートです。
そこから潮風を感じながら15分ほど歩けば、明治期の面影を今に伝える「横浜赤レンガ倉庫」に到着。2022年のリニューアルを経て、館内には横浜生まれのクラフトチョコレート店や、地元の素材にこだわったカフェが並んでいます。観光地らしい賑やかさがあり、夕方以降はライトアップも楽しめるため、帰りの時間を少し遅らせてみるのもありです。
MARINE & WALK YOKOHAMAは赤レンガ倉庫のすぐ隣にあるオープンモール型の施設で、落ち着いた感度の高いショップやカフェが並び、フォトジェニックな路地や壁面があちこちに。ほかに、MARK ISみなとみらいやランドマークタワーなど大型施設も徒歩圏内に集まっているため、天候に合わせて屋内・屋外を行き来しながら1日過ごせます。
ラゾーナ川崎プラザ~ラ チッタデッラ(JR京浜東北線など)
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「観光で川崎へ」というとやや違和感があるかもしれませんが、JR川崎駅は東京・品川から10分程度と好アクセス、駅前コンテンツも驚くほど充実しています。川崎駅西口直結のラゾーナ川崎プラザは約330店舗が入る大型モールで、ファッションからグルメまでがひとそろい。買い物目的であれば、ここだけで半日以上過ごせます。
もう少し個性ある雰囲気を求めるなら、駅から徒歩約5分の「ラ チッタデッラ」へ。イタリアのヒルタウンをモチーフにした複合施設で、石畳の小道や噴水が連なる空間は、川崎駅前とは思えない異国風の佇まい。路地裏に隠れた飲食店で一休みしたり、夜はライトアップされた水路を眺めながらディナーを楽しんだりと、都会の真ん中にいることを忘れるようなロマンチックなひとときを過ごせます。
「非日常」体験ができる神奈川の日帰り観光スポット
都市近郊でありながら、「こんな場所があったの?」と思わず呟くような景色や体験に出会えるのも神奈川の面白いところ。定番から少し外れた、非日常感のある観光スポットを紹介します。
猿島(京急線・横須賀中央駅より徒歩&フェリー)
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東京湾に浮かぶ猿島は、神奈川県内で唯一の無人島。京急・横須賀中央駅から徒歩約15分の「三笠ターミナル」を起点に、フェリーで片道約10分で渡れます。
島に降り立った際に出迎えるのは、明治から大正期にかけて建設された旧日本軍の要塞跡。レンガ造りのトンネルや弾薬庫跡が自然の緑に飲み込まれていく様子は、映画のセットのような異様な迫力。「天空の城ラピュタ」の世界観を思わせるといわれるのも納得です。
島内の散策は1~2時間ほどで一周できるコンパクトさ。バーベキューエリアも整備されていて、グループや家族連れでも1日楽しめます。週末は混みやすいため、乗船チケットはオンラインで事前購入しておくのが安心。夕方以降は史跡エリアをガイドと歩く「探検ツアー」も実施されていて(土日祝・事前予約制)、昼間とはまた違う島の雰囲気を体感できます。
猿島についてのレポートはこちらから。
大山(小田急線・伊勢原駅よりバス&ケーブルカー)
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「山歩きはハードルが高い」と感じる方にこそ訪れてほしいのが、古くから地元民の信仰を集めてきた大山(おおやま)です。小田急線の伊勢原駅から約30分バスに揺られ、こま参道の階段を抜けてケーブルカーに乗り込めば、一気に標高約678mの「阿夫利神社下社(あふりじんじゃしもしゃ)」へとたどり着けます。
この場所からの眺望は、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで二つ星として紹介されたこともある絶景。天気が良ければ江の島や三浦半島、遠く房総半島まで見渡せます。参拝のあとは参道に軒を連ねる店で名物の「大山豆腐」をいただくのも楽しみ。清らかな水で作られた豆腐料理の数々は、歩き疲れた体に優しく染み渡ります。
体力と時間があれば、ケーブルカーを使わず阿夫利神社下社から大山山頂(標高1,252m)までの登山道を上ることも可能です(所要約1時間45分)。もしくはケーブルカー途中の「大山寺駅」で下車して大山寺に立ち寄るルートも、秋の紅葉シーズンには特に見応えがあっておすすめです。
神奈川を電車で賢く日帰り旅行するためのQ&A
最後に日帰り旅行者が「ちょっと知りたい」と思うポイントをQ&A形式でまとめました。移動をよりスムーズにするヒントとしてご活用ください。
Q.混雑を回避してゆったり座れる「列車の選び方」は?
週末の神奈川方面は、都心を午前9時から10時台に出る列車が最も混み合います。ここを少し頑張って早く起き、「8時台出発」にするだけで、乗り換えや車内で過ごし方に余裕が生まれます。早めに現地へ着けば人気店の行列に並ぶ時間も短縮できて一石二鳥。
また意外と盲点なのが、あえて各駅停車を選ぶという発想。たとえば京急線の快特や特急は混雑していても、後続の普通列車なら座れるケースが多くあります。JR東海道線でも、行楽客が集中する快速や特別快速をあえて避け、各駅停車の普通列車を選ぶと、ゆったりとした空間で移動できる可能性があります。
さらに、始発駅を意識したルート選びをするのも大切。みなとみらい線は東急東横線と直通しているため、渋谷駅から乗れば始発駅の利点を活かして座席を確保しやすく、乗り換えなしでベイエリアまで直行できます。三浦半島方面なら京急の品川駅から三崎口・久里浜方面への始発列車が平日・土休日ともに多く設定されています。品川から乗車すれば座れる可能性が高くなります。
Q.シェアサイクル、レンタサイクルは神奈川に多い?
はい、特に横浜市内は、国内でも有数のシェアサイクル先進エリアです。2025年度からは「ベイバイク」と「ハローサイクリング」が市内全域で相互乗り入れを開始し、利便性が飛躍的に向上しました。ポート数は530カ所以上にのぼり、みなとみらいから元町・中華街までのベイエリアを自由自在に結べます。電車を降りたあとの「あと少し歩くには遠い」という距離も、自転車があれば楽しみながらカバーできます。
また、起伏の多い三浦半島や鎌倉・葉山エリアでも、レンタサイクルの活用価値は絶大。三崎港周辺などでは、坂道が苦にならない電動アシスト付き自転車の貸出が増えています。
バスの時間を気にせず、三浦半島や湘南の海沿いを走ったり、ふと見つけた路地の奥にあるカフェに立ち寄ったりと、自由なフットワークを叶えてくれるのが自転車の魅力です。目的地が決まったら、事前に「エリア名+レンタサイクル」でネット検索し、ポートの場所もチェックしておくと、現地での動きがぐっとスムーズになります。
神奈川を電車で日帰り旅行してみませんか
海あり、山あり、歴史あり――神奈川は何度でも訪れるたびに違う顔を見せてくれるエリアです。今回紹介したのは、どれも都心から1~2時間足らずでアクセスできるスポットばかり。なのにそこには潮風が運ぶ独特の解放感、歴史の重みを伝える古い邸宅、そして無人島や雲の上の神社といった癒やしの空間や非日常が確かに存在しています。
この「思い立ったら今週末」が実現できる都心からの距離感こそ、神奈川の最大の強みです。荷物はリュックひとつ、それにフリーパスも用意すれば、あとは気の向くままに出かけられます。旅行の計画をがっちりと立てなくても、まずは乗り換え案内を開いてみるところから始めてみましょう。
都心からすぐそこにある神奈川で、まだ知らなかった景色や味と出会う1日を、ぜひ楽しんでみてください。
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