【街全体が世界遺産】エジンバラを3日間で満喫できるモデルコース|イギリス

エジンバラはスコットランドにある街全体が世界遺産に登録されている美しい街です。

人口55万人の都市ですが、エジンバラを訪れる観光客の数は1年に500万人以上と言われる、ロンドンについで英国2番目に多くの観光客が訪れる観光都市です。

夏にはエジンバラ国際フェスティバルを始めとする7つのフェスティバルがほぼ同時に開催されるため、世界各国からの観光客で賑わいます。

エジンバラの魅力を3日間で満喫できるエジンバラの観光モデルコースを作ってみました。

目次

エジンバラの街並み

エジンバラの地図
<ユネスコに登録されている旧市街と新市街の地図(赤い線が世界遺産登録地域:濃茶:旧市街、茶色:新市街、オレンジ:ウェストエンド>

エジンバラには、街中に歴史的建物があります。街の75%が歴史的建物として登録され保存され、1995年にユネスコの世界遺産に登録されました。まさに、街全体が世界遺産です。

エジンバラ城が街の真ん中に聳え立ち、その両側に中世の旧市街と18世紀に計画的に建設された都市計画の最高傑作と言われるジョージアン様式の建物と庭園が整然と配置された新市街があります。

エジンバラの街の魅力は、旧市街だけでなく、新市街、そして中心に近いところにある自然です。その3要素を3日間で楽しむことができるように考えてみました。

1日目| 旧市街を散策

エジンバラ城、ロイヤル・マイル、セント・ジャイルズ大聖堂を散策し、旧市街の雰囲気を満喫します。途中でハリーポッターゆかりの場所も回ります。

エジンバラの観光といえば、エジンバラの旧市街です。 旧市街は、西のエジンバラ城から東のホリルード宮殿(スコットランドでの英国君主の公式宮殿)に至る石畳の道、ロイヤルマイルを中心とした地域です。石造の建物や教会など中世の街並みがそのまま残っています。

エジンバラ旧市街(オールドタウン)

おすすめは、まず街の中心から丘の上にあるロイヤルマイルの全体像を見てから、旧市街を回ることです。 全体像を見た後に散策すると一段と楽しめると思います。

1. プリンシズ・ストリート (Princes Street) からエジンバラ城を見る

エジンバラ城
<プリンシーズ・ガーデンから見たエジンバラ城>

街の中心にある目貫き通りのプリンシズ・ストリートの庭園側から旧市街を見上げるとその美しさがわかります。スコットランド国立美術館の横あたりからエジンバラ観光をスタートしましょう。

プリンシーズ・ストリート(Princes Street)

2. ザ・マウンド (The Mound)

マウンド
<ザ・マウンド>

ザ・マウンドは旧市街と新市街をつなぐ丘で、この坂道を通ってロイヤルマイルまで上がります。

ザ・マウンド (The Mound)

3. エジンバラ城 (Edinburgh Castle)

エジンバラ城正門
<エジンバラ城正面入り口>

エジンバラのシンボルとも言えるエジンバラ城は、キャッスルロックと呼ばれる約3億5000万年前の噴火で形成された岩頸の上に聳え立つ要塞のようなお城で、街の至る所から見ることができます。

見どころは、スコットランドの君主の戴冠式で使用される「スコットランド王室の宝器 (The Honours of Scotland」と運命の石(スクーンの石)が展示されているクラウンルームです。

入場には事前にオンラインでチケット予約が必要です。

エジンバラ城 (Edinburgh Castle)

  • 所在地:Castlehill, Edinburgh EH1 2NG
  • 電話:+44 (0)131 225 9846
  • 開城時間:9:30〜18:00 (4〜9月)9:30〜17:00 (10〜3月)
  • 定休日:なし
  • 料金:大人 £21.5、小人(7歳〜15歳)£13.00
  • 公式サイト:エジンバラ城

4. スコッチウイスキー・エクスピリエンス (Scotch Whisky Experience)

スコッチウイスキー
<スコッチウイスキー>

スコッチウイスキー・エクスピリエンスは、お城を出たところにあるウイスキーの博物館ようなところです。スコットランドに来たら、やはりスコッチウイスキーを味わいたいという人も多いのではないでしょうか。

スコッチウイスキーは、原料の乾燥に「ピート」という泥炭を使用するため、独特のスモーキーな香りがします。またシングルモルトというひとつの蒸留所で、大麦麦芽のみを原料として造られたウイスキーです。 

スコッチウイスキーは、スコットランドの地域によって味わいや特徴が異なるのですが、なかなか色々なウイスキーを味わう機会はないので、何を飲んだらいいか困る人にぴったりの場所です。

ツアーでスコッチの歴史、造り方、種類、味わいなどを教えてくれます。料金によって試飲できるウイスキーの数が変わります。

スコッチウイスキー・エクスピリエンス (Scotch Whisky Experience)

ロイヤルマイルをそのまま東に下りて行きます。 ロイヤルマイルは丘の上に密集して建物が建てられているため、そこへ続くCLOSEと呼ばれる狭い階段の路地があるので、見てみてください。

5. セント・ジャイルズ大聖堂 (St Giles' Cathedral)

セントジャイルズ大聖堂
<セント・ジャイルズ大聖堂>

セント・ジャイルズ大聖堂は、スコットランド国教会の大聖堂で、屋根に王冠型の塔があるゴシック様式の石造りの教会です。

大聖堂の中には、約50の祭壇があり、高い曲線のアーチ形の天井が綺麗です。また内部にあるティッスル礼拝堂は、スコットランドの第一爵位のティッスル騎士団のための礼拝堂で、天井がアザミの成功な彫刻と紋章で埋めつくされ、壁一面にある木彫りの彫刻とステンドグラスが美しい礼拝堂です。

セント・ジャイルズ大聖堂 (St Giles' Cathedral)

  • 所在地:High St, Edinburgh EH1 1RE
  • 開場時間:10:00〜18:00、土曜 9:00〜17:00、日曜 13:00〜17:00
  • 入場料:無料
  • 公式サイト:セント・ジャイルズ大聖堂 

セント・ジャイルズ大聖堂の近くにはたくさんのカシミア、ウイスキー、ショートブレッドなどのスコットランド製品を売る店があるので、スコットランドらしいものが欲しい方は、ぜひ覗いてください。

6. ヴィクトリア・ストリート (Victoria Street)

ヴィクトリアストリート
<ヴィクトリア・ストリート>

セント・ジャイルズ大聖堂から、少し戻りジョージ4世橋から南を散策します。ヴィクトリア・ストリート は、緩やかな曲線を描いた坂に石畳の通り沿いにカラフルな建物が立ち並ぶインスタで大人気の道です。

レストランやカフェ、パブ、雑貨屋など、豊富な種類のお店が並び、ショッピングも楽しめるエリアです。 

ハリポッターのダイアゴン横丁のモデルとされている道で、ハリーポッターグッズを売るMuseum Contentという店もあり、いつもたくさんの人が並んでいます。

ランチはこの道、または坂を降りたところにあるグラスマーケットですると便利です。

ヴィクトリア ストリート ( Victoria Street)

7. グレイフライアーズ教会(Greyfriars Kirk)

忠犬ボビー像
<忠犬ボビーの像>

グレイフライアーズ教会は、スコットランド博物館の近くにある小さな教会で、エジンバラ版の忠犬ハチ公のボビーのお墓とハリーポッターの作者のJKローリングさんがこの教会の墓地にある墓碑から登場人物の名前のインスピレーションを得た場所として知られる観光スポットです。 

エジンバラの忠犬ハチ公ボビーは、主人が亡くなってから14年間この教会の墓地に通い続けたそうです。その忠犬ボビーの像とお墓があります。

JKローリングさんがハリーポッターの登場人物の名前に使ったとされる墓碑の場所のいくつかは、グーグルマップにも出てきます。また説明するツアーがいつもいるので、ツアーの後に少しついて行ってみるとどこなのかわかります。

詳しくは、『ハリーポッター』の聖地、エジンバラのハリポタゆかりの場所15か所をご紹介の記事を読んでください。

グレイフライアーズ教会 (Greyfriars Kirk)

8. スコットランド国立博物館 (National Museum of Scotland)

スコットランド国立博物館アトリウム
<スコットランド国立博物館アトリウム>

博物館の好きな方でしたら、スコットランド国立博物館によってください。主にスコットランドの歴史、民族、文化に関連する展示があり、入場料は無料です。メインホールが吹き抜けのアトリウムとなっている綺麗な博物館です。

有名な展示物は、世界初のクローン動物:ドリーザシープ、古代エジプトギャラリーのミイラ、石棺などの遺物、スコットランド歴史コレクション、そして科学技術セクションでは、F1レースカーのシミュレーションの運転もできます。

スコットランド国立博物館 (National Museum of Scotland)

  • 所在地:Chambers St, Edinburgh EH1 1JF
  • 開館時間:10:00〜17:00 (12/25~26・1/1 時間変更有)
  • 定休日:無し
  • 入場料:無料
  • 公式サイト:スコットランド国立博物館 

詳細は、街全体が世界遺産の街、エジンバラの美しい建築とインスタ映えスポットをご紹介 、
『ハリーポッター』の聖地、エジンバラのハリポタゆかりの場所15か所をご紹介の記事をご覧ください。

2日目:ホリルード宮殿とアーサーズシート

ホリルード宮殿を見学して、その隣に広がるホリルード公園のアーサーズシートに登りエジンバラの市街を一望します。

1. ホリルード宮殿 ( Palace of Holyroodhouse)

ホリルード宮殿 palace
<ホリルード宮殿>

ホリルード宮殿は、英国王室のスコットランドの公邸です。ロイヤルマイルの坂の下の東端に位置しています。エジンバラ城は要塞的な景観ですが、ホリルード宮殿は優雅な景観です。

1128年にデイヴィッド1世によって建てられた寺院が前身で、15世紀から、スコットランド国王夫妻の住居として使われてきました。チャールズ三世国王夫妻がエジンバラを公式訪問する際には、この宮殿に滞在されます。 王室メンバーの滞在がない場合、宮殿は一般に公開されています。

見どころは、スコットランドにいるとよく聞く、メアリースコットランド女王の部屋、歴代のスコットランドの王が使用していた豪華なステートアパートメント、大ギャラリー、玉座の間、そしてホリールード修道院の遺跡と広大な庭園です。

ホリルード宮殿 ( Palace of Holyroodhouse)

  • 所在地:Canongate, Edinburgh EH8 8DX
  • 開館時間:9:30〜16:30 (4〜10月)9:30〜18:00 (11〜3月)
  • 定休日:無し
  • 料金: 大人 £21.00、18歳〜25歳 £13.50、小人(5歳〜17歳)£10.50
  • 公式サイト:ホリルード宮殿 

2. アーサーズシート (Arthur's Seat)

アーサーズシートからの景色
<アーサーズシートからの景色>

アーサーズシートは、「アーサーの玉座」と名付けられたエジンバラの市内にある丘で、丘の上からはエジンバラ市街が一望できます。

アーサーズシートは、ホリルード公園 (Holyrood Park)」と呼ばれる王立公園の中心にある高い丘です。 ちなみに、アーサーは、イギリスに5世紀後半にいたとされる伝説のアーサー王のことです。

ホリルード公園は、ホリルード宮殿の横に広がる広大な公園です。260ヘクタールに及ぶ敷地には、丘陵、湖、渓谷、玄武岩の崖、ハリエニシダの群生地などが広がっています。 

ホリルード宮殿のために、1541年にスコットランド王のジェームズ五世によって作られた王室の狩猟場ですが、今は一般に公開されています。

アーサーズシートは、エジンバラで一番高い標高250.5mの丘で、エジンバラの街を一望できる眺望を望むために多くの人々が頂上を目指して登ります。アーサーズシートだけでなく、ホリルード公園内のどの丘に登っても素晴らし景色が望めます。

詳しくは、ココナッツの香りに包まれる春のエジンバラの丘・アーサーズシートの記事をご覧ください。

アーサーズシート (Arthur's Seat)

3日目:ディーンヴィレッジ散策と新市街で買い物やお茶

中世の村がそのまま残っているディーンヴィレッジ散策の後、新市街で買い物やお茶を楽しみましょう。

1. ディーンヴィレッジ (Dean Village)

ディーンヴィレッジ
<ディーンヴィレッジ>

ディーンヴィレッジは、エジンバラの目抜き通りのプリンシズストリートから北西へ徒歩5分の谷にある小川(Water of Leith)沿いの歴史的な集落です。

石畳の道に穀物製粉所や石作りの家屋が小川沿いに立ち並ぶ昔ながらの田園風景が広がっています。静かな狭い石畳の道を歩いていると中世の村に迷い込んだような気持ちになります。

エジンバラの最も絵になる美しい村として人気です。ディーンヴィレッジは、つい最近までエジンバラの住民の中でも知る人ぞ知る場所で、ガイドブックに載ることはありませんでしたが、YouTuberやインスタグラマーの中で絶景スポットとして人気急上昇中です。

詳細は、ディーンヴィレッジ:世界遺産の美しい街エジンバラの最も絵になる村をご覧ください。

ディーンヴィレッジ(Dean Village)

2. 新市街で買い物やお茶を楽しむ

シャーロット広場
<シャーロット広場>

新市街といっても、18世紀に計画的に建設された町です。 エジンバラの新市街は、ジョージアン様式の建物と庭園が整然と配置された美しい町です。

メインの道は、ジョージストリートというシャーロット広場からセントアンドリュース広場までの道で、店やカフェがたくさんあるので、カフェでアフタヌーンティーを楽しんだりしてください。

時間があれば、出発点にあるスコットランド国立美術館やプリンシーズ・ストリート・ガーデンでゆっくりしたりしてはいかがでしょうか?   

スコットランド国立美術館には、印象派の絵やラファエロ・レンブラントなどの巨匠の絵があり、無料で見ることができます。

詳細は、街全体が世界遺産の街、エジンバラの美しい建築とインスタ映えスポットをご紹介 をご覧ください。

エジンバラ新市街(ニュータウン)

4日目:郊外 

ロスリン礼拝堂
<ダ・ヴィンチコードの舞台・ロスリン礼拝堂>

もしもう少し長くエジンバラに滞在ということでしたら、郊外に行かれてはいかがでしょうか?ジンバラの郊外には、日帰りで行ける場所がたくさんあります。

映画ダヴィンチコードで有名になったロスリン礼拝堂、お城廻りは、リンリスゴーやスターリング、他にも綺麗な街や村がたくさんあります。

まとめ

エジンバラは観光する場所がコンパクトに市内に集まっているので、3日間でメジャーなところを見ることができます。

そして近郊にもスコットランドの魅力が集まったような村や街があるので、時間があったらぜひ訪問してくださいね。

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Sachiko

名古屋市出身、海外滞在歴30年、38カ国490以上の都市を訪れました。多趣味で、アート系のクラッシック鑑賞、バレエ・ダンス鑑賞、美術鑑賞、アンティーク収集から、スポーツ系のテニス・ダイビング、グルメまで色々なことが好きですので、様々な視点で皆様に旅の楽しさがお伝えできればと思っています。猫2匹をインドネシアで拾い、スコットランドまで連れてきました。現在はスコットランドのエジンバラに在住。スコットランドの魅力を皆さんにお届けできればと思っています。

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